12:2000人突破記念配信(前編)

 ホラゲ実況を投稿した次の日に自分のチャンネルを見ていたら知らない間に登録者が2000人を突破していた。


「まさか僕がこんなに早くチャンネル登録者増やせるなんて思ってもみなかったなぁ⋯⋯」

 結構な時間をかけて千人行って細々と収益化出来ればいいな、と考えていたので余計に嬉しい。


 Youtubeにおいて収益化のラインと言われているのがチャンネル登録者千人以上、動画の過去十二ヶ月の総再生時間五千時間以上と言われている。


 チャンネル登録者千人は既に達成しているのと、僕の動画の総再生時間もおそらく五千時間は突破していると思う。


 何故かダイオVRの動画が既に一万再生を達成していたので余計に早く到達していそうと思った訳なんだけど。


 料理動画や自己紹介動画もダイオ動画並の再生数を出しており、運がよければ申請したら通るんじゃないかな、と思う。


 昔は十八歳以上しか収益化出来なかったんだけど、子どもがYoutuberをしていてその収益を親が全額懐に入れていた、という事件が多発したため、十六歳以上に登録者の幅を広めたのだとか。


 十六歳というのは日本で言う中学校を卒業しているラインになるので一部は社会人として活動し始める年齢でもあるからだそうだ。


 それ以下の場合はどうしても親のアカウントで投稿したりする事になってしまうらしい。


 そしてそんな僕も収益化の為に審査をしてもらう事に。審査には最近は時間が掛からなくなってきたようで、早ければ三日、遅くとも一週間で返事が返ってくるらしい。

 早めに申請しておくほうが無難だと思うからすぐに申請を出したよ。


 そして水曜日になり、僕は予定していた配信をチャンネル登録者二千人突破記念配信に変更し、配信を始めることにした。



『皆こんばんは!白姫ゆかだよ!』


:待ってた

:あぁ、長かった

:もはや生きがい

柿崎ゆる:こんばんは、待ってたよ

:ゆるママ相当早くて草

浮雲ふわり:こんばんはー

:ふわちゃん!?

:えっ?ふわちゃんいるの!?


『ふぇ!?ふ、ふわりさん!?』


:おったまげた

:死ぬほどびびったわ

:Youtubeではなりすまし出来ないから本物なんだよなぁ

柿崎ゆる:ふーん⋯⋯

:ゆるママ拗ねてる?

浮雲ふわり:ふわちゃんかふわりお姉ちゃんって呼んでくれたら大丈夫ですよー

:これは⋯⋯ライバルの登場ですねぇ

:はぁー心臓に悪いわね


『えっと、ふわりお姉ちゃんで大丈夫かな?』


浮雲ふわり:

:死ぬのはえーよ

:速殺で草

:てぇてぇの威力に耐えきれなかったんだな

柿崎ゆる:初めてお姉ちゃん呼びされたなら仕方ない、私もこうなった

:ゆるママ⋯⋯

:ふわちゃんもだけどゆるママもゆるママだよ


『ふわりお姉ちゃん起きて!?』


浮雲ふわり:おきた

:語尾消えてて草

:語尾草

柿崎ゆる:あなたキャラ崩壊してるよ?

:ゆるママあんたの言えることじゃないwww

:ゆるママのクールなイメージはどこに?

:そんなものはない


『えっと、皆も気付いていたと思うんだけどボクのチャンネルの登録者が二千人を達成してたよ!本当にありがとね♪』


:はやい

:個人勢ではかなりの勢いよね

:そりゃこのてぇてぇモデルと声なんだから当たり前だよなぁ

:料理動画で引き込まれたタチです私

:手作りご飯食べたいなぁ

柿崎ゆる:わたしもたべたい

浮雲ふわり:わたしもたべたい

:唐突に一致すなwww

:唐突なシンクロに草


『料理は⋯⋯あれそういえばゆるママとはリアルで会う事になるし、ふわりお姉ちゃんもボクの近くに住んでるんだったっけ?』


柿崎ゆる:場所も材料も報酬の提供も辞さない

浮雲ふわり:近くに住んでると思うと急に地元への愛が深まってきましたねー

:ゆるママ⋯⋯

:ふわちゃん現金すぎて草

:というかふわちゃんとゆかちゃん近くに住んでるとかマ?

