第13話 牢屋の中で

「うん?」


俺は、牢屋のような場所で目が覚めた


おそらくさっきの襲撃で俺は、捕えられ


ここに入れられたのだろう




(兄さま 気が付きましたか?)


「海風 良かった無事で


 怪我は無いか?」




(ええ 大丈夫です 兄さま)


ふう~


と俺が、安心していると




(兄さま 私の心配より自分の心配を


 してください


 もう 私が、どれだけ心配しましたか


 心配で心配で夜も眠れなくて


 本当に良かった)




「ああ ごめんな


 そして、心配してくれてありがとう」




(はい 兄さま


 兄さまは、もう大丈夫ですか?)




俺は、自分の腹部見た


そこには、開けられた穴が


きれいさっぱりなかった




「なおしてくれたのか?」


(いいえ やられてから数分で塞がってきました)




「そうか ちなみに俺は、どれぐらい寝てた?」




(おそらく 十二時間ほどです)




「ということは、今は、夜10時か」




(ええ)




「今 外がどういう状況なのか


 分かるか?」




(すいません 念のため兄さまのそばにいたので)




「そうか ありがとう」




(いえいえ 兄さまの寝顔をm)




「ん?」






(いえいえ なんでもにゃいです


 それより 私が霊体化してみてきましょうか?)




「ああ 頼む!」




「はい! 任されました」




そう言って 海風は、牢屋の鉄格子をするりと通り抜け


ラーモンドの執務室に向け


飛んで行った






俺は、海風が行ってる間に少し考えていた


一つ目、なぜ俺は、襲撃を受けたのか




二つ目 なぜ俺は、腹部に穴が開き完治し生きているのか




三つ目 俺は、この後どうなるのか




まず一つ目は、海風が調べてきてくれるだろう




二つ目 


これに関しては、憶測だが、


海風こと氷の女神アイシクルと契約したため


全体的に体が、パワーアップしたのだろう




そして三つ目 


これも海風が調べてきてくれるだろう


ただ、多分 良くて追放 最悪処刑だろう


ならない事を祈っておこう




俺が、一人で考えていると


そこへ二人の騎士がやってきた




「これが、騎士団長率いる部隊えお壊滅させた


 ラーモンド様の三男のレイビスか」




「見た目は、あまり強そうじゃないのにな」


「ま 人は、見かけによらないとは、


 まさにこのことだな」


二人は、ガハハハと笑いながら歩いていた




「強そうじゃない顔で悪かったね」


俺は、少し語気を強めて言った




「「いえいえ 申し訳ございません」」




「いや いいんだよ


 それに俺は、罪人なんだろ


 謝らなくていいよ」




「いえ しかし レイビス様は、悪くありません」


「なら なんで助けてくれたり


 止めてくれなかったんだ?」




すると騎士は、少しうつむき語った




「私達 私兵は、ラーモンド様に家族を人質として


 渡すよう言われています


 そして、今回も反対する意見もありましたが


 家族を盾にされだれもそれ以上従うしかありませんでした


 騎士団長もすごく悲しそうにしていました」




「そうか わかった」


「すいません レイビス様」


「だが、誰の顔は、強くなさそうだって?」




「「すいません」」




そう言い騎士たちは、逃げて行った




でも仕方なかったんだな


さすがに俺でも家族を人質にされたら


従うしかないと思う




でも された側としては、たまったもんじゃない




そう思っていると




(兄さま ただいま帰りました)

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