亮介、強一と風鈴


 水色の半袖シャツにベージュのズボンを着た亮介はパイプ椅子に座り、長編小説を

読んでいた。鎌倉警察署から、風鈴の音が聞こえてくる。

 強一が「風鈴の音を聴くと、じいちゃんや兄さんとかき氷を食べたことを思い出します」と言いながら丸太に座る。

 「直美はレモンのかき氷が好きなんだ。祭りに行くと氷が黄色くなる」亮介が噴き出すと、強一も「じいちゃんもレモン好きですよ」と笑みを見せた。

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 




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