126 世界観

(ゲーム機にソフトを入れるオタクちゃんこと真野と、それをワクワクで見るギャルちゃんこと有紗)


「このシリーズずいぶん続いてるけどこっちのハードで出すってことは外伝的なやつなのかな? あ、ふつうのコントローラーだと一人でしかできないんだ。携帯ゲーム機と接続するケーブル持ってないからなあ……」


「これね、始めたときに流れる音楽が最高なんだよ! お兄ちゃんがやってるの観てたけど、音楽が民族音楽みたいでオシャレなんだ」


「おー、確かにこれはいいねえ。すごくオシャレ。世界観にピッタリ」


「せかいかん?」


「この世界の人はこういう暮らしをしていて、こういうダンジョンがあってこういうモンスターがいて……って、そういうのを総括した感じ」


「なるほど〜。このシリーズにしてはキャラクターかわいいよね」


「うん、ほどよくデフォルメしてある。じゃあ……キャラクターは何種類かのうちから選べるんだ。……はうッ!」


「ど、どうしたマヤちゃん!」


「この銀髪の子、めっちゃ好み……!」


「あ、『空に昇る月星』のシギくんこんな感じだったね」


「アリサちゃんにわたしのゲームのキャラクターの好みがバレている?!」

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