嫉妬


 人には、苦手とする分野が必ずと言っていいほど存在する。私が運動が苦手なことが一つの例だ。

 このような苦手なことを行う時、また、必ずと言っていいほど、それが得意な人間が現れる。

 そんな人に私は尊敬の念を持って、アドバイスを聞きに行くのだが、そういうやつに限ってカッコつけているのだろうか。

 「普通にできる。お前も努力したらいい」

 その時は、ああそうですね。で軽く終わらせるのだが、後々思い出すと体が破裂するほどムカつく。

 普通にできない人間が、どうすれば普通に近づけるだろうかと丁寧に聞いているのに、あの言い方は無いだろう。きっと、馬鹿にしているのだろう。

 ちなみに私にも得意な分野として、絵が描けるというのがある。

 それを知った人が、私にどうすれば絵が描けるようになるのか聞きに来るのだが、別に練習を特別したわけでもないのでよく、「努力したらできる」と言っている。

 あ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る