第48話 インドアデート
まだ夏休みは、続いている。
なのにこの体たらくで家では、ゴロゴロするだけの怠け者になった気分だ。
体が鈍りそう。
頑張った自分のご褒美にゆっくり休んでいるけど暇すぎる。
ゲームも飽き期間を迎えるのが多くて長続きしない。漫画の無料アプリで毎日一話見れるのを楽しみにしているだけで他は、これといった趣味もないかも。
雫をインターネットカフェに誘って一緒に遊びたいな……。
映画も見れる、漫画も読み放題、カラオケとかダーツなど種類豊富で楽しめるし、たまには二人で遊ぶのもいいかもしれない!
予定聞いてみるか。
『雫、いきなりでごめん。明日とか暇?』
これで断られたらショック受けるけど急な誘いだったからと思えば平常心保てるはずだよね……。
『宿題が終わっているからいいよ!』
よっしゃ!
家にある漫画だけだと読み返ししすぎてるから他の見たかったんだよなー!
インターネットカフェだからラフな恰好で行こ。
明日が待ち遠しい。
ベットに横になって寝れるまで待った。
ピピピッ
アラームが鳴り響くまで寝ていたみたいで目覚し時計が鳴っていた。
寝すぎると体がダルくなるって本当だわ。
ダルい体を起こして準備する。
ボーッとしながら朝ご飯食べて寝かけてしまう。
「あぶない。後、少しで夢の中入ってた」
寝ないように、また顔を洗って眠たい目を起こそうとする。
二人きりで遊ぶのって中々なかったと思うから昨日は、あんまり寝れなかったのかな。
着替えて待ち合わせ場所に急いで向かった。
「怜! もっとゆっくりでよかったのに」
「いや、待たせる訳にもいかないからね」
すでに、ついていた雫に申し訳なさそうに謝った。
「そんなに楽しみにしてたの? 怜、可愛い」
雫になら可愛いって言われても嬉しい気持ちになる。
「雫が一番可愛いんだからね?」
前回、海に行った時にキスマークをつけた場所を軽くキスした直後に雫が首をパッと手で隠す。
「あれ? キスマークに敏感になっている?」
「ううん、そんなわけないじゃん……」
この反応──誰かに入れ知恵されたっぽそうな表情だな。
一番怪しいのは、真帆ちゃんだな。
まあ、可愛いから別にいいか。
インターネットについて二人専用ルームに行って漫画などを読んだりした。
なんか眠くなってきてるかも。重くなる瞼に逆らえずに少しぐらいなら寝てもいいかなと眠りについてしまう。
「うーん……。柔らかい枕だ」
自分が寝た時に枕とかあったっけ……。記憶にない。
仰向けになって目を開けると雫が見える。
雫が、見える寝方ってことは、自分が頭を置いているのも枕じゃないよな。
「おはよう。ぐっすり寝てたみたいで寝顔とか久々見たかも。可愛かったよ」
「寝顔見られてたのは、恥ずかしい……。でもこの状態は、嬉しい……」
恥ずかしいと嬉しいの二つの感情が混ざってパニックになる。
「この状態重くない?」
「まだ大丈夫だよ!」
まだ……? 雫が軽いから足とかすぐ痺れちゃいそうだもんね。
「いいよ! 足とか痺れたら立てなくなっちゃうから」
「でも! ──あっ、足が痺れちゃった」
雫が立ちあがって自分を膝枕させようとしたみたいだけど、そうはいかず足が痺れて立てなくなってる。
「全体を強く圧迫すると痺れの治りが早くなるみたいだから足触るね」
自分が雫の足をギュッと強く握るように押さえてパッと手を離す。
何回か繰り返していると雫の顔が元気になっている。
「もう痺れがない!」
「じゃあ、二人で寝っ転がって映画でも見よっか! 足にも負担かからないし」
雫の足に負担かけたくないから、のんびりと寝転がりながら映画を楽しんだ。
感動系を見た影響で雫の目からは、涙が溢れていてめっちゃ良い話だったね、と話をした。
カラオケとかも映画鑑賞が終わってから行ったりしてダーツとかしたことなさそうなのを選ぶようにして遊んだ。
案の定、したことないのとかあったから楽しんでもらえたから遊びに誘って良かったと思いながら時間が夕方になったので二人で帰ることにした。
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