130 続編
(ひとしきり好きなゲームが売れなかった理由を語りため息をつくオタクちゃんこと真野とようやく納得したギャルちゃんこと有紗)
「と、いうわけで……わたしの好きなゲームは今ひとつ売れませんでした、という」
「なるほどねー。ゲームって売るの大変なんだね」
「どんなものでも売るのはたぶん大変なんだよ……はあ……」
「あ、お兄ちゃんがさ、ゲーム雑誌? の最新号持たしてくれたよ。なんでかはわからないけど……」
「ああ、今月号買ってなかった……えぅぅ?!?!」
(雑誌の表紙の「空に昇る月星 続編情報」の文字に挙動不審になる真野)
「あ、あわわわ……ちょっと見せて……! マジか……マジか……ああでもシギくんが生まれる前の話か。第一作のシナリオを補完する話なんだね。自分のなかでいろいろ解釈しちゃってるからなあ……解釈が歪みそうだなあ……」
「(マヤちゃんって謎なこだわりあるなあ……)でもこれたくさん売れたら続き出るんじゃないの?」
「実は中学のころから続編勝手に書いてるんだ……くらやみのおうが滅びて、でもその残骸が、っていう」
「えぇ?! すごい、なんでそんなの書けるの? マヤちゃんすごい!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます