134 教えて

(何かに夢中になったことがない、という有紗の言葉に驚くオタクちゃんこと真野と、よくわからないギャルちゃんこと有紗)


「なん……で? ゲームじゃなくても漫画の続編とか、だれでもなんかしら黒歴史怪文書生産してるんじゃないの?」


「んー、ない! なんていうか、ずっと好きなものがない!! マヤちゃんに勧めてもらってやったゲームもユーイ助けたとこで諦めちゃったし、強いて言えばお裁縫とかはずっとやってたけどそれは記録作ったわけじゃないし」


「いやまあそうだけどさ……それでふだん楽しいものなの?」


「楽しいよ! マヤちゃんのおかげ!」


「あぅ……(そう言われたらなんも言えないよ……)」


「あ、でもイラストはちょっと興味あるかも! マヤちゃんみたいに上手くは描けないと思うけど!」


「えぅ?!」


「そうだ! マヤちゃん、イラスト教えてよ! 中学のころ美術部だったんでしょ?」


「うう……教えられるほど上手くはないけど、頑張ってみる……!」


「やった! ありがとうマヤちゃん!」


「まずはたくさんイラスト見るとこから始めようか。はいこれ」


(オタク雑誌を有紗に渡す真野)


「おおおすっげー絵だ!!」

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