第15話 海水浴
4人とも着替え終わり集まる、
「たまる、地味じゃない。」
静香が指摘する
「俺は地味好きなんだ、触れないでくれ。」
「たまる、なんで買わなかったの、私、選んだのに?」
新が言うと静香が
「あんた、二人で買いに行ったの、たまるワンピースがいいんだ。」
「いや、ビキニも好きだよ、ただ、新はワンピースでないと。」
察してください静香さん、新のビキニは凶器なんだ、そこへ新が
「たまるは、私の肌、他の男に見られるの嫌なんだって。」
「ふ~ん。」
静香が俺を白い目で見る。
「とにかく、プールへ行こうか。」
克樹がフォローしてくれる。
プールは家族連ればかりだった。
深い所でも腰までしかない。
アベックは砂浜へ行っているようだ。
俺たちも砂浜へ行くことにした。
新と静香がさっそく腰まで水に浸かって、水の掛け合いをする。
新の胸が揺れている、克樹も気づいたようだ、目をそらしている。
静香が
「早く来なさいよー」
と俺たちを呼ぶ、水の中は心地よかった。
俺たちは同じ場所で、水を掛け合ったり、潜ったりして遊ぶ、そのうち人が増えてきた。
砂浜、そんなに人多かったか?
俺が周りを見回すと、ザっとみんな顔をそむける男ばかりだ。
彼女に捕まって連行される者もいる。
克樹も気づいたようだ
「沖のブイまで泳ごうよ。」
ブイまで100mくらいだろうか、俺たちは賛成する。
泳いでいると静香が近づいて来る
「私、たまるのこと諦めていないよ。」
「でも、克樹に告白されたんだろ。」
「知っていたの。」
「親友のことだ気づくさ。」
「克樹は私がたまるのこと諦めてないこと知っているよ、それでも好きなんだ
って。」
「俺たちの関係、複雑になっちゃったなー」
「本当にそうね。」
静香は黙り込んだ、俺も黙って泳いだ。
俺は克樹に近づき声をかける
「さっき、静香と話した。」
「そうか、で、なんて。」
「まだ、俺のこと諦めていないそうだ。」
「そうだろうなー」
「克樹、いいのか?」
「承知の上さ、それより、取られてから静香返せと言っても、絶対手放さない
からな。」
「それは静香が決めることさ。」
「たまるの言う通りだ。」
俺たちに新が近づいてきた
「あなたたち、何話しているの?」
「新は、男たちの目を釘付けにしているって、克樹と話していた。」
「えっ?」
「気づいていなかったの?」
克樹が聞く
「ええ、全く。」
「だから、ブイまで泳ごうって言ったんだ。」
無自覚の凶器恐ろしい、俺が言う
「新、男たちに囲まれてたよ。」
「全然気づかなかった。」
新は赤くなりながら言う
「たまる、守ってね。」
「もちろん。」
俺は少し照れる。
俺たちはブイまで泳ぐと疲れてしまい、ビーチランドに戻ることにした。
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