27 イラスト
(始業前、キャラクターもののクリアファイルの中身を何度も確認するオタクちゃんこと真野)
(そんな真野を見つけて顔を覗きこむギャルちゃんこと有紗)
「うわあびっくりした! お、おはよう」
「もしかしてそれ絵描いてくれたやつ?! 見せて見せて!」
(クリアファイルから有紗の気に入ったキャラクターのイラストを取り出す真野)
「オワーカッチョイイ〜! 真野ちゃんすっごい絵上手いんだね! 漫画家目指せばいいじゃん!」
「いやムリムリ……漫画描くにはパースとって背景描けなきゃないし、お話も考えなきゃないし」
「ぱ、ぱーす?」
「漫画の背景って、ちょっと距離感狂っただけでも違和感あるでしょ? それを正確に描かなきゃないの。要するに背景とかモノも描けなきゃいけないわけ」
「そっかあ、ムリならしょうがない! この絵もらっていいの? 家宝にする!」
「家宝?!」
「だってマヤちゃんにお願いして描いてもらったユーイだもん! 家宝だよ! しかも超カッコいいじゃん!」
「あ、あぅ……(ここまで褒めてもらったの初めてだ……)褒めてもらえて、うれしい……」
「写メ撮って待ち受けにしよっと!」
「えぅ?!」
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