第31話 海風先生の魔法授業 5 模擬戦開始! ~作戦あるけど勝てるか分かりません~

「しなさい 私と魔法で模擬戦をしなさい。 絶対です。」


「・・・はい」




俺は、あまりの海風の圧に屈し 了承した。


だが、了承したはいいものの到底女神である海風に勝てるとは思えない


やるからには、最善を尽くすが




「では、10分後始めます。」


「はい!」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


10分後俺は、意を決しイグルー前の少し開けた所に立った。




「では、兄さま 模擬戦開始です!」




「【中級氷魔法:アイス・ランス《氷の槍》15連弾】」


目の前から15本の氷の槍が海風目掛け飛んで行った




「甘いですよ兄さま


【神中級氷魔法:アイシクル・ランス《氷神の槍》15連弾】」




二方向からのの氷の槍がぶつかった瞬間




シャイン




その周辺に小さな竜巻ができ、


俺は相殺されたと思った だが、




「え?」




竜巻の中から3本の氷の槍が向かってきていた


俺の槍では、相殺出来てなかったのだ。


まぁ普通に考えれば当たり前だよな 女神の魔法に普通の魔法が通じるはずもない


だが、俺は


「【中級氷魔法:アイス・ウォール《氷の壁》10枚】」




ガコン




地面から出てきた氷の壁に海風の槍が衝突した瞬間




バキン バキン バキン




みるみるうちに壁が破壊されていき


残り3枚のところで止まった




「ふう~ やっと止まったか


 それにしても、この戦い勝てるのか?」




今のも相殺できずに壁も7枚破壊された。


正直少し前の俺では、勝てる見込みがなかった。




だが、俺も作戦が一つ考えてあった。


【アイス・ミサイル《氷爆》】作戦である


この【アイス・ミサイル《氷爆》】作戦とは、【アイス・チャージ《氷の榴弾》】を


大量に圧縮した物体を敵に投げつけ跡形も無く爆発させる


あるいは、氷の刃で串刺しにする魔法である。




それを実行するには、海風の魔力を限界まで減らさなければならない


理由は、その魔法に俺の最大の魔力を込める


そうして、海風の魔法防御を貫通させる


いたってシンプルだ。だが、当然そんなこと出来るのか?


と思う人もいるだろう。




だが、おそらく海風の魔力は海風本来の魔力と俺との契約で俺から供給されている魔力の二つだろう。


そして、今は俺からの供給を切ってある。


ということは、海風本来の魔力を上回る攻撃が出来れば倒せるわけだ


とはいえ海風も女神だ 


海風本来の魔力も相当あるだろう


なので今は、防御に徹して魔力を浪費してくれるのを待つ


そして、こちらの作戦を悟られないようにする


それが、【アイス・ミサイル《氷爆》】作戦へつなげる準・備・である。




だが、問題はどうやって海風の攻撃を防ぐかだ


海風の魔法は、一つ一つが高火力に数が多く、リロード速度が速い


だが、欠点として、魔力消費量が多い


だからこの作戦にしたのだが、海風の魔力量も多くそう簡単には無くならない


それに、海風自身も洞察力も発想力も思考力も観察力も優れている。




俺の魔力も氷の壁を使ってるせいでどんどん魔力が減っている


いつまで魔力が持つか分からない


そして、持久戦では確実に負ける


となれば、早くに海風の魔力をなくし


【アイス・ミサイル《氷爆》】を放つ


この方法しかない。




俺は、絶対に海風に勝つ


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