面倒事
「44Gd44GE44Gk44Gv5Yqp44GL44KL44CC5LiA55Wq5Y6E5LuL44Gq44Gu44Gv4oCm4oCm44K244OK44O744Kq44Or44Oq44OT44Gu6KiO5LyQ44Gg44Gq44CC6L+R6Zqj44Gu5p2R44KS6KWy44Gj44Gm44GE44KL44Go44GE44GG44GM44CB5Ye25pq044Gn5YaS6Zm66ICF44KC5auM54WZ44GX44Gm44GE44KL44KT44Gg44CC6aC844KB44KL44GL77yf」
やはり何を言っているかわからない……そんなキョトンとした私を見てルタは笑った。そして懐から機関車を操作する時にも使っていた物を取り出し、一枚の板を通して私にかざした。
「オルリビ種か、また面倒なものを……」
「時期ではないからきな臭いが、まあお前さんなら大丈夫だろう」
……あれ?この人が何を言っているか聞こえる?ルタの方を向くと笑って「翻訳の魔法だよ」と教えてくれた。そういう便利な魔法もあるのか、と思わず感心してしまった。
「お嬢さん、ここは初めてかい?ここの酒場のマスターをやっているんだ、よろしくね」
私たちは酒場を後にして街の外に出ることにした。アリマルシャン王国の領地はとても広いが主に平原と森なのだという。今回はそのオルリビ種という、巨大な猪のような魔獣を倒すことが目的だそうだ。
なんでもマスターの話によると、確認された個体はとても恐ろしく凶暴で何人もの冒険者が大怪我して帰ってきたのだと言う。事態は逼迫していると見て間違いないだろうけど……ルタは暗い表情をしている。
「普段のオルリビ種はここまで気性が荒いわけじゃないんだけどね……なんだかちょっと、嫌な予感ってやつだよね」
かくして私たち一行は王都を抜けて森に向かうことになった。ルタが魔法で召喚したイェニウム・クロウラという馬のような魔物で2日ほどの離れた場所にある翠緑の大森林と呼ばれる場所だ。馬の魔物は随分な速度で走るため私はしがみつくことしか考えていない。正直怖い。余裕そうなルタは巡航速度が時速70マイル程だという。マイルって何kmだったろうか私は覚えていないが異常に速いことしか分からない。
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