第17話 日本史特講9 内容の全部を変更して講義する

 

 ※お断り ここより最終話まで、作者発狂のため初稿が支離滅裂でした。書き改めればいいのでしいでしょうが作者がすでに廃人であり新稿は無理と判断し推敲と想像で物語をすすまることとする。(編集者)


【本文】

「教育的な事柄で言ってしまうと、太宰は、玉川上水で、女性と心中したダメな男ですよ。妻子もいたんですから『死ぬな太宰』というユーモアな小説……本当にこれは、申し訳ないです。しかもなんと! こちらは、日本史特講でしたね。お呼びでない! これまった、失礼しましたあ〜!」

 

 有象は今日出だしからハイテンションである。


「ハナ肇とクレイジー・キャッツとか、植木等とか『シャボン玉ホリデー』とか言って、君たち学生が反応するだろうか?」


 そういう輩は、日芸に行くのだとは物議を醸した後だけに有象にも言えない感じがある。


 あの大学はもしかしたら日本最大のマンモス大相撲部養成大学なのであったかもしれない。かつての日本国有鉄道のように、分割しないとダメかも知れなくなっているけれど、要するに多くの人が一ヶ所にどんどん集まって、誰もきちんと制御出来なくなったら自動的に腐敗、利権、権力争いが生まれるように人間社会は何故かできている。

 その手の不正は、多かれ少なかれみんな、なんらかのメリットがあるから告発もない。特にあの元理事長は・相撲部顧問の時に、学生相撲初の横綱や柔道の選手だった学生を、阿佐ヶ谷の『花籠部屋」にぶち込んで大関まで行った。しかもそう言うことが頻繁に」起きて常態化し、それで最終的に大相撲の利害関係をまでも変えてしまった伝統ある『出羽海一門』が弱体化して、実質・花籠が総帥の『二所ノ関一門』が相撲界を引っ張って行く事になる。二所ノ関一門の隆盛は二代目貴乃花引退まで長い事続くのである。

 もう今は見る影もないが。

 そういえばなんであの元横綱は『さとふる』? のCMに出られるのかるなあ?

 あの会社のお偉いがあのお人の、タニマチだったのか? 

 どうでもいいのだが、地方行政機関の金品を扱うシステムのCMにたくさんの人気タレントや、元横綱などが出て、しかも、多少でもギャランティーが発生するということは、税金を一円も民間企業に流れていないはずがないよね?

 行政もたまには税金を使わずに、外貨でもがっぽり稼いで来ればいい。ただそのようなことをして、外国為替や商品市場がどうなっても私は全く知らな〜い。


(ああ、いけない。また講義と関係ない事を考えててしまった。時間は?)

 有象は大講堂内の大時計を見た。よし、30秒だ! 

