128 先取り
(熱く『空に昇る月星』について語り出したオタクちゃんこと真野とそれを案外真面目に聴いているギャルちゃんこと有紗)
「あのゲームはシステムがやたら凝ってたからねえ。バトルのシステムが斬新で、だから受け入れられない部分があって……でもシナリオも端正だしグラフィックや音楽やキャラデザも良すぎるんだよなあ……クリア後の親類集めとか動物パズルも楽しいし……」
「ま、マヤちゃん。何言ってるかよく分からないよ」
「あ、ご、ごめん。アリサちゃんはふつうに遊んでたけど、どうだった?」
「んー、真面目にRPGクリアしたのは『空に昇る月星』が初めてだったからあれが普通なのかなって思ってた。言われてみればお兄ちゃんが普段遊んでるのとはずいぶん雰囲気違うね」
「あのゲームね、ゲーム雑誌ではめちゃめちゃ好評だったんだよ。だけど時代を先取りしすぎててね……バトルシステムとストーリーが連動してるのに気付いたときの感動たるや」
「マヤちゃん、またなに言ってるかよく分からなくなってるよ……とにかくすごいゲームだということはわかった」
「10年後とかにきっとリマスター版とか出るんじゃないかな。いや出てくれ!!」
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