第11明「麗夜と映画鑑賞」【晴朝夜】

麗夜「...お嬢様からお休みを頂いた、

   どうすれば良いか答えろ」


朝乃「うわ、凄い急」


 とインターホンの音がしたので、近寄ってみると晴華さんと思いきやまさかの麗夜だった。


朝乃「というかよく家知ってたわね...。」


麗夜「知らない方が良い事もこの世には

   あるぞ。」


朝乃「もしかしてストーカーでもしてきたの?」


麗夜「貴様じゃあるまいし」


朝乃「...確かに晴華さんのストーカーはしたい

   けど一度もしたことはないわっ!!」


朝乃「残念なことに、それは犯罪なの。」


朝乃「兎に角休みを貰ったのね。適当に

   過ごせば良いと思う」


麗夜「適当とはなんだ」


朝乃「ゴロゴロしたり、スマホしたり」


麗夜「時間の無駄だな。」


麗夜「そういえば晴華が朝乃に渡したい

   物があると言っていたぞ」


朝乃「晴華さんから? 何かしら?」


と、麗夜から交換日記を受け取る。


朝乃「あー、書いてくれたんだ。ありがとう。

   大いに助かるわ(色んな意味で」


麗夜「朝乃はそういうのが好きなんだな」


朝乃「麗夜のも書いてあるの?」


朝乃(晴華さんのプロフィール、超貴重っ。

  後で写真撮っておかなきゃ)


麗夜「なんで私がそんな物を書かねばなら

   ないんだ」


朝乃「麗夜の事がもっと知りたいから」


麗夜「...晴華の分で充分だろう。そういうのは

   "晴華"とやるがいい」


朝乃「それにしても、この間はお疲れ様。」


朝乃「晴華さんのコンサート頑張った

   じゃない」


麗夜「あぁ、あれか。もうあぁいうのは御免

   だな」


朝乃「麗夜も気になると思うし、去年の晴華

   さんのファッションショーでも」


麗夜「興味がない。」


朝乃(晴華さんは興味あるのに。

  そういうところも違うのね)


 麗夜が変な顔しなかったら別にそのままで良かったけど


朝乃「...まぁ、そう言うと思って用意して

   おいたわ。貴女が好きそうな映画」


麗夜「ほう、興味深いな。どんな映画なんだ?」


朝乃「よくあるスパイ映画よ」


朝乃「ただ、亡くなったお父さんが主題歌を

   歌ってるの」


麗夜「朝乃の父親がか」


朝乃「私も小さな頃何度も見たわ。だから

   こうやってたまに見るのよ」


麗夜「上手いじゃないか」


朝乃「そりゃプロだから当然よ。病気じゃ

   なかったら、今でも歌ってると思う」


朝乃「映画の完成度も高いしね」


と麗夜と一緒に映画を観る。


麗夜「ほう、人は好きという感情はキスで

   表現するのか」


朝乃「だからといって行き成り古池様に

   するんじゃないわよ」


麗夜「貴様は私をなんだと思ってるんだ」


朝乃「6歳児。」


麗夜「行き成り失礼過ぎないか?」


麗夜「ただ、恋人とか好きな人とは私には

   縁のない話だろうなと思っただけだ」


麗夜「ふむ。」


麗夜「中々面白かったな。スパイの映画、

   そうかあぁやって人を翻弄するんだな」


朝乃(麗夜にはアニメの方が良かったかも

   しれないけど、まぁ上々ね。)


麗夜「特に硝子を突き破って登場するシーン

   は良かったな。」


朝乃「楽しかった?」


 何かこうやって見てると普通の女の子に見える。この子にもっと時間があったらもっと遊びに行くのに...


 それくらい映画に夢中になってる麗夜が可愛くて、凄く新鮮だった。


朝乃(これだけ喜んでくれると何かあげたく

   なるわね)


朝乃「ほら、ポップコーンとコーラよ」


朝乃「他のも見る??」


麗夜「もう眠いからこのままで良い...」


朝乃「麗夜...。」


麗夜「...朝乃はもし、私がお嬢様に嫌われて

   しまっても話しかけてくれるか?」


朝乃「急になによ」


朝乃「当たり前でしょ。友達だもの」


とソファーに寝転びながら眠る麗夜。おやすみなさい、とその上にブランケットを掛けてあげる


朝乃(今度は録画もしましょうね。なんか

   こうしてると麗夜ってほんと子供

   みたい)


朝乃(皆もそんな風に考えてくれると良いん

  だけど、くっ、、寝顔可愛いわね。)


朝乃(何時までも見てられるわ)


【橘 晴華】

好きなこと モデルのお仕事

好きな食べ物 パンケーキ

苦手な食べ物 油っこいもの

趣味 ガーデニング、家事全般

特技 ラジオなど


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