第2話始まりの街

ある日僕達は夢だった異世界転移ができました!

転移した僕達はまずは住む所を探す事に。

こうして見えていた街に辿り着いたのでした。

「ねぇ!」

「なんだ?みら?」

「とりあえずさ、やっぱり異世界転移したら僕さ、家が欲しいんだよね!」

僕がそう言うとらいとも続けて話す。

「まあ、暮らすところないと不便だしな…じゃあとりあえず不動産屋さんでも探して行ってみるか?」

「うん!」

僕達はキョロキョロしながら街の中を散策する。

ファンタジーの世界に良くありそうな露店やら色々な店があって僕は興味津々だ。

僕はふと我に返ると。

僕達が歩いているのを色々な人達からジロジロ見られてる。

まあ、当たり前か、周りからは僕達が変わった人間に見えるのだろう。

僕達の世界にいた服装を着ていればそうなるよね。

僕がそんな事を考えながら歩いていると……

「着いたぞ!!」

らいとが立ち止まり僕に話しかけてきた。

という事で街の不動産屋さんにたどり着いた。

「情熱不動産屋……ここかな?」

見るからに暑苦しくて暑くなりそうなネーミングの不動産屋を僕達は見つけたのだ。

「みら?ここみたいだけど。」

「見るからに暑苦しそうな不動産屋だね?」

「そうみたいだな…とりあえず入るか!?……」

僕達が中に入ると中から一際大きな声がした。

「いらっしゃいませ!!」

中から大柄な筋肉隆々の男が声をかけてきた。

「こんにちは!」

「こ…こんにちは」

流石らいとは物怖じせずおじさんに話す。

「ようこそ!情熱不動産屋へ!今日はどんなご要件でしょうか?」

「家を借りたいんだけど!どこかいい所あるか?…」

おじさんはニコニコしながら話す。

「あ!遅れましたけど私ウェルズ・ダンといいます!こんな筋肉ガチガチの格闘家でもあり、不動産屋も営んでおります!よろしくお願いします!」

「よ、よろしくお願いします…」

僕は少し怯えながら言った。

「早速なんだけど実は………」

「僕達、異世界、この世界では無い所から…ひょんな事から…この世界に紛れ込んでしまいまして…」

らいとは僕に続いて話し出す。

「それで、住むところもこの世界がどんな所かも知らなくてさ……」

ダンさんは頷きながら話し出す。

「ふむふむなるほど……」

「では、人が中々借り手が無くて困っていた家を私が貸してあげよう。」

「本当ですか??」

僕はつい興奮して聞いてしまった。

「ああ!ただ…お前達ここの通貨、お金を持っていないだろう?」

「そうだよな……」

らいとがため息をつきながら言った。

「そこでだ!私が長をしているギルドを紹介しよう!ギルドで働き私に少しずつ返せば良い!」

「わぁ!やったぁ!!ありがとうございます!ダンさん!」

僕は思わず飛び上がって喜んだ。

「やったな、みら!!」

らいとも一緒に喜んでくれる。

「ギルドの依頼内容は様々だ!そこでこの世界の色々な種族と出会い良い時間を過ごせるだろう!」

ダンさんは本当に面倒見がいいな。

「すみません!よろしくお願いします!」

「よろしくお願いします!」

僕達はダンさんにお礼を言う。

「まずは家を紹介しよう、着いてきなさい!」

「ああ!!サンキュー!」

らいとは本当に物怖じしないなぁ。

僕はそう思いながら返事をした。

「了解しました!」

「こうして僕達は町外れのポツンと建つ家にたどり着いたのだった……こういうの言ってみたかったんだよねー」

「みら………しっ!」

らいとに余計な事を言わないように促される。

「ご!ごめん…」

ダンさんは後ろを振り返り話しかけてきた。

「んっ?2人とも大丈夫かい?」

「ああっ!ごめんなさい!」

僕は手で口を塞ぎ黙ってついていった。

こうして僕達はダンさんの案内で町外れの一軒家に案内されたのでした。

「うわぁ、すごおおい!!めっちゃファンタジーだぁ!!憧れの!!」

僕は超興奮してらいとに話す。

「みら!すげぇが中入ってみようぜ!」

らいとも目を輝かやかせて言ってくる。

ダンさんが鍵を開けると僕達に声をかけてきた。

「では、どうぞ……」

僕達が中に入り周りを見渡すと洋風の家で中には暖炉があり言い表すならファンタジー風といった家だった。

「素敵ですね!!」

僕はファンタジーの物語が大好きだから興奮していた。

らいとも目を輝かやかせて言う。

「中も結構イケてるじゃねぇか?ダンさんここって空いてるの?」

「はい……実はですね?ここはある厄介なモンスターが住み着いてまして………」

