第14話オシマイIII

谷川君が来た。

「ミドリ·····」

彼のブレザーは血まみれだ。

彼の手には血まみれのバットがある。

「翔大を知らねぇか?」

「知らないわ。」

と、私はしらばっくれる。

今、翔大君がここに居ることを教える訳にはいかない。


「·····そうか。」

「家に入れてくれねぇか?」

もしかして·····谷川君は彼が居ることを知っている!?

「何するのよ·····」

「調べるんだよ。」

どうしよう·····入れた方がいいの!?入れない方がいいの!?

私は、パニックになっていた。

「おい、入れてくれよ。」

「ちょっと今ね、親がね大事な話をしてるのだからね入れらない·····ごめんなさい。」

私の親は大事な話なんかしていないけど·····

「ほんとか?」

とうとう私は追い詰められた。

私がドアを閉めようとした時だった

「入れてくれよ·····くくくくくくけけけけけけ」

手をドアに挟んできた。

チェーンをガチャガチャしてる。

「駄目よ!」

私は必死に抵抗した

「くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ!」

なんて力だ·····とても私の力じゃあ勝てそうもない。

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