脳って本当に一瞬に演算的なことをしてくれるんだなあ。


「さて、脱線しちゃったね。ご家族に、鉄道関係の方がいたらすみません」

 有象はとりあえず叩頭しておいた。言霊が発生して鉄道脱線事故など起きたら、目も当てられない。


「さて、ちょっとですね私が皆さんにお話をできる機会がどうやら『セフテンバー』? ああ、違いますな。これは竹内まりやさんの名曲だ。そうそう、私は『ノーテンダー』と言うやつを諸葛理事長から宣告されるというか放置されて、学内を散歩する不審な『のらねこ三等兵』みたいな事になって来ました。いや。訊きたいことはいろいろとあるでしょうが、男は黙って『サッポロビール、女は笑って『薬用養命酒』ミーパンですな。というわけで、入鹿だけだはなく、蘇我本宗家の話もその後の歴史も流れでしまうでしょう。ただ、ちょっと驚愕の事実があります。まず前回、蘇我家が大王家と親戚のような系図になっているが、朝鮮半島からの有力氏族であり、早いうちから大臣の職を世襲で担っていて、同様な形で大連を世襲で担っていいて、大連の物部氏と両輪の形で、人民っで最高位に君臨していました。ちなみに物部氏は石上神宮の氏子であり、ちょっと語弊のある言い方になりますが、非渡来系の氏族の代表格です。さて、話を蘇我本宗家に戻しましょう。始祖は前々から架空の人物で渡来系氏族共通の始祖でもある武内宿禰。分家して、蘇我本宗家は、一代飛んで・高麗(こま)、韓子(からこ)、稲目、馬子、蝦夷、入鹿までで断絶です。かつては馬子・蝦夷・入鹿という名は祖が本宗断絶後に付け替えられた『蔑称』という説があって実は私もそっち寄りだったのですが、まあ高麗からさあーっと眺めると、違和感がないのです。古代の名前には、ほら、今だと『虐められっ子、決定だろ!』役所の氏名届けの係の人に諭されそうな名があって、古代には、例えば『牛『人』そして、極め付きは! 『葛城烏那羅(おなら)』。これ本当ですからね! しかも葛城氏なんで渡来系の古株です。当初は蘇我氏より葛城氏の方が上位だったのですが、大王の不興を買って格下げされたと言われています。」


「さてなんか、質問はあーないよね〜! はーい講義を続けまーす」

 有象は、質問を受けるように見せておいて、最初から聴くつもりはないという、過去にには一切」見せていなかった『アカデミアで少しロートルになってもボケてないと胸を張って大手を振って真っ平御免と闊歩できるテクニック』という小中高大院社会人になってもイケるテクニックである。


「さてみなさん、ちょっとっと、ここよりも賢いというか、偏差値が高い大学、日本では、私の母校である『東京大学』と『京都大学』などがそうでして、そこで教鞭を執られておられる『超一流学識経験者的絶対零度風王道『文化功労者」『金々・毛論破』サバケンサン・バ・マッタナー大学・特任教授経験多数、ただし『あっちの方はお手上げですよう』とコメントなどする、高い格式と格調を感じ『また、次回』などとおもってしまうという、老名誉教授野郎が話される講義、例えるならば。小出しにお名前を出していつも悪いですけれど佐竹希さんのよう勉強熱心でも冬場は雪深く、その他の季節もこの国の都道府県で一番日照時間が短い、鬱病罹患率が最も多い、それとの因果関係までは心理学や精神医療の医学の教育も0であくまでも各メディアが記事をあくまでも参考にしている本などを鵜呑みにすると、自殺による死亡者のパーセンテージ数、秋田県のパーセンテージが全都道府県でも特に高いのはなんでだろうってー、別にコントをやりたっかたわけではありませんよ。まあ少々私も考えることがありまして、それはいい機会なのでみなさんにもお伝えしたかったのですが多少の照れ臭さもありますし、一昔前のテレビにあった『この後、まだまだ続きます』と言っておいてCMが開けたら『はい、エンデンングです〜』という詐欺的というか詐欺だった伝説的番宣。その証拠に最近では全然見かけません。ただ、やたら主演映画のロードショーが近いとか、新番組ドラマの主役と二番手、しかも判で押したように主演がちょい若手とで、二番手がベテランです。若手は、ちゃらいので緊張したベテランはなんとなく照れてーちゃって頬がうっすらピンクで……多少は照れ隠しにちょいとやると、笑えちゃったりかっこよかったりしてねえ、それ以降、番組慣れしちゃたのが、吉田鋼太郎さんね……」


 訳がわからぬ。


「元々佐竹さんの生まれ育った秋田県というところは、今の東北地方の日本海側の土地を全部引っくるめて『出羽国』としちゃった広大な国です。ちなみに今の言い方で、太平洋側もおんなじように、ぐいっと纏っめて、青森県全部を含めて太平洋側は『陸奥国』と言います。この二大国には日本の他の国と大きな違いがありました、わかりましたか? ああ、学生名簿を置いて来ちゃたから、いいです。ええとみなさんのお名前をペーパー無しに空で言えるほど記憶装置の型番、最新ではないのです。どれだけの肉体と精神や神経と脳細胞をエロティシズムに費やして来たか。その結果がこの四つ目の大学ですが、全てに於いて不祥事は握り潰して貰い、私の資産管理会社から大学側に、きちんとした金額は聞かないビジネスライクな信頼感関係と契約料・顧問料・手数料・収入印紙料・文書通信費・人件費・雑費などが飛んでいるようです。

