86:シュバルツ(お父さん)とコラボ配信!②

「と、言うわけで本格的に配信の方を始めて行きたいと思いますけど、皆さまは今のわたしのまま配信をした方がいいでしょうか?元に戻った方が良ければ戻りますけれど⋯⋯」


 そう言いながらお父さんはYotubeのアンケート機能を使い、戻る、そのままの二択でアンケートを取った。


『あはは、凄い数字だね』

 ボクはそのアンケートの数字を見て戦慄した。 なんとその数脅威の99%だったからだ。


「え、えぇ⋯⋯意外とお気に召したようで嬉しく思います」


:なんかくせになる...

:というか女の子っていうよりも大人な女性って感じでマジで好み...

:見た目もそう言われるとシュバルツ踏襲して黒い和服だし、白い髪が映えること映えること

:よくよく考えたら閃光なのに黒(シュバルツ)って矛盾してるよなw

:たしかにw

柿崎ゆる:地味に合ってるから妙に悔しいです...

浮雲ふわり:やっぱりゆかちゃんの一族何かおかしいですよー

:本人がちょっと困惑してて草


『お、お母さんは普通の人だよ!?』

「そうですねー、わたしのお嫁さんは家庭的で笑顔の眩しい普通の人です。まぁ、わたしにとってはかけがえのない特別な人ですけどね」


:しれっと惚気るなwww

旋風のナイトハルト:いつもの事っすよ

紫電の秋夜:こうなったら諦めた方が無難ですね

:えぇ...

:シュバルツさんってもっとこうクールなイメージあったんだけど...


「とりあえず、わたしの話はここまでにしてまずはましゅまろを読んでいきましょうか?」

『そうだね、お父さん!』


「ゆか姫、シュバルツさんこんばんは、実は自分は両声類になりたいんですが、どうすればいいでしょうか?」


「これはわたしの得意ジャンルでございますね。 まず両声類と呼ばれる声の持ち主はそうそう存在しません。これは努力や元々の才能によるのでしょうが、わたしがやっているのは喉を細めながら喉仏を震わせずに発声するメラニー法というものです」


:メラニー法?聞いたことある気がする

:俺はこれ危険って聞いたような

:わたしには関係の無い話かな...?

柿崎ゆる:私も知らないです...

浮雲ふわり:わたしも分からないですねー

旋風のナイトハルト:俺っちはリーダーに昔一度教わった事があるっす、けど俺っちには無理だったっす。

:それはそれで聴いてみたい...

:ナイトハルトさんの女声かぁ...ありだな....


「危険と聞いた方がいらっしゃるようですし、少しだけアドバイスをしておきますと、喉の調子が悪い時にこの発声方法をやらない方がいいと思います。

 無理にやると喉を痛めますので⋯⋯

 それと喉を締めるイメージですが、あくびなどをするときの喉をイメージすると良いと聞きました」

『お、お父さん物知りだね⋯⋯』


「ふふっ、伊達に歳はとってませんよ?」

 にっこりとお父さんは笑った。


:うっ...

:これで、男なんだぜ...?

:色気ありすぎだろ...

:おかしいな、妙な気分に...

:膝枕されながら頭撫でられたい気分に...でも男なんだよな...

:わ、わたしも変な気分に...

旋風のナイトハルト:これが禁止された理由なんすよ...

柿崎ゆる:私は平気だけどなぁ...

浮雲ふわり:ゆかちゃんで慣れましたかねー?

紫電の秋夜:飲み会の記憶が...

:1人のVライブメンバーの道を踏み外させる程の実力...恐ろしい...


『じゃ、じゃあ次、いこっか!』

「あらあら、それじゃ次はゆかちゃんが読み上げてもらえるかしら?」


『う、うん!』

『シュバルツさんへ。

 むすm…息子の嫁にはどんな子が来て欲しいですか?』


浮雲ふわり:ガタッ

:ガタッなの

:おい待てなんか今沸いたぞ

柿崎ゆる:き、気になるわけじゃないよ!?

:ゆるママまで...

:というかなのちゃんいなかった?

:気のせいなの

:いや絶対君なのちゃんだよね!?


「うーん、ゆかちゃんにお嫁さんですか、わたしから言える事はゆかちゃんを大事にしてくれる人、それで性格が良ければ後は何も言いません、かね?」

『け、結構まともだった』


「わたしの事を何だと思ってるんですか、ゆかちゃん」

『そういえばお父さんだった⋯⋯』


:ゆかちゃんが情報量の多さで困惑してらっしゃる

:これはしゃーないって

:こんなん困惑するって

旋風のナイトハルト:ご愁傷様っす...

:それにしても結構条件とか普通だったな

浮雲ふわり:一生大事にします

柿崎ゆる:私も負けてないよ!?

