132 証明
(オリジナル設定資料を処分するつもりだったと聞かされ仰天するギャルちゃんこと有紗となぜ驚いているのかわからないオタクちゃんこと真野)
「なんで?! なんでこんなすごいの処分するの?!」
「なんていうか、中学生の妄想だから……とっておいても何にもならないし……二次創作だから世に出て日の目を見ることもないし」
「えぇ……これ書くのにどれくらいかかったの?」
「本編の発売が中2のときだからざっと見積もって2年くらい……」
「2年間夢中で書いたものを、そんな簡単に処分しちゃだめだよ。マヤちゃんはそれくらいこのゲームが好きだったっていう証明だよ」
「うん……アリサちゃんに言われてちょっととっておこうと思った……でも処分するよ、これがあったらいつまでも理想の続編を想像し続けて、ゲーム会社の考えた正しい続編で遊べない」
「マヤちゃんからしたらこれが正しい続編なんじゃないの?」
「いや、まあ、そうだけど……でもそれじゃ続編遊べないよ」
「無理に遊ばなくていいじゃん。こないだお兄ちゃんとゲーム屋さん行ってみたらゲームってめっちゃ高いんだあってなったもん」
「確かにそれはあるな……ううむ……」
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