（帰宅してケータイをぽちぽちいじって同志のサイトを見て回るオタクちゃんこと真野、電話で突然鳴り出すケータイにびびって落としそうになる）

「はいもしもし……」

（なにやら興奮した調子のギャルちゃんこと有紗）

「マヤちゃん？！　ゲーム、シリウスの港町？　まで進めたけど、新しく仲間になったユーイ？　って子、めちゃめちゃカッコイイね？！」

「お、おう……（ユーイ、中盤で死んじゃうんだよなあ……新鮮な悲鳴を聞くためにそれは黙っておくか……）あ、ユーイのどこが好き？」

「なんか頭良さそうなとこ！　あと見た目！　この先活躍する？」

「うん、ステータスも隙がないし使えるカードも便利なの多いし」

「そうじゃなくて、お話で！」

「ああ……お話のキーになるキャラクターだねえ……ストーリーにがっつり絡むから、楽しみにしてて」

「わあ、やった！　楽しみ！」

「そっか。わざわざ感想教えてくれてありがとう」

「んーん、なんていうか、マヤちゃんがシギくん大好きだから、あたしも好きなキャラいて嬉しいんだあ。そうだ、ユーイ描いてよ！　マヤちゃん絵上手いじゃん！」

「えぅ？！（わたしの絵のどこが上手いんだ……？！）」

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