第8明「晴華さんとカラオケ」【晴朝】
朝乃「私が先に電源付けますね。」
晴華「ありがとう、」
と、カラオケの個室に入る。
朝乃(なんの歌歌おうかな)
朝乃「先歌います??」
晴華「ううん。朝乃ちゃんの後で良いよ」
朝乃「明日晴れた空が良いだなんて、我儘
ばかり言うけれど 雨の晴れた昼下がり
も素敵だよって君が教えてくれた」
朝乃「世界が花びらに染まった瞬間。君が側に
居てくれた♪忘れたくない沢山の
思いが心の中に溢れてく」
朝乃「泣きたくなるくらい哀しくなっちゃって
も。それすらまとめて君が好き。」
朝乃「その時初めて、僕は愛を知った〜」
晴華「上手い上手い、それって最近有名なあの
曲だよね。ココロはちみつダンス」
晴華「私もその曲大好きなんだー♡」
