127 パターン

#127


(銀髪美少年キャラで最初のダンジョンに挑むオタクちゃんこと真野とそれを観ているギャルちゃんこと有紗)


「わー美麗なグラフィックだ。音楽も素晴らしい。これ買わなかったのは損してたな」


「でもなんか敵いるよ……こわい……わっ、こっちきた」


「ここまでずっとこの手のゲームに苦戦してるからねえ……でもわりかし難易度は低いな。パターン組む必要はなさそう。できないけど」


「パターンって、モンスターの動きと攻撃のタイミングを合わせたりすること?」


「そう。よく知ってたね」


「お兄ちゃんがときどき言ってた。さっきの尖った耳の子とかメカの出てくるやつで、武器の入れ替えとかして『マグロ解体ショー』って言う必殺技作ってたよ」


「すごいねアリサちゃんのお兄さん……わたしには無理なやつだ……」


「なんかあたしが物心ついたときにはひたすらゲームしてたよ。それこそ昔のゲーム機とかで」


「生粋のゲーム好きだったんだね。まあ『空に昇る月星』を面白がってるならゲーマーか」


「なんで? あれ楽しいじゃん」


「あれはシステムが独特で、それを楽しめればストーリーも楽しいんだけど、そのせいでマイナーなんだ……」


「そうなんだ……」

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