第19話 私の気持ち 後編
「海風 俺が、お前とトラックの間に入って
即死はしなかったが、打ち所が悪く余命2年だ。」
「・・・そうですか 分かりました
もういいですから早く出て行ってください。」
「・・・分かった
また明日くる。」
そう言って兄さまは、病院から帰っていった
兄さまの怪我は、片手骨折で後は、擦り傷がほとんどだそうで
それに今は、事故から二週間ほど経っていて、
兄さまの怪我は、骨折以外治ったようでした。
それから一週間経った
兄さまは、毎日着替えや果物を持ってきてくれる
両親は、事故当日は来てくれたがその日以外は来ていない
兄さまは、雨の日も風の日も台風の日も
雪の日もいつでも来てくれる
学校のある日は、放課後に来て病院が閉まるギリギリまで
いてくれて、
休みの日なんて、朝からずっといてくれる。
私は、いつしかそんな兄さまに惚れていた。
ある日、私は兄さまに聞いてみた
なぜ私に構ってくれるのか
いつも私の事を気にかけてくれて
不自由なくしてくれて、
今だって私のためにしてくれている。
特に私が、入院してからは、
兄さまのご友人とは、放課後遊ばずに
すぐに私の所へ来てくれている
してもらっていて言うのもなんなのですが、
兄さまは、嫌じゃないのだろうか
兄さまに何の得があるのだろうか。
そう言うと兄さまは、笑って
「俺は、海風のためにやっている
まぁそういうのは、建前で実際は、
罪滅ぼしだ。」
「罪・・・滅ぼしですか。」
「俺は、海風を救えなかった
だからせめて、今だけでも楽にしてもらおうと思って
しているだけだ。」
「そうですか。
でも勝手に出たのは、私です。
兄さまは、悪くありません。」
「だとしても
救えなかったのは、事実だ。」
「でも、」
「まぁ一番大きな理由は、
お前の事が好きだからだ。」
「え?」
「海風の事が好きだからだ。」
「・・・」
「・・・」
少し私は、動揺してました。
でも、
「私もです。 兄さま」
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月日は、流れ 二年後
今日が、余命最後の日でした。
いつもどうり兄さまは、病室に来ていて
いつもどうり話をして盛り上がっていました
そして、数時間が経ち
この時が来ました。
「兄さま!」
なんか頭がぼんやりしてきました。
なんとなくこれが死だということは、分かりました
でもこの一言だけは、言いたかった
「兄さま 大好きです。
また会えますように」
「・・・海風!」
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私は、死んだと思います
なぜ確定では、ないのかというと
意識がはっきりしているからです。
ですが、目の前にあるのは、ただ真っ白いだけの空間でした。
「これが、あの世?」
すると前から白いドレスを着た人が来ました
「あなたが、女神適正のある人?」
「え? なんの事でしょうか?」
「あるからここに来たんじゃないの?」
「いえ 来たというかいきなりここに出たというか」
「まぁここにいるのだから適正があるのでしょう。」
「適正?」
すると後ろから緑色の服を着た人が
「女神適正とは、死んだ者あるいは、天使から成績優秀者が
もらえる女神になれる確定書のようなものです。」
「・・・そうですか
というかあなた達だれですか?」
「私は、全能神 アルメア
全能神とは、女神の中のリーダー的な役職です。」
とドレスの人が自己紹介をして
「私は、生命神 レリファ
生命神とは、転生などの生命に関わる役職。」
と緑色の服の人が言った
「女神様!?」
「なに驚いているのこれからあなたも女神になるのよ。」
「え?」
「あなたは、氷属性に適正があるから
氷の女神 名前は、アイシクルね。
これから頑張ってね~!」
「え ええええええ?」
それから色々な事を教わった
まず魔法の事
この世界には、火 水 風 地 の四大属性がある事
その中で私の属性氷は、水属性の派生だそうだった。
そんな中一つの知らせが入った
「霧神 渡が転生する」と
本編終わり
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あとがき
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