ダンさんはため息をつきながら言った。

「モンスター………」

僕は冷や汗が流れてくる。

「………」

らいとも黙って聞いている。

そしてダンさんは話す。

「このモンスター私の力だけではどうにも倒せなく、、、」

「わっ!!ぐおおおって聞こえる!」

部屋の奥からモンスターの声と気配がする。

「くっ!!なんか威圧感感じる!」

流石のらいともびっくりしたみたいだ。

「お2人はどんなスキルを??」

ダンさんは僕達に聞いてきた。

「僕は生活魔法を多少……」

僕が恐る恐る答えた。

「俺は電気の微量な発電かな……」

らいとは指で電気を出しバチバチさせながら言った。

ダンさんは僕達の前に立つと僕達に言う。

「ふむ!それならば!私が大打撃を与えますのでトドメを2人にお願いします!」

「あのモンスターはスライム…いわゆる低レベルなモンスターと言われますがここに住み着いたスライムは突然変異した厄介なスライムなんです!」

「だから打撃は無効化してしまうのです!」

ダンさんは悔しがり話す。

「なるほど…だからダンさんには厄介な敵なんですね?」

僕は冷静になりつつ言う。

らいとは僕に話しかけてきた。

「みら!やってみよう!みらがスライムを縛り付けてくれ!俺がトドメをさす!!」

「わかったよ、らいと!」

そしてダンさんは集中し始める。

「いくぞ2人とも!!」

「はぁぁぁぁ!!」

「炎龍爆砕滅(ほうりゅうばくさいめつ)」

ダンさんの必殺技がスライムに炸裂した!!

スライムはダンさんの技にフラフラになった。

「すげぇぇぇぜ!!」

「弱ったみたいだよ、らいと!」

僕は興奮してらいとに言った。

「みら!頼む!!」

らいとの一言で僕も身構え集中する。

「クラフト!拘束チェーン!みらはスライムを拘束した!なんてね笑」

僕の魔法は生活魔法!

クラフトは紙を強化して使う魔法!

それでスライムを拘束した。

そしてらいとも集中し始める。

「さぁ……放電は一気にはした事ねぇけどこれがチャンスだな!!」

「スパークショット!!」

らいとが電気を放つとスライムは電気にまとわりつかれスライムは焦げていく。

「スライムがバチバチという音して消えてってるね!やったね!らいと!」

僕は喜んでらいとに言った。

「………」

僕がらいとに話しかけるとらいとの返答がない

「あれ?らいと!?………」

「………」

「らいとーー!!」

僕はらいとに抱きつきながら叫んだ。

そして一時が過ぎた……

「………ん?………あれ?みら?」

らいとが目を覚ました!

「ん………あ!らいと!!!良かった……もう起きないかと思った………ぐすっ………」

僕は泣きながららいとに話す。

「起きてるよ……みら、大丈夫だぞ!」

らいとはゆっくり起きてくれた。

「お?起きたか?もう大丈夫そうだな」

ダンさんが部屋の奥から笑いながら戻ってくる。

「ダンさん!らいとが目を覚ましてくれました!」

僕はダンさんに嬉しくて言った。

「ダンさん!悪かったな。」

らいとがらいとらしくなくダンさんに謝った。

「まだスキルを本物にするには修行が必要なようだな!」

「みらい君と話したのだがまずは2人とも自分のスキルを活かすような依頼をうけて少しずつ力をつけなさい!」

ダンさんは流石ギルド長といった風で僕達に話してくれた。

「まずはダンさんから直接依頼を選んでもらってお仕事しようね、らいと!?」

らいとは少し元気になって答える。

「わかったよ、みら!まずは俺も力をつけて…みらを守れるくらいにはなるよ!」

「気絶するのはやめてだよ……」

僕がそういうとらいとは苦笑しながら答える。

「ん……わかったよ、みら!」

そしてダンさんが僕達に言った。

「じゃあ今日から数日私が食料とかは面倒見るからここでの暮らしに慣れてらいと君が回復したらギルドに行きなさい!私が依頼を手配しておくよ!」

らいとは頭を下げてお礼を言う。

「ありがとうございます!ダンさん!」

「お世話になりました!」

僕も改めてお礼を言った。

そしてダンさんは僕達を見つめ話す。

「私の方も今回の件は助かったからね!ありがとう2人とも!!」

「いえいえ!」

「次からは気絶しないようにします」

らいとがそういうと僕達は笑った。

こうして僕達の異世界での生活は始まった………


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る