第13話 代償

 隆は夏夜には何も言わず家を出た。

いつものように出かけ、父のオフィスで着替える。

春から考え抜いたプランニング実行最終日だ。

任務の日程は短い。初の任務には当然ながらフォローがつく。隆には遥がついた。

たったの72時間。

一昨日からここまで警護対象が無事でいたのは隆のプランの賜物だ。

しかし、好機を狙う相手はこちらのことも調べ尽くす。

若いプランナーは相手も狙ってくることが多い。

だからここからの数時間は、今回は諦めたとみるか手段を選ばす仕掛けてくるかのどちらかだ。

ネクタイを締めて深呼吸をする。


 夏夜は義母といつも通り自宅にいた。

午前の家事を終えて、少し自室で本を読むことにした。

義母は道場にいると言う。稽古をするのだろうか。

隆と喧嘩になった日から道場には時々行くようにしていた。

道場の床を拭き、座って呼吸をする。夏夜にとって特別な場所だ。

ここ数日の義母はいつもよりキリリとした気配がして、自分も道場にいきたいとは言ってはいけない気がした。

これまで何かと夏夜を気遣い、手助けしてくれた義母の邪魔はしたくない。

台所で紅茶を入れたポットを自室に運んだ。

ポットからカップに紅茶を入れて、香りを吸い込んだ。

本を広げる。数ページ読んだところで、大きな音が響いた。

何かが割れるような、ぶつかるような音。

「夏夜ちゃんっ!!二人よ!」

義母の叫ぶ声。

家中の非常警報が鳴った。

立ち上がり、ドアを開けようとして止まった。足音がする。複数だ。

この部屋に、来る。

さっと部屋を見渡し、ドアの前に植木鉢と椅子を転がした。

ソファをドアまで動かす余裕はない。

それから、、扉の側の壁に背中を押し当てて杖を構えた。

ドアに手が掛けられた、男が二人。

足元の植木鉢に一人が足を掬われそうになり、たたらを踏んだところ目掛けて、持っていた本を投げつける。本は男の額にゴツッとぶつかった。

男の舌打ちが聞こえた方にポットを投げつけた。

転びかけながら、なんとか廊下に出た。

このまま扉を閉めて少し時間をかせげば...誰かきっと...

ぶたれた衝撃と壁の冷たさ、激しい痛みが走り目の前が真っ白になった。


苑子と自宅に詰めていた月島の部下が夏夜の部屋の到着した時、部屋の中は荒れ、夏夜はいなかった。

苑子は夫へ連絡を急いだ。


「ちょっといいか。」

オフィスにいた隆と遥は父に声をかけられる。

「やられた。夏夜だ。」極々小さい声だ。

遥が、すかさず

「隆、周りに気取られるな。」

そう言って、隆が黙って頷くのを見て続ける。

「おそらく、これから家かここに、夏夜を襲った奴らから連絡が来る。必ず要求はくる。それまで何事もなかったようにしろ。」

この場には警察職員も部下もいる。隆の動きが知れるのは好ましくなかった。

遥の言った通り、要求が来るまでにそう時間はかからなかった。

月嶋の家に封筒が置かれた。

中には夏夜のものらしい切り取られた髪の一部と注射器が入っていた。

ほぼ同時刻、隆の携帯に電話があり、「要求」が告げられた。

「警護の中断」

やはり...

