第12話 魔法の世界だったら
『魔法の世界だったら』
もし、魔法の世界だったらって子どもの頃は考えたっけ。
この世界には、今、こんな物語が流行ってるのかな?
でも、もし本当に魔法の世界になったら?
化学の発展ではなく、魔法が発展していたら?
考えてみようかな。
まず条件をつけなきゃ。
魔法でまず思い浮かぶのは魔力。
使える量のことだから、今の世界で例えるなら電力とかのエネルギーになるのかな?
術式は、機械でしょ?
じゃあ、人間が術式を組んで直接使うのは、何をエネルギー源にしてるのかな?
人間には電力みたいなエネルギーはないから。
人間の何のエネルギーを使うのかな?
小難しいことは考えないで、人間にはもともと、そういう力があったとするのは好きじゃないから。
だって、ないでしょ?
今の僕たちに。
現実的じゃない。
わかった!
運動エネルギーだね。
動くことで、エネルギーを発する。
それくらいかな?
だったら、無理じゃん。
魔法使うためのエネルギーは動かなきゃ使えないなんて。
腕を振れば空を飛べるとか、箒にまたがれば空を飛べるとか。
そんな都合のいいようにはできないと思うんだよね。
出力する分、エネルギーは等価交換になると思うから。
だからこその、術式なのかな?
主に、人間のエネルギーのブーストの役割を果たすのかな。
だったら、今と変わんないね。
エネルギーの安定的な供給のためにエネルギーを作るものと、保存するものが必要になって、それができるできないで格差が生まれて。
うん、変わんない。
大体、電力とかのエネルギーを魔力って言い換えれば、この世界は魔法の世界になるんじゃないかな?
電子レンジも、掃除機も、エアコンも全部機械じゃなくて、術式ってしたら魔法の世界になるんじゃないかな?
ものを温める魔法、床をきれいにする魔法、快適な温度にしてくれる魔法。
魔法の世界になったって、変わんないかもね。
もし、前提が変わって、人間に内包的に魔力があったとしたら、地獄だよ?
差別、格差、生まれ持ったもので支配される世界にきっとなる。
使えるものの差が広がって、生まれ持ったもので人生の全てが決まる。
僕は今の世界の方がいいかな。
【魔法の世界だったら】
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