82 屋号
(サークル名に悩むオタクちゃんこと真野とそもそもサークル名というものがよく分からないギャルちゃんこと有紗)
「うーん……なんかいいアイディアないかな……センスのいいサークル名……」
「サークル名って、そもそもなに? なんかよくわからないんだけど」
「屋号だね。わたしたちの屋号」
「屋号……?」
「(謎が深まっただけだった……)たとえばお店って名前あるじゃない。牛丼屋さんは牛丼屋って名前じゃなくてそれぞれ会社の名前でやってるでしょ、あんな感じ」
「なるほど〜。じゃああたしらのグループの名前ってことかあ」
「そう。なんかいいアイディアない?」
「うう〜ん……わかんないなあ……変な名前名乗るわけにいかないし。ずっとあたしらの名前になるんだよね?」
「そうだね……あんまり頻繁に変えるのはよくないからね……」
「たとえば『MAYA&ARISA』とかは?」
「いやそれ実名バレちゃう」
「えっ、偽名でやるの?!」
「漫画家さんとか作家さんとかペンネーム名乗ってるよ」
「……なるほど。そっか自分の名前じゃない名前名乗っていいんだ。じゃああたしユミコって名乗る!」
「えっ、ユミコってだれ?!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます