第11話 狂気。

狂気。


ようこそ!!

狂った世界へ。

狂気に溢れたこの世界を紹介するよ。


自分の死に誰かを道連れにする狂気。


気に食わない人を簡単に殺める狂気。


自分の名前がわからないことをいいことに簡単に人を追い込む言葉を使う狂気。


信じてくれる人がいる、応援してくれる人がいるのにその感情を踏み躙る狂気。


裏切っておきながら人から何食わぬ顔で金を巻き上げる狂気。


ただツラがいいだけで、なんでも許される狂気。


自分の大切な人を差し置いて、命の重さは一緒だよという狂気。


絶対数が少ないからって、それを増やすために適材適所に人を置かない狂気。


平等にして欲しいくせに、自分たちのセンシティブなところは察しろという狂気。


理解ばかり求めて、理解しようとしない狂気。


実力ではなく、他の要因で物事を判断する狂気。


自分の実力がないのを、他人に押し付ける狂気。


何でもかんでも、表現者が悪いと作品を規制する狂気。


教えること、ダメということをせずになんでも規制すればいいという狂気。


規制したはいいものの、それが自分たちに降りかかってきたら、自由を主張する狂気。


適当に面倒くさかったから、その場凌ぎの定義が曲がり通り続ける狂気。


弱者であるが故に、強者であることに気づかない狂気。


数さえあれば、正義になる狂気。


同情さえも、数になり、圧倒的多数の暴力のなかで弱者の皮を被り続ける狂気。


正しいと自分を疑うことを知らない狂気。


聞こえない声が聞こえてそれが真実だと思い込む狂気。


命の大切さを説いておきながら、平気で自分たちと違う考えの人間を傷つける狂気。


僕の見えている世界は狂ってる。

じゃあ、どう生きようか?

一緒に狂う?

心細くはないだろう。

ただ愚かだ。

気付きを持っている僕は、その人よりも罪深い。

気付きを持っている僕は、表現するしかないのかもしれない。

狂気の溢れた世界で、僕の役目は・・・


天命なんてない。

使命なんてない。

この世で僕の役目は、もしかしたらないかもしれない。

でも、これだけは言える。

この世界は狂っていることに気づかない人が生きやすい世の中だって。


それをいう僕が1番狂っているのかもしれないけど、、、


ようこそ、狂気の世界へ!!

狂気の中、渦巻く感情の中、生きてください。

僕もその1人です。


【狂気。】

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