第10話危機II

倒れた谷川を置いて俺は走って逃げた。

クソッタレめなんでこんな目に合わにゃならん

俺は走って自宅へ向かった。そして·····

無事自宅に到着。

自宅に着いた俺はすっかり安心していた。

俺のケータイが鳴った。

俺は恐る恐るケータイを取りだし電話に出た。

「もしもし·····」

「もしもし?大丈夫だった?」

電話の声の主はミドリだった。

「ああ、散々だったぜ。」

「そうね。確かに·····」

今日は厄日だな·····全く

「ねぇ谷川君は?」

「ああ·····ぶっ倒れやがってな逃げてきたよ。」

「そう。」

「あいつの親に似てなかったか?」

「確かに·····笑顔がそっくりだったわね。」

もしかして·····あいつの両親は今元に戻って

·····それが今、谷川に移ったのか·····

「もしかしてだけどな·····」

と、俺はさっきの自分の推理をミドリに披露した。

「なるほどねぇ·····」

「これは多分な·····次から次へと他の人間に移ると思うんだ。」

「そうかもしれないわ。」

「これは、病気なんだよ。」

「それも危険な·····」

「·····」

「良いか、ミドリ家に居ろよ家から出たりするなよ」

「·····」

「わかったわ。」

「じゃあな。」

と言うと俺は通話を終了した。

窓ガラスが割れる音がリビングからした。

それも次から次へと窓ガラスが割られている。

俺は玄関から動けずに居た。

くそっ·····もう目覚めやがったのか!

足音がすぐ近くに近づいてくる。

リビングのドアが開いた。

そこに居たのは·····谷川だった。

それも血塗られたバットを持って。

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