:オフコラボとかあったら最高なのになぁ

:流石に企業勢だときつくないか?


浮雲ふわり:実はー許可出たんですよー


柿崎ゆる:へぇ!?

:まじかよ

:いまなんじはやる事がちげーや

:というかゆかちゃんの許可取ってなくて草

:確かにふわちゃんが先導してるの草

:ゆるママも凸するしかないなぁ!?


『えっ?ボクがふわりお姉ちゃんとオフコラボ⋯⋯?いやいやいやそんな迷惑になるだけだよ!?』


浮雲ふわり:迷惑なんてないですよーこちらからの一方的なお誘いですしー

柿崎ゆる:今ほど自分がVtuberじゃない事を後悔した事は無いよ⋯⋯

:ふわちゃん積極的すぎて草

:ゆるママがVデビューと聞いて

:ゆるママが娘を作って娘になるって!?

:最早意味不明で草


『その前にまずは普通のコラボの方がいいと思うんだけど、だめ、かな?』


浮雲ふわり:

:ふわちゃんいまのおねだりでも死ぬのか

柿崎ゆる:

:ゆるママwww

:流れ弾で死ぬのかよwww

浮雲ふわり:はっ!?

浮雲ふわり:な、なんだったら今からでも大丈夫です!

:だからwwww語尾wwww

:語尾忘れてるんだよなぁ⋯⋯


『えぇ!?皆がいいならいいけど⋯⋯』


:新しいてぇてぇが見れるならOKと言うしか

:私は一向に構わん!

柿崎ゆる:うぅ、私も入りたい⋯⋯

:ゆるママェ⋯⋯

:俺もいいぞ

:わたしもみてみたいわね


『ゆるママは、また今度ね?』


柿崎ゆる:えっしてくれるの?

:やさしい

:天使か?

:優しすぎて涙が出てきた

:ぺろっ!これは⋯⋯ゆかゆる!

:ゆかゆる、そういうのもあるのか

:新しい世界が見えた気分だぜ


『実は今日は見てくれてる人と一緒にヒゲオカートをやっていこうと思ってたんだ!』


:うっわ俺最近売っちゃったよ

:すぐに探してくる

柿崎ゆる:わたしもってた!!!!

:ゆるママウッキウキで草

:ゆるママあってよかったね⋯⋯

浮雲ふわり:もう起動しましたー

:ふわちゃん早いwwww

:はえーよw


『でもその前に何個かましゅまろを読んでいこうと思うよ!』


:ましゅまろきたー!

:僕のを読んでくれー

:私のを読むのは確定よ!!!


『まず1個目!』

「ゆかちゃんの配信を見てる人に名前とか付けないんですか?」


:確かに

:でもあれやるのって企業勢が多くない?

:そうだなーあんまり個人では見ないな、たまにあるけど

:でもそういうのあると盛り上がるのは確か


『という事でボクが皆を呼ぶ時の名前の募集だよ!』


:おぉー

:まじか

:やったぜ


『何かいい案のある人がいたら教えてくれると嬉しいな!』


:白姫士

:ゆかちゃん親衛隊

:ゆかリスト

:ゆかラー

:姫士

:ゆか民

:他にも思いついたけど流石に自粛する

:私も思いついたけど流石に引かれそう


『皆ありがと!この中だとゆかリスト、白姫士、ゆか民のどれかかな?』


:わたしもそう思う

:でも騎士ってイメージ無いよなぁ

:見守るって意味では騎士もあってるのでは?

