120 コンタクト

(風呂をキメるより先にスキーで遊んできたギャルちゃんこと有紗とオタクちゃんこと真野)


「ふあーつかれたー!! でも家で雪かきしてるより全然マシ!!」


「同じく!! なんだかんだ夕方だね……お風呂入ったらお昼兼晩ごはん作ろう」


「そうだね、寒かった〜! マヤちゃんメガネめっちゃ曇ってるよ!」


「わかるよ……。うぬぬ……コンタクトにすればよかったのかなあ……でも目玉触るの怖いしな……」


「あたし、街で遊ぶときとかはカラコン入れてるよ? めっちゃ盛れるよ」


「えぅ?! ぜったい目に悪いよ! ものもらいなっちゃう!」


「使い捨てなら雑菌わく心配しなくていいし、鏡見たとき『おお……目がでかい』ってなって嬉しいよ?」


「ううん……怖いじゃん。メガネでいい。ブサイク誤魔化せるし」


「マヤちゃんは、ブサイクじゃないっ!」


「えぅ?!」


「細いし色白だし鼻高いし、眉毛も適切だし! 四月からあとはときどきうちの店に髪切りにきてくれるし! 見てよあたしなんか眉毛ないよ?!」


「お、おう……てか顔カサカサするよ、お風呂入って化粧水つけないと日焼けが……」


「そうだった。なんか汗が冷えて寒いね……」

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