私メリーさん。今世界観を理解しようとしているの。

こちらメリー、図書館に着きました。


少し迷いかけましたが私の理論は正しかった(ただしくない)

大規模FPSやバトロワをよくやってたので昔よりはマシですが、割と方向音痴なので危なかった。

頭が良ければ方向音痴にならないわけじゃありません。そもそも外に出る機会が無いといっても過言ではないので仕方ないのかもしれないですが……。


よし、入館しました。

とにかく!この世界の設定をここで探しましょう……か……。


「え」


いやいやいやいやいやいや。


「え」


二度見ならぬ二度声。そりゃ出ますよ。

この図書館、本が全部読めます。

確かに小さめ図書館ではありますが、素人の目測でも4万~5万冊はあるはずです。

全部違う内容なんでしょうか……。こわい……こわいよDDO……!!


怖いので口裂け女さんでも召喚してみますか……。

【ヘルパー召喚】ぽちっ……!


『呼んだかしら?……って、図書館じゃない。またすごい所で呼んだわね。』


『ごめんなさい、ちょっと図書館のことで聴きたいことがあって……』


『どうしたの?』


『ここにある本の内容はすべて違うんですか?』


『う~ん……違うといえば違うんだけどね。確かこの世界の本の90%は一部改変されたかさ増しの本だったはずよ。』


『それでもすごいですね……?見分ける方法とかありますか?』


『図書館は背表紙の上に赤丸がついていたら、ドロップなら表紙の裏にDDOマークがついていたらかさ増しね。』


『なるほど……ありがとうございます。』


『他人行儀ねぇ。まあいいわ。またなんかあったら呼んでね~!私も寂しいんだから!!』


『はい。ではまた!』




90%がかさ増しとはいうけど……この図書館だけでも5000冊は普通に書いたってことだよね……?

実際はもう少し多いはずだし……。ストーリーの人大丈夫かな……。


ま、まあ!これでかさ増しを見分ける方法も分かったわけだし!!

色々読むぞ~!!


まずは神話からかな!

えっと……これしかないな?


『神話について』


……なんともシンプルな……記者みたいな人が調べたやつなのかな?それとも研究資料みたいな……?

まあみればわかるか。どれどれ……。





【神話と宗教について】

まず前提として、私に神話や宗教の知識はなく、記憶力も凡人より少し弱い程度だ。

いわば、ここに書いている物はすべて神から授けられた付け焼き刃のようなものなので、期待しないでほしい。


以前、我が領地に神が降臨した。

その時に聞いた神話を、書き連ねようと思う。


まずは一神教。信仰対象は神エイジトルス。

全属性、世界の理、王を統べる者として描かれている神らしい。

どうやら、存在自体は事実のようだ。

一神教に伝わる伝説としては、天地創造はもちろん、魔素や勇者、人間、動物を作り出しているといわれているようだ。

しかし、降臨した神曰く

「一神教って、確かに存在する神を信仰してるんだけれど、神様はひとりじゃないんだよねぇ。そんなこと一人でしてたら過労死しちゃうよ全く……。」

だそうだ。


次は多神教。


ここでは 大神エイジトルス(総てを司る者) を筆頭に、

・軍神トア (軍を司る者)

・医神レベル (医療を司る者)

・魔神ゴース (魔法を司る者)

・鍛造神ギガス (物造を司る者)

・慈愛神アリエス (愛、美を司る者)

・女神アイ (人族の管理)

・男神ノウ (人族の管理)

・候神イザベル (季節を司る者)

・時空神トールドア (時空(時、大気)を司る者)

・自然神アイビア (自然を司る者)


など……とにかく大量に神がいるらしい。

全員紹介すると日が暮れちゃうから、またいつかね。と言われた。


最後は邪神教……なんだが……。

こっちは神のお言葉をそのまま書こうと思う。


「これも場合によっては一神教といえるんだけど、信仰対象を神といっていいのか……。

まあとりあえず紹介しよう。

邪神教の信仰対象は『魔王』

彼は……人族の身でありながら、神に到達した者なんだ。

だから、普通の神と比べると弱いんだけど、人族の中ではかなり強いんだ。

そして、彼は後天的に神へ至ったから地上へかなり干渉出来るんだ。でも、元から神だった僕たちは地上に過度な干渉はできない。

だから、後天的に神へ至った魔王は人類からするとかなりの脅威になってしまうんだよね。

でも、彼は勇者によって封印された。それが彼の伝説の一部なんだ。


その魔王を信仰している邪神教の教えは『魔王の供物へと進化せよ』。

要するに、魔王の供物となり魔王復活を目論む者たちだね。いやぁこわいこわい。

君たちは早くとめたほうがいいんじゃない?なんてね。」


とのことだ。

最後の言葉である『君たちは早く止めた方がいいんじゃない?なんてね。』が妙に突っかかる。

実際、魔王というのは存在したようだし、この後に勇者のようなものが召喚されたらまずいことになる。

この世界に生を受けた者は総じて責任が存在する。無駄かもしれないが、邪神教の友人などがいる場合は早急に止めてくれ。


この本はそれを言いたいがために執筆した。頼んだ。     M.R.S





……なるほど……?

神に会ったとかその辺は置いておこう。

まず、この世界では一神教と多神教の二大宗教が強いのかな……?

で、そのどちらかが合ってると……見たところ、多神教が真実なのかな。

その二大宗教に完全に対をなしているのが邪神教……?


さすがに資料が少なすぎるけど……。

この勇者のようなものが召喚されたらってところ、私たちだよね。

ってことは、魔王が復活した可能性が高いわけだ。


恐らく、魔王自体は封印されているだけで元から生きており、封印を解くために邪神教の人達が頑張っているってところかな。

っていうか、なんか引っかかるんだよね。


執筆者の言ってる『君たちは早く止めた方がいいんじゃない?なんてね。』ってとこもそうではあるんだけど、『彼は後天的に神へ至ったから地上へかなり干渉出来るんだ。でも、元から神だった僕たちは地上に過度な干渉はできない。』ってとこが正直引っかかる……。

この神様がほんとに先天的の神なんだとしたら、なんでこうして降臨し、知恵を与えることができたんだろう?


う~ん……とはいえ、この過度な干渉っていうのがどこまでの範囲なのか知らないことには何とも……。


……まあいっか。ある程度はわかったし、とりあえず今日は休もうかな。


それじゃ、お休みなさ~い……。




───────────────────────────


【あとがき】

恐らく初めての高IQ披露です。

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