（とりあえず色付きリップの使用は保留して登校したオタクちゃんこと真野）

（相変わらずのバレないスレスレメイクで登校したギャルちゃんこと有紗）

「おはよう」

「おっはよー！　あれ、結局リップ塗らなかったんだ」

「う、うん。だって……ふだんこんなに血色悪いのに色付きリップ塗ったらバレちゃう……」

「じゃあ血色よくしないと！　えっとね、白湯飲むと体にいいんだって！　ダイエットで水筒に入れて飲んでるけど、レモンとかしょうがで味つけるとおいしいよ！　まあマヤちゃんは痩せる必要ないけど……」

「そうかな、脚とかごんぶとだよ」

「そんなことないって！　自分を過小評価してるよ、マヤちゃんってかわいいよ」

（言われ慣れていないことを言われて赤面する真野）

（自分で言ったことがタラシっぽいことに気づいて赤面する有紗）

「の、飲み物、白湯にしてみるね。水分は大事だね」

「そうだよ！　マヤちゃんは素材がいいんだよ！　あたし毎朝まぶた接着して癖っ毛アイロンで真っ直ぐにしてるし……」

「おぅ？！（アリサちゃん癖っ毛だったの？！　気づかなかった！）」

（なんで驚いてるのかな？！　面白！）

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