33 通販

(ちょっと興奮気味にケータイのメールを眺めるオタクちゃんこと真野)


(麦茶を飲みながらその様子を見るギャルちゃんこと有紗)


「ドールさん、お迎えしちゃった……!」


「(ドールって買うことをお迎えするって言うんだ……)それは構わないけど予算大丈夫?」


「うん、とりあえずお財布の中身で足りる。すごいね、覚天市場ってドールさん3000円とかでお迎えできるんだね」


「でも代引きで受け取るなら帰らなきゃねーべ」


「……あぅ……」


「まあここ田舎だから明日か明後日になんなきゃ来ないよ。出荷されたら出荷したってメール来るし」


「そうだね……今晩だけ泊まっていい?」


「いいよ! でもあたしスッピンが化け物だよ」


「えぅ?!(メイクそんな濃いの知らなかった!!)で、でもわたしはいつもスッピンだから大丈夫!」


「いやマヤちゃんめっちゃかわいいからスッピンでイケるんだよ……おいしい分厚い牛肉ならただ焼いてもおいしいけど、赤札の豚コマはうまく料理しないとおいしくないのとおんなじでさ……」


「どういう技術で可愛くしてるか、興味ある!」


「えっ?!(こいつますます可愛くなる気?! やば!! 面白!!)」

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