75 ボーダーライン

(有紗の小学生時代の体重を聞いて衝撃を受けるオタクちゃんこと真野と、なぜかドヤ顔のギャルちゃんこと有紗)


「えっアリサちゃんそんな太ってたの?! 驚いた」


「小学生のころあだ名スモウレスラーだったもん。しかも小五までそれ嫌じゃなかったんだよ!」


「その叔母さんのオカズが原因?」


「んーん、常時スナック菓子食べてたからだと思う! 暇があればなんか食べてた」


「それはだめなやつだ……」


「でも家族がスナック菓子取り上げてくれてね、それでいくらか痩せたかな。小五のときにさすがにこれはヤバいと思って毎日縄跳びして今に至る」


「わかる、小五は容姿への自信のボーダーラインだ……! 小五のとき同じクラスの男子にブサイクって罵られたとこからオタク人生スタートしてる……!」


「そんな酷いこと言うやついたの?! そいつは今からMD焼く方法忘れてコンポの取説も無くす呪いにかかります!!」


「うわ、すごい呪い発動した……! アリサちゃんの呪いって地味に的確だよね……」


「小学生のころの憧れは魔女だった!」


「え、魔法学校シリーズ読んでた?!」


「もっと簡単な絵本だよ。あんな分厚い本読めないよ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る