第9明「晴華さんと夏の思い出作り」【晴朝】
朝乃(晴華さんを待たそうなど言語道断。
30分前に行って、お待たせ〜って走って
くる晴華さんを瞳の中に録画するんだ)
晴華「あ、朝乃ちゃん」
晴華「朝乃ちゃん来るの早いね。」
晴華「私も早めに来たのに、今度は私も
早く来ようかな」
朝乃(わ〜、服装可愛い〜///)
朝乃「いや、予定通りの時間なので」
朝乃「海に行ったら皆相手が居て、若いなー
って思いました。」
晴華「私も行ければ良かったのにね。
ん〜、お仕事だから仕方ないか...
朝乃ちゃんも充分若いよ」
晴華「それに、私も恋人居ないから。
大丈夫大丈夫」
朝乃「本当ですか??」
朝乃(晴華ちゃんに裏で恋人いるとか
言ったらマジでショックだからなぁ...、
居なくて良かった)
晴華「こう、人を好きになるのってよく
分からなくて。売り上げの合計金額で
皆が好いてくれるのは分かるけど」
晴華「私自身それに見合う価値があるのかな
って」
朝乃「勿論ありますよ。」
朝乃「だからこそ、私は今日此処に
来たんです」
晴華「モデルなんてやってなかったら朝乃
ちゃんも私に会いに来た?」
朝乃「そりゃ友達だから当然ですよ」
晴華「"友達だから"、か」
朝乃(だから私がガチファンであっても
晴華さんと結ばれる事は多分
きっとないんだろうな)
朝乃("普通"の私じゃ釣り合わない)
朝乃「私はモデルも何もしてないのに、
晴華さんも私の為に此処まで足を
運んでくれたじゃないですか」
朝乃「過度な不安は晴華さんを本気で好きで
居てくれる人に対して悪いですよ」
晴華「あっ...、そういう事が言いたかったん
じゃないの」
朝乃「だから、モデルなんてって言わないで
下さい。それで救われてる人もいるん
ですから」
晴華「そうだね。私も皆の為にも頑張らなく
ちゃ」
朝乃「好きな人は居ないって言ってましたけど」
朝乃「晴華さんはどんな子がタイプなん
ですか」
晴華「そうだね。朝乃ちゃんみたいな子が
タイプかな」
晴華「思ってる事をちゃんと言ってくれる子」
朝乃「」
晴華「なーんて、」
晴華「皆同じくらい好きだよ。応援して
くれる人もそうじゃない人も」
朝乃「も、もぉ、晴華さんったら、、
びっくりするじゃないですか///」
朝乃「冗談は寝て言うから冗談って言うん
ですよ」
??「あっ、朝乃ちゃんっ」
朝乃「奈実姉ぇのお母さん。焼きそば屋
さんやってるんですか」
ジュゥゥゥ
晴華「美味しそうだね。」
奈実姉ママ「またいつでもうちに来てね〜。
料理作って待ってるから」
朝乃「そのうちまた行きます、あっ 焼きそば
2つ下さい」
朝乃「いつもお世話になってるので。私が
奢ります」
奈実姉ママ
「旦那の弟(かけひとくん)の娘さんなんて、私の家族みたいなもんだよ。ほら、お友達の分も持っていき」
朝乃「ありがとうございます。」
奈実姉ママ
「今日は樹理ちゃんと一緒にお出かけしてる
からもしかしたら2人に会えるかもね」
奈実姉ママ「もう先に行っちゃってるけど」
晴華「京都の旅館をしてるっていうお姉さん
だよね」
朝乃「はい。1歳差とは思えないくらい
しっかりしてて、料理も上手いんです。
服装とかはしっかりしてないん
ですけど」
朝乃「若女将になるために必死に料理
してるって聞いてます。」
朝乃「お姉ちゃんが服屋の社長なんだとか」
晴華「社長!?その歳で、凄いね」
朝乃「それを言うなら晴華さんも凄いですよ。
その歳で読モをしてるんですから」
晴華「たまたま運が良かっただけだよ。」
晴華「私もお母さん達を探すっていう目的が
なかったら、多分モデルなんかしてない
と思うし」
朝乃「こんなに美人なのに...」
晴華「お仕事は楽しいけど、やっぱり皆に
支えられて生きてるから。」
晴華「グッズ制作とかも最初の方は凄い
戸惑ったもん。数が足りなくて
急遽作り直したりしてね」
晴華「私が此処まで来れたのは応援して
くれた皆のお陰だから」
朝乃「そういえば麗夜のことなんですけど」
朝乃「もしお仕事の途中で出てきちゃったら
どうするんですか」
晴華「朝乃ちゃんのお母さんには言ってある
けど、その時はどうしようもないと
いうか...」
晴華「麗夜には麗夜の人生があるもん。
ただでさえ短い時間なのに入れ替わって
下さいなんて言えないよ」
晴華「朝乃ちゃんは事情を知ってるから
良いけど」
晴華「他の人にとっては私も麗夜も同じでしょ??