:落ち着け2人ともwww

:お義父さんの前だからってwww


「それでは次はわたしが読みましょうか」

「シュバルツさんへ…親子参戦ありならお母さんも出る可能性ありますかね?(食い気味)」


「わたしのお嫁さんは出しません!絶対ですからね!」


:あっはい

:どんだけ溺愛してんだ...

:でも聞いてみたかったなぁ

:むしろゆかちゃん側で参戦も...?


『お母さんは流石に出ないと思うかな⋯⋯お母さん動画系にネタは出しても出演はしないって言ってたから⋯⋯』


:それは残念...

:いつか何らかの形で...!!!!

:どんだけシュバルツの奥さんに皆興味あるんだよw

:でも気持ちは分かる

:溺愛するレベルだもんな


「あまり言われると恥ずかしいではありませんか、次へいきますよ?」

『あっ、逃げた』


「では次はゆかちゃんに読んでもらいましょうか」

『うん、分かった!』


『互いの面白エピソードを言い合って、より恥ずかしがった方が負けと言うのをやってください!』


『ボクからするともう既に今の状況が一番面白いよ⋯⋯』

「くっ、否定出来ないですね!」


:既に勝ってる

:敗北が知りたいゆかちゃん

:さあこれを越えられるかゆりパパ!

:しれっとシュバルツ読み消え始めてて草


「いいでしょう、うちのゆかちゃんはですね、うちのお嫁さんに言われて髪を伸ばしてるんですよ! 今まで違和感感じてなかったのはちょっと面白いですよね!」

『えっやっぱり普通じゃなかったの⋯⋯?』


:気付いてたんかーい!

柿崎ゆる:えっ、てっきりわざとかと

浮雲ふわり:ママに言われて髪を伸ばすゆかちゃんかわいい...

:なにこの可愛い生き物

:これは勝負ありか?


『ボクの負けだよ⋯⋯凄く恥ずかしい⋯⋯』

「正直わたしもこの状況かなり恥ずかしいですよ?」


:これが喧嘩両成敗か...

:Wダウン!

:実質引き分け?

:どっちなんだ!!!!

:これ以上は被害者が増えるだけだ!!!


「そ、それでは最後のマシュマロいきましょうか」


:逃げた

:逃げたな!

:今の速さ、俺じゃなきゃ見逃しちゃ...既にいたわ

:ノリツッコミすな


「ゆりさんはこれからも出る予定はあったりしますか?というか出てください、お願いします...いや本当最高だったんです...ほんま頼みます...」


「このマシュマロさてはついさっき送りましたね!?というか良くこれ引けましたね⋯⋯」

「あくまでも一発ネタなのでやる予定はありませんので、ごめんなさい」


:えー

:やだ

:ゆりママのお声もっと聴きたい!!!

:やら!!!!

:いかないで

:もっと出てきて

Vライブマネージャー:大人気ですね、今後の予定に入れておきますから、皆さんご安心を

:うおおおおおおおおお!!!!

:マネージャー有能!!!!!!!

:thx manager!


「えっ、ちょっと、それは勘弁⋯⋯」

『お父さん』


「えっ何ゆかちゃん?」

『ようこそ、バ美肉の世界へ!』


「いやあああああああああ!!!!!」


:ゆかちゃんwwwww

:ようこそ!!!!!

Vライブマネージャー:いいですか皆さん、これが墓穴を掘ると言うのですよ

:はい!!!

:マネージャーさんまるでシュバルツだ!!!

:というかゆりママのその身体ってどうしたんだろ

Vライブマネージャー:確かに、どうやって用意したんですか?


「昔趣味で作ってた物を手直ししたんですよ⋯⋯ある程度は汎用モデルを利用して、衣装だけプロに依頼しました⋯⋯お金はかかったけど上から許可が出たので⋯⋯」


:えっ

:上?

:もしかしてドッキリ?

Vライブマネージャー:上ってまさか社長!?

:社長出てきたの!?

:そうかシュバルツさんって一期生だから社長と交流あってもおかしくないのか


「皆さんの予想通りです、社長も面白がっていたのでやったんですけどこうも見事に墓穴を掘る羽目になるとは⋯⋯」


:ど、どんまい

:いいことあるさ...

:お嫁さんに慰めてもらうといいよ...


『それでお父さん次は何をやるの?』

「そうですね、普段通り雑学とかをやろうと思っていますけど、この際聞きたいことに答えていくとかも良さそうですかね」


『なるほど、それじゃあお題を集めないとだね!』

「五分ほど待っているので、そうですね、コメント番号5000以降から抽出しますのでそこからお題を書いてくださいね。五分経ったら抽出させてもらいます」


『それじゃ皆、何か書いていってね!』

「専門知識は分からないのでそこはいつもと同じでよろしくお願いしますね」


 そして抽出が終わり、抽選していった結果

「Vtuberのなり方ですか、いいお題が来ましたね」

『これはスタートは人によって違うからいいかもしれないね!』


「そうですね、それじゃ二人で解説の方していきましょうか」

『うん!』

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