34 頻度

(風呂に入るタイミングが分からないまま湯船にお湯を溜めるギャルちゃんこと有紗)


(有紗の家族と打ち解けて夕飯を食べるオタクちゃんこと真野)


「マヤちゃん、お風呂入れるよ」


「あっ、いいの? じゃあお風呂いただこうかな。ごちそうさまでした」


(食器を下げる真野)


「シャンプーとかは適当に使っていいよ。美容院仕様のシャンプーだから安いのに戻れなくなるよ〜」


「シャンプーってそんなに効果に差があるの?」


「美容院でシャンプーしてもらうとサラッサラになるじゃん?」


「うーん……この間有紗ちゃんのお兄さんにやってもらったのが3年ぶりだからよくわかんない」


「そんな長いこと美容院行ってなかったの?! だめだよ月イチで行かないと! せめて2ヶ月に一回!」


「だって伸ばしてたんだもん……」


「伸ばすにしたって毛先を揃えるとかしないともじゃもじゃになっちゃうよ! というわけで辻堂美容室をどうぞごひいきに〜。県内だとうちのところでしかやってないリセッターカットもできるよ!」


「わかった。なるべくマメにくるね」


「えっ?!(こんな雑な提案を受け入れた?!)」


「えっ?!(やっぱり迷惑なのか?!)」

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