今回の依頼はある国の要人警護だ。

表向きは日本の警察が、裏では月嶋が警護主幹をする。

夏夜を襲ったのは同国の反政府勢力である。この訪問は数ヵ月前から決まっていて、襲撃は計画的に仕組まれたものらしかった。

月嶋での襲撃対象は、体の自由が効かない夏夜に絞られたのだろう。

頭髪はおそらく夏夜のもの。そして注射器からは覚醒剤が検出された。

くっついていた紙切れには1Hと殴り書きがあり、言わんとすることは要求を飲まなければ、1時間に1本ずつ夏夜に投与すると言うことか。

決断が遅いほど中毒性の症状が出て、危険が迫る。


 何事もない振りで部屋を出るのには苦労した。

トイレまで行って誰もいないこと確認すると、握り拳を壁に押し付ける。

ドッと汗が吹き出る。

身体中の血が足先から逆流するくらいに滾る。髪の毛の一本一本までが震えてくる。

歯を食いしばって、握り拳を壁につけ耐えた。

やがて壁の握り拳を自分の額に押し当てて、大きく息をした。

ドアに気配を感じ振り返ると遥がいた。

周囲を確認すると小声で

「いいか隆。戻ったら俺に何か指示を出せ。仕草だけでいい。お前はこのまま警護を続けるんだ。夏夜は俺に任せろ」

「嫌だ!」そう言いたかったのを必死で飲み込み頷く。

本当は今すぐ駆け出したい。夏夜を助けに行きたい。犯人を殴り殺してやりたい。


部屋へ戻り、少し経って部屋へ入ってきた遥に耳打ちをする。

遥はうなずいて落ち着いた足取り出て行った。


 月嶋の本社から見えないところには、月嶋の部下二人が待機していた。

車に乗り込む。

「状況は?」

「裏口からの侵入です。報告したドローンを追ってはいますが」

「囮だよな。あと数時間殺しはしないはずだ。」

「でしょうね。対象がこのあと移動して大使館に入るまでは。おそらく。」

大使館に入れば治外法権だ。

自国の警備が万全を期しているだろう。

この時間を超えれば隆は任務を終える。

移動を狙っている。この時間に仕掛けてきたと言うことは、自白しているようなものだ。

「ここへ行ってくれ。」

遥がさした場所は湾岸近くの廃倉庫。

ここは昼、運送関連の人の出入りが多いが夜はひっそりと静かになる。

倉庫もかなりの数がある。

就労のため外国籍の人間も多い。

例の留学生を調べていた磁村から、拠点だろうと示された所だ。

綾女が報告した学生を出身国も含めて調査した結果、反政府勢力と結びついた。

留学した本人は日本に来てから、ここでアルバイトをしていて、同時期から故郷の家族との連絡を絶っていた。

なんらかの思想の転換があったようだ。

現政府にダメージを与えたい勢力としては、利用できる人間を探していたのかもしれない。

「倉庫至近に地下駐車場があります。そこに一旦止めましょう。」

「そうだな。ここの出入り口の他にも道を作っているだろう。相手は何人いるか、だな」

「最低でも三人です。室内に入ったのは二人で、すぐに車が出たから。こっちの駐車場にお宅の二名が待機しています。」

「気が利くな。」

車は地下の予定したエリアに入る。ハザードを数回点滅させた車がいた。

「装甲車持ってきたか。へぇ磁村のだ。」

黒の大きな車が待機していた。

「綾女さんからの指示だそうです。」

「さてと、これをどう使うかな。」

のんびりした口調だが、遥の頭は目まぐるしく動いている。

『相手が襲撃した三人だけなら?五人なら?道は作られているか?武器は何を使って来る?』

さっき入った連絡では、月嶋に二本目の注射器が届けられていた。

隆達もそろそろ移動をはじめる頃だ。

「俺が先に入って生死を見る。俺がこの車から出て、5分後にこのガタイの良いやつで出てくれ。以後2分で正面に着けろ。車が正面に着く15秒前のタイミングで、誰か空鉄砲打ってくれ。頼んだぞ。俺が出てから5分だ。

その後3分で片付ける。ああ、銃の安全装置は外していい。」

空砲以後は実弾を撃っていいと言うことだ。

「じゃあ、よろしく。」

遥は素早く倉庫の裏手の物陰に滑り込む。

ここから見える人数は四人か?