:こういうの決めるのって難しいよな

柿崎ゆる:これは迷うね

浮雲ふわり:私のところは他の人同士はふわ民って言ってるからそういうのでもいいと思いますかねー?私自身は呼び方違いますけどー

:経験者いるのは助かる

:確かにたすかる


『うぅ、難しいね』


:こういうのはずっと付き纏ってくるから迷う

:よく考えないとね

:そうなると姫士とかもありでは?

:無限ループなんだよなぁ

:逆に考えたら初見入り辛くならないか?

:確かに、盲点だった

:俺も入ったところでそういう人達が盛り上がってたらちょっと入りづらいな


:いい案が浮かんだリス兄、リス姉ってどうよ

:リスナーのお兄ちゃん、お姉ちゃんを略したわけかありだな

柿崎ゆる:いいと思う

浮雲ふわり:初見も入りやすくて良さそうですねー


『よし!それじゃあ決まりだね!リスにぃとリスねぇだね!』


:俺本名リスに変えようかな

:私も変えようかな

:俺も

:わたしも


『本名は流石に変えないで!?』

『それじゃ次いくよ!』

「ホラゲ実況とても可愛くて最高でした、VR以外のホラゲもああいった反応になるんですか?」


:ホラゲ実況まじ捗る

:悲鳴最高

:泣き声なんてやばかったわ

柿崎ゆる:あの場にいたら抱きしめてあげられたのにお姉ちゃんいなくてごめんね

:もうお姉ちゃんになってて草

:ゆるママwwww

浮雲ふわり:私なら住んでるところさえ分かればいつでも抱きしめてあげられますよー?

:リア凸どんだけしたいんだこのロリコンww

:もうだめだ、早くなんとかしないと


『いや、流石のボクも抱きしめられるのは恥ずかしいっていうか⋯⋯』


:照れてるかわいい

:かわいい

:抱きしめたいぞ、白姫ゆか!

:ぎゅっとしてあげたい

:なんで俺画面の奥に行けないんだろう

柿崎ゆる:モニター邪魔だなぁ

浮雲ふわり:モニターが邪魔ですねー

:あんたら実は仲いいだろ


『とりあえずましゅまろへの返事だけど、多分今のところはダイオVRだけだと思うよ!』


:ほう

:ほほーう

:まぁあれグロさに全振りしてるからなぁ


『そうなの!ボクはグロだけはだめなんだよね⋯⋯でも頑張って収録はしたから動画の方も引き続きよろしくね♪』


:毎日見る

:毎日じゃ足りん毎秒見る

:それただのF5連打じゃ?

柿崎ゆる:楽しみに待ってるね

浮雲ふわり:時間がいくらあっても足りませんねぇー


『正直リスにぃ、リスねぇもそろそろヒゲオカートやりたいよね?』


:やりたい

:一緒にやりたい

:いつでもいける

柿崎ゆる:準備はオッケー

浮雲ふわり:もう結構待ってるよーデスコも準備出来ましたよー

:デスコ⋯⋯?

:まさかコラボ?


『それじゃあましゅまろはこの辺でプチ大会の開催といこっか! 総合一位取った人は好きな台詞読んであげるよ!』


:は?

:まじ?

:本気を出す時が来たようだな

:さーて、本気、出しちゃおっかな

柿崎ゆる:全員なぎ倒す

浮雲ふわり:リスナー達と鍛えた腕前舐めないでもらいたいですねー

:何この二人怖い


『あっ!でもえっちなのはだめだよ!』


:もちろん

:了解した

:ラジャー!

柿崎ゆる:えっちなのはだめだと思います

浮雲ふわり:いいか、ロリにエロは似合わない

:地味に紳士で草

:淑女の間違いでは?


『それじゃ、ふわりお姉ちゃんも準備が出来たみたいだから入ってきてもらおっか!』


 そして、唐突なヒゲオカートコラボが始まった。


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 ★も気付けば100を突破していました!本当にありがとうございます!

 修正しながらの投稿になるのでスローペースではありますが頑張って投稿して行くのでこれからもよろしくお願いします!

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