...たまにその事が哀しくなる事があるの」
晴華「麗夜は麗夜なのに。」
晴華「私の事情で嫌な思いをさせるなんて」
晴華「その分周りの人に迷惑掛けちゃう
けど...」
晴華「やっぱりその日は日付を入れ替えて
貰うしかないかな。大抵の用事は
今日じゃなきゃ駄目って訳じゃないから」
樹理「あっ、晴華ちゃんだ。おーい」
朝乃「樹理さん」
晴華「シェリーちゃん。こんな所に」
奈実樹「晴華ちゃんにはシェリーって言わせて
るんやな」
樹理「響きが可愛いから。」
朝乃(奈実姉ぇも嫉妬する時あるんだなぁ...)
樹理「でね、海でウニ捕りして皆で食べたの
それからナミが作ったジュースを飲んで」
晴華「そうなんだ。」
朝乃(やっぱりこういう人こそ晴華さんが
お似合いだよなぁ。)
樹理「ところで、なんで晴華ちゃんは朝乃さん
と一緒にいるの?多分他の人にも誘われて
ただろうに二人きりだし...」
朝乃(それは私も気になってた)
晴華「大勢で行くのはやっぱり周りに迷惑
掛けるでしょ??」
晴華「...朝乃ちゃんが私の秘密を知ってるって
いうのもあるけど、」
晴華「朝乃ちゃんといると凄い楽なんだ。
他の子がどうって訳じゃないけど、
誰かと二人きりで遊びたい時とか」
晴華「たまにあって」
樹理「分かる。私もそうだもん、ナミと
一緒に居たいのに皆こっち来てって」
樹理「たまに"あんな地味な人と付き合って
ないで"とかいう人も居て」
樹理「なんでそんな事言っちゃうのかなって
思う時あるもん」
樹理「晴華ちゃんは朝乃さんの事が本当に好き
なんだね」
晴華「そうなのかな。」
樹理「朝乃さん晴華ちゃんと海に行けないから
って相当いじけてたよ。ナミの後ろ
に背もたれとかしてたけど」
樹理「忘れてないからね」
朝乃「怖い、怖い。」
樹理「朝乃さんは女を虜にする魔性のオーラを
放ってるから。晴華ちゃんも気を付けて
ね」
朝乃「えぇ...、、私にそんな能力ないですよ」
朝乃(そんな魔族みたいな技)
樹理「実際私のナミが朝乃さんの妹気質に
やられてるのっ!!」
奈実樹「朝乃ちゃんそういうとこある
からな...。」
朝乃「そういうところある??」
※スライド
お祭りの帰り道大きな短冊が置いてあるのが見えた。
朝乃「短冊...」
晴華「書いてこうよ。朝乃ちゃん」
朝乃「七夕もうとっくに過ぎてますけどね」
晴朝「七夕と違って神様にお願いする短冊
なんだって。」
晴華「七夕にいっぱいお願いが書かれるから
後日に書いて、神様にお願いを叶えて
もらおうっていう算段みたい」
晴華「だから七夕にお願いを書いた人は
書いちゃ駄目なんだって」
朝乃「確かにそっちの方が叶いそう
ですよね。仕事で忙しい人には救われる
話だ」
晴華「何書こうかな」
朝乃「私はもう決まってますよ」
晴華さんの夢が叶いますように 朝乃
晴華「朝乃ちゃん...。じゃぁ私は
"朝乃ちゃんともっと仲良くなれます
ように"かな」
朝乃「麗夜の事じゃなくて良いんですか」
晴華「朝乃ちゃんとももっと仲良くなりたい
もん」
晴華「私も記憶喪失だから思い出が
欲しいの。無くなった分他の思い出
で補おうかなって」
朝乃(思い出、か。お父さんとの思い出が
ライブしか無かったから気持ちは
分かる...。)
朝乃「私も、晴華さんともっと仲良く
なりたいです。」
晴華「じゃぁ一緒に付けよっ」
と晴華さんと一緒に短冊を付ける。
晴華「お祭り行けて楽しかったね。海に
行けなかったのは残念だけど」
晴華「こうやって誰かとまた一緒に行けて
良かったな」
※キャプション
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