機械が残るまま廃棄された倉庫の中央には金属製のベッドがあって、そこに夏夜は囚われている。身動きは見えないが一度金属と金属の擦れる音がした。

『生きている。』


 痛い...ひどい吐き気、それに息苦しい

人が動いている気配がする。

そっと目を開けると機械が転がっていて、倉庫のような場所だった。

古びて重くなった油ときついタバコの匂いがする。

右の腕はベッドに固定されていて、痺れるような痛みはここからだ。

足は何かで縛られていて、動かすたびにベッドの柵が鳴る。

誰かが近づく気配がした。

若い男が手にしているのは注射器だった。

身体中を恐怖心が駆け抜ける。

逃れようと右手と足を動かそうとするが一向に動かない。ガチャガチャと金属が擦れる音がした。

左腕をぐっと抑えられ、チクリとした痛みが走った。

他の男の声が聞こえる。

「最後はこいつをバラバラにして庭に撒いてやる。」

「その前にいたぶってからな。たまにはガキっぽいのも...」

強い癖のある英語。ジロジロとした視線を感じた。ゾワリと鳥肌が立つ。

手をつかんでいる男が軽蔑したように舌打ちした。

「油断しない方がいい。あの家もこいつも。特殊な訓練を受けているようだ。

ほら目が覚めている。顔は見られたくないな。次まで眠ってもらおう。」

「つ..ぎ...?」

はじめに聞いた声が唸るように言う。

「動けねえんだ。大丈夫だ。あの女、俺の肋骨折りやがった。あの家にも痛い思いをしてもらう。一生苦しめばいい。」

『お義母様のこと?』

そこまでぼんやりと考えた時、自分の意識は引っ張れるようにぼんやりしていった。


予定の時間がくる。遥は身構える。

乾いたような銃声がして、倉庫内がざわつく。

二人が正面に走って行った。

人数を数えながら動いて、一番手前にいた男を後ろから腕で締める。

少し前屈みになって正面を気にしていた男は一瞬もがいたが、遥の腕に締めあげられ声を出せずに気を失った。同時に車が真正面から突っ込んできた。

激しい音がして一人がボンネットに跳ね上げられた。

あと一人。綾女がつかんできた留学生だろう。

脇に逸れた一人は後方に逃げようとしたらしい。向かい合った留学生がすらりとナイフを抜いて、男の首を躊躇いなく刺した。

「野蛮な魂はいらない」と叫んでいる。

車から発射された銃弾がナイフを弾き飛ばした。


 義妹は体を拘束されていた。衣類は下着だけに剥がされている。

意識はなく、呼吸が速く浅い。手足にはチアノーゼが出始めている。

自分の背広を夏夜の体にかけ、橙子に託した。

こっちは部下たちがうまく処理するだろう。

隆たちが移動を始める時刻。

秋華にトラブルの連絡はないことを確認し、夏夜は救出したことを月嶋に知らせるように伝えた。


 橙子はベッドの端で頬杖をついている。

妹は救出されたあと、一時痙攣を起こしかけたが今は落ち着いた。

二度もこんな妹を見るとは思わなかった。

随分と乱暴な拘束跡は皮膚が剥けていた。何度と刺された注射の跡は紫色になっている。

『骨折していなくて良かった。』

殴られ腫れた頬を、アイスパックで冷やしてやる。気休めではあるけれど。

隆ちゃんが来るまで、少しでも腫れが引けばいい。

義兄は任務に戻っている。

隆のデビュー戦は無事に終わりそう。

これから月嶋のおば様もくるだろう。綾ちゃんたちは来ないだろうな…

点滴の音が響くほどの静けさ。外を見るとチラチラと雪が舞っていた。


 姉から、隆の任務が終わったと連絡があったのは20時を過ぎた頃だった。

夏夜の頬はまだ腫れている。

それでも橙子が冷やし続けた結果、幾分赤みはマシにはなった。

このまま点滴を続ければ、急性中毒はもう心配ない。

その後は...夏夜の心の問題との闘いが待っている。

この子は人一倍誇り高い。

それだけの努力をして、結果を出してきた。一途に姉達の教えを守って。

だから、今回のことは夏夜の誇りの高さに比例して苦しめることになる。

やっと一山越えたのに...ね。

落ち着いた呼吸をする妹の額にかかる髪を、そっとかきあげる。

搬送されてきた時はチアノーゼが始まって、中毒性ショックを起こしているのが明らかだった。

すぐに挿管をして、点滴を入れて。ガタガタ痙攣する体を抑えて。

あと少し救出が遅れていたら.....ゾッとして自分の腕をさすった。

まだこんなに若いのに。

本当だったら、とても輝いている時なのに。

この先の人生を夢みて、恋をして。

隆ちゃんとだって、もっと違う形で結ばれただろうに。

頬杖をついた反対の目からポトリと涙が落ちた。口の中に熱い唾液が広がってゴクリと飲み込む。

「かわいそう。」そうつぶやいたら、鼻がグスッと鳴った。

ぬるくなったアイスパックを冷えたものにかえる。


 深夜に隆は病院に到着した。

警護が終わってからの報告書は気が急くせいか、思うように進まなかった。

早く仕上げて病院に行かなければ。

同じ文字の入力を何度もミスし、PCを叩きつけなくなるほどだった。

そんな様子を見ていた父には、冷静にやれと諌められる。

報告書をあげて任務が終了するのだ。

プランナーのけじめはつけなければいけない。

そうだ。夏夜の空港のトラブルの後、病院へ急ぐ車の中で秋華は黙々と報告書を書きあげていたと聞いていた。