 詳細明細は全てパソコンに来るのです。私、読みません。

 だって、パスワードを覚えていたためしが無くて、ネットで再発行をすればいいんですが、私って暇そうに見えますかね。 

 勿論ものすごく暇であんまりにも暇が過ぎるとなんも、特になにもしなくても生きていけるので、あっ本日はこれにて終了です。

 自分をシャット・ダウン。そういう生活は退屈だからムリ! と思うでしょうが『退屈には退屈なりの楽しさ』があるんです。

 こればっかりは退屈の王さまや『プロフェショナル退屈の流儀』をしっかり観ていないといけません。なんのお話をしていましたっけ? ああ」『出羽国』と『陸奥国』ですね…『蝦夷』と呼ばれる人々が住んでいました。ええと生物学的に言えば『大和国』『山城国』という中央の日本人と東北の蝦夷なんて、」DNAレベルの極小な差異しかないし、坂東辺りの『上野国』今の群馬県です。『下野国』今の栃木県です。この辺りには南側の蝦夷との往来が頻繁にありましたので当然男女の交合だってあった」わけです。これは私の私見ですが、混ざった方いろいろな遺伝子、免疫など『ノーマルな人間たち』より強い。『凄い美人』の確率も高かったと言う推測が立ちます。

 ただし例外だらけ諸説あり。

 では、ここでドリンク・タイム。

 

「あっすみません、急なお客さまなので、ノーテンダー。知ったかだなあー」


 皆、笑った。


 有象は、実の所森郊外の内通によって理事長が理由はわからねど有象を姑息なまで路上生活者にするという執念に燃えているようなのであることを耳にしている。。

 資産管理会社には、

『生命以外の有象名義及び資産管理会社に運用・社内留保している管理会社の地下大型金庫も贋巡査や私兵たちにやられる前に脱出するように』 

 とは言いおいた。会社側も当初は有象とビジネス・ライクな付き合いだと思っていたのに。純沙のあまりに無体な仕打ちに義憤に目覚めたようで、社長が、

「わたし、広島の極の道大学の弓道部の主将だったんです。ですから県大会に上位入賞した三十名を並べますので少しはお役に立てます。と社長は言う。県大会クラスではとても純沙の『鎮西八郎源為朝』と同等の『十人張りの大弓』の餌食になるだけだとは思うが、助けてくれると言う心持ちが嬉しい。感謝である。ガッチリ握手してせめて心臓を射抜かれないような防具を三十名分用意させてもらうよ。もし万が一人数がふえちゃったりする奇跡のような大戦さになったら最期腹を召すにしったって愉快でしょう。これでも私は『幻の軍事氏族有象の第六十六代当主ですから私だって実はねあまり口外してなかったのですが『七人張りの大弓』くらいは80%でハートに直撃させられて必ず敵兵に『すまぬのう、私は外国のエンジェルさんではないのでご貴殿の恋愛成就の手助けはならず、せめて成仏を祈念いたそうよ、なんてね。こういう気の利いた台詞が小説執筆中に浮かべばもう少し真っ当な大学教授になれたかもしれませんなあ。


「有象さん、兵力はどれくらい調達できるのですか? 場合によっては傭兵的なものを雇ってカサ増しするという手段の考慮に入れても良いと思います。勿論、有象さんが軍事氏族の矜持で自軍のみで戦って死にたいというかお相手は『宇宙一の大軍師だと』寺院の方で御住職に伺いましたが」


「有象先生!」

 

 えい!

