114:ハロウィン配信!①

 名古屋駅に到着し、薫さんと由良さんと分かれる事になった。


「それじゃ、優希くんまた後でね」

「またね、優希くん!」

「はい!薫さん、由良さんお疲れ様でした!」

 帰って準備をしたらすぐに配信の予定だから、帰り道に軽くつまめるものを買おうと駅地下に寄っていった。


 名古屋駅の地下にあるおこわ売ってるお店、ちょっと高いけど結構美味しいんだよね⋯⋯おかずの入ったセットもあるから選ぶのも楽しかったり。


 お弁当を選んで購入し、僕は家へと帰っていった。


 食べたら配信を開始しないとだね!



『リス兄、リス姉こんばんは!白姫ゆかだよ♪』


:いやあああっっはあああああ!新鮮なゆかちゃんだぜえええええ!!!!

:まってた

:配信たすかる

:きたきたああああ!!

:ゆかちゃんだー!

:...あれ?

:ゆかちゃん、モデルが黒いよ!?

浮雲ふわり:何が起きているんですかー?

柿崎ゆる:早速始めようか、ゆかちゃん

:どゆこと?


 パッと画面が切り替わると頭の部分には猫の耳が生えていて、黒をベースにしたフリルドレスを身に纏った白姫ゆかが現れた。


おまけに手には猫さん手袋を嵌めている。


『今日は新規モデルの紹介をしていくにゃん♪』


:あっ

:うっ

:んぁ....

:かわいいいいいいいいいいいいい

:むり、むり、たえれない

:可愛すぎて生きるのが辛い

:なにこれ尊すぎる...

:ゆかちゃんがにゃんって...にゃんって!!!!

浮雲ふわり:

:あぁ!ふわちゃんが死んだ!!

:この人でなし!!!

柿崎ゆる:新規モデルのゆかにゃんですよ、皆さんよろしくお願いしますね!

:ゆる...まま....

:これは死人が....ごふっ....

浮雲ふわり:

:ふわちゃんが完全に壊れた....


『これがゆかにゃんだにゃん♪みんにゃよろしくにゃ♪』


:ごっふぉおおおおお!!!

:にゃああああああ!!!!!!

:むりなの....

:尊すぎるよぉ....

:俺、もう死ぬわ...


ゆかにゃん死ぬほど可愛いと思った人

人生初スパチャを捧げます

¥50000


ありがとう

本当にありがとう

¥50000


浮雲ふわり


¥50000


ありす

お姉ちゃん可愛い!

¥1000


『ふぇ!?ありすちゃんスパチャにゃんて投げにゃくていいにゃ!』


:喋り方までにゃん娘に...

:もうむり...

:むりぃ.....

浮雲ふわり:ヵヮィィ...

:ふわちゃんが生き返ったぞ!!!

柿崎ゆる:その喋り方は、反...則....

:ゆるママ自ら落ちていったか...

:それとありすちゃんって誰?

:それな


『実はもう一個あるんにゃけど、それは後半のお楽しみにとっておくにゃ!』


:まだあるの...?

:嘘だろ...?

:しんじゃう!

:しんじゃうよぉ!!!!

:にゃあああああああああああ!!!!

浮雲ふわり:リアルのゆかちゃんを知っているだけに...破壊力が....


『みんにゃ大丈夫かにゃ?とりにゃえず今日は午前中から行ってたコスプレイベントで撮影した写真を見てもらおうかにゃ?』


:やったああああ!!!

:みたいみたい!!!

:ありがてぇ...

浮雲ふわり:え?きいてませんよ?

:ふわちゃんに草


『ふわりおねえちゃんごめんにゃ⋯⋯また今度一緒にいける機会があったら行こうにゃ!』


浮雲ふわり:今からでもいいんですよ?

:ふわちゃんブレないの草

:流石に草


『今日はもうだめにゃ!ボクが疲れちゃったにゃ!とりあえず、この写真たちを見るにゃ!』

 そう言ってボクは写真を画面に写し始める。


:か...わ....

:んんんんんんんんん

:なんだこれかわいすぎか?

浮雲ふわり:あの、あの!!

柿崎ゆる:ふふふ、可愛いでしょ...私も現地で死にかけたからね...

:ゆるママ死にかけたのかw

:ゆるママも酷くて草


『みんにゃあまいにゃ!』

 そう言ってボクは次に動画を映し出した。


:うわああああああああああ

:おみみ!!!!!うごいて!!!!!

:なぁあああああああ!!!!????

:ォ!!!!!!!!

:ふにゃあああああああああああ!!!!

浮雲ふわり:

:またふわちゃんが死んだぁ!!!!

:いつものことだし、ヨシ!


『ふっふっふ、お耳だけじゃにゃいにゃ!』


:は??????

:しっぽ????

:みんな、ごめん、俺もうダメみたいだ

:奇遇だな、俺もだ

:ほな、また

浮雲ふわり:かわいいにゃんこちゃんですねーこっちへおいでー

:ふわちゃんが壊れた


『ふわりお姉ちゃん、今はだ・め・にゃ♪』


浮雲ふわり:うぐぅ!!!!

:あっ、死んだわこれ

:完全に死んだ音が

:グッバイふわちゃんまた会う日まで

柿崎ゆる:皆、死にすぎじゃない?

:しゃーないよこれは...

:そら死ぬよ


『みんにゃいい感じに死にかけてるけど、次はこれにゃ!』


 そしてありすちゃんとのツーショット写真を載せた。


 分かれる前に写真モザイク入れて載せてもいいか聞いたところモザイクなしでいいと言われたのでそのまま載せてるよ!


:あぁああああああ!!

:何この子もかわいい

:かわかわ

:可愛い...


『さっきスパチャ投げてくれたありすちゃんだにゃ!』


まねおじ:はぁ、うちの娘尊すぎる...

:まねおじ現れて草

:まねおじの娘ってマジ?

:そういやまねおじ30オーバーだっけ

:これは親として鼻が高かろう...

:クッソかわいい....

:まねおじ、娘さんのVデビューはまだですか?

まねおじ:Vは考えてないかな

:Vは?


『ボクも気になるにゃ』


:Vデビューしないならなんだ?

まねおじ:Yotuberがやりたいって言ってるね

:そっちか

:確かに普段からコスプレしてるならそっちはあり

:確かに


『それじゃあいつかコラボがしてみたいにゃ』


:待ってる

:くっそてぇてぇだろうな...

:くぅ...

浮雲ふわり:わたしも、オフコラボ...モデルじゃなくて現実で...

:この前したでしょ!

:我慢なさい!


『それじゃ、次に行こうと思うにゃ!』


:ふわちゃん完全スルーで草

:草

:草不可避


『次にゃんだけど、前告知したASMRの試聴をしてもらおうかと思ってるにゃ』


:あっ

:俺死んだ

:グッバイ

浮雲ふわり:これはやばいです、死にます

:えっ?そこまで?

:楽しみだけど怖い


『それじゃあ、早速流していくにゃ!』


:まって

:いやだしにたくない

:やめろー!(建前


 そしてASMRの試聴が始まった。

 これから何人の死人が出るかはまだ誰も知らない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る