まだまだ、詰めが甘い。

トイレで頭から水を被り一振りして、記録に戻る。

そうしてやっと、病院に来れた。


橙子から容態の説明を受け、危険な状態は越えたと知ってハアッと息を吐く。

ついさっきまで母が病院にいてくれた。

奥歯を噛み締めていたようだ。顎の痛みに気付いてさすった。

 夏夜は眠っている。

頬が腫れていた。右腕の拘束跡は皮膚が剥けて治癒用の特殊なテープが貼ってあるらしい。

心電図モニターが安定した波形を刻んでいる。

「このまま異常がなければ、明日の朝にはモニターも外すから。

目が覚めれば帰宅してもいい。あとはしっかり食事をして、元気になってくれれば。

今夜はあなたも疲れているでしょ?私が付くから…」

「ここにいる。どうせ、帰ったって眠れない。」

「そう?なら簡易ベッド持ってくるね。少し横にならないと。食事は?」

「母が差し入れしてくれるって。遅くなるけど、少し面会いいかな。」

「おば様も心配しているでしょ?面会は大丈夫。個室だから。」

父母は差し入れにきたが、夏夜の顔を見てすぐに帰った。

その後は誰も来なかった。


今日はもう休んでもいい。みんなそう言ってくれているのだ。

簡易ベッドを夏夜の隣にぴったり付けて横になる。

点滴をしている手は暖かくて、やっと終わったと思えた。

その手を握って目を閉じた。


また、この白い天井。

病院にいる。外はうっすらと明るい。雪が降っているのかな。

外も廊下もシンと静まりかえっていた。

隣では隆が眠っている。

身体中が痛かった。左腕には点滴がしてあって、その先を隆が握っている。

右手を目の前に持ってくる。皮膚の傷と色を見て、急に昨日のことが蘇って来た。

「.....っ」

隆を起こしてしまう。

もう一度目を瞑って。隆がそばにいる....もう終わったんだ。

そのうちにまた眠ったらしい。

階段を踏み外した時のようなガクンとした衝撃に起き上がった。

「私よ。」聴き慣れた声がした。

橙子が点滴を替えていた。

「もう、心配ないからね。」

橙子が抱きしめてくれた。姉の極軽いボディローションの香りがした。

「橙子姉様…」

動悸のあとの余韻をまだ引きずっている。

「この点滴がおわったら帰っていいよ。」

洗面台で水音がしている。

「隆ちゃん、目、覚めたよ。」

靴音がして、タオルで顔を拭きながら急いで隆がきた。

「帰宅のこと、伝えたから。」そう言って橙子は出て行った。

「おはよ」

ベッドに腰をかけ、夏夜を見つめている。

喉の奥がギュウと上擦り涙が出て来た。思わず掌で口を抑える。

その手を隆が外した。

「もう大丈夫だから。泣いていいんだ。」

怖かった。空港の時よりもずっと...もう隆に会えないかもしれないと思った。

二度とこの手の暖かさに触れられないかもしれないと思うと恐ろしかった。

隆の肩に額を当てて隆の傍にいることに安心した。彼はじっとしている。

抱きしめて欲しかった。隆の腕にすっぽりと包まれたかった。


 自宅に戻るとホッとした。

隆と自分の香りが付いたいつもの寝具にくるまる。

夕食は義母がベッドで食べられるようにと、お粥を運んできた。

「少しでいいからお腹に入れなさいね。」

ほんのり塩味のするお粥はお腹の中が温まって、帰ってきたと実感させてくれた。

隆も土鍋ごとのお粥で食事をして、今は寝室の小さい机でPCを使っている。

「背中、痛くない?」

この部屋の小ぶりな机だと、背の高い隆は背中が丸くなる。

「大丈夫。そう長い時間じゃないし。」

夏夜の気配を感じていたかった。

それに橙子にも言われていたが、今、夏夜を一人にしておくのは危険なのだ。

襲撃の興奮から覚めてくればくるほど、思考は動き出す。そうなれば、恐怖と自責の念は夏夜を苛む。

「それがどんな形で出てくるかわからない。」

橙子はそう言った。

だから、今は自分がそばにいると伝えたかった。

何があっても一緒にいると言うことを。

こればかりは言葉じゃダメなんだ.....理屈ではどうにもならない。


隆が作業を終えてベッドで本を読んでいると、背中を向けていた夏夜が躊躇いながら話し出した。

「橙子姉様、全部調べてたって言ってた?」

「全部って...?どうして?」

「…見た目の傷だけだって言ってた?その、外から見える手とか…」

「うん。」

「本当に?」

肩が震えてはじめていた。

「何を心配してるのかな?」

「注射を打たれてから、覚えてない…」

フゥと息を吐いて、思い切って夏夜に聞く。

「もしかして、犯人たちに…レイプされたかもって?」

「…」

図星のようだ。

「いたぶってから殺すって…あの薬...なに?」

体は文字通りガタガタと震えている。

こんな時こそ大丈夫だよって抱きしめたい。でもなあ…

仕方がないから毛布で夏夜をクルリと包んだ上から、背中をトントン叩く。

「その心配はないよ。橙子さんもそう言っていたから。」

「本当に?」

背中を向けたままだ

「何もないから帰ってこれたんだよ。」

「そっか...」

そのまま大きく息をついた。

その晩は眠ったようだった。覚醒剤だったなんて知らなくていい。

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