 えい〜


「おう、その通りですよ。噂では十二神将が講師に化けている奴が私の大事な『文学特講』二コマとも』取っちゃった」

 と言うよりこれまた理事長が私の収入を減額させるために『あの方』に頼んでそう言う『無茶が通れば私引き篭もる』と考えたのでしょう?


しかしですね、私は横着こんにゃく栃木県になかったっけ?

「いやあ、聞いたことありません」

「そうか『ニイガタウオヌマ』」か?

 ああ、私はこんにゃくあまり好みでないからなああ。こんにゃくと言うものは、古来より、寡の男性が、女陰の代替品として利用されてきた不浄の物という『風俗・民俗学的』な研究が行われていて、おそらく柳田先生も、折口先生も、お名前は失念してしまいまいましたが折口先生のお弟子さんで修道の相手で密かに結婚したが自家の親に発覚して故郷に戻され精神が耐え切れず自刃してしまった彼もきっとこんにゃくをご愛用していた可能性は否定できませんね。あと、最近では『全裸監督』のモデルだかなんだかよくわからない、村西とおるくんなどはマストこんにゃくでしょう」

 有象は自分が女性との交合に苦労しないからって今昔の赤の他人の自慰行為をバカにと言うよりか愚弄に近い暴言を吐いた。ところが、

「有象さん、折口の相手は『藤井春洋』でしょう。養子にしたから『折口春洋』それに自刃は思い違いです。『戦死』です。折口が葬式を出しました。亡くなったのは硫黄島で正確な戦死日がわからないので米軍が上陸した二月十七日を命日と定めその日を「南島忌」と名づけたそうです」

 なんだ、この人? 学者より詳しい。なんか堺雅人さんに似ている。格好が良い。


「あれ、長年つきあていて初めて気が付いたのだけど、あなたお名前なにさんでしたっけ?」

 惚けたか? ボケたか? 有象無蔵。もうすぐ知命ですねえ。人生はあっという間だ。今度の、とは言っても、まだ向こうからの宣戦布告はない。有象は間違っても、こちらからの奇襲は愚中の愚策だと思っているってお前、なんで有象の身体で作者のわたしが喋ってるのだ。多重人格障害だと思われるぞ……どう? 私の神がかり! ごっこは?」

「かなり来ていました」

「私は一人っ子で親も要するにいろいろと社交パーティーだの名刺交換会なんて私からすれば名刺を1000枚配って1000枚貰う、今ならデータベース化すれば多少は役に立つかも程度です、私は少数精鋭が好きさ。だから、優秀なあなたのような人材は貴重だ。ああ悪い、名刺頼みまーす」

「はい、名刺です」

 ようやくようやくである。

「いただきます。おっ、ほおー『斎藤剣京』かっこ良すぎ。歌舞伎の『暫』だよね。主役の名前ですな』。ギャラ倍増で副大将、どう?」

「ギャラ倍増なんて不要です。わたしもあの理事長は良くないなと」

「ありがとう。手間を掛ける」

「ところで『あの方』は」?」

「うん、森情報だと、珍しく理事長に対してお怒りで、やるなら勝手にやれ。ただし火気厳禁、飛び道具は弓矢のみ。一般兵士の殺害禁止。やったら、永久追放ですとね」

「あとは兵力ですね」

「ああ、それは大丈夫!」

「自信ある感じです」

「軍事氏族だもんね」


 さて、本当に同じアカデミアの理事長と、窓際族長っぽい一教授が兵卒を集めて源平の合戦と関ヶ原の合戦を合わせたような大昔のジョン・フォード監督が描いたような、ネイティブ・アメリカン対移民白人軍のようなさようなら

 人権派の活動派のみなさんでも楽しめる、エンターテインメント作品になったらいいなあ。

 

 えっ、鄙の国に伝手があって、仮に秋田城介に任官したら三年くらい、上も下も全員が「秋田城介さま」ってよばれたのが希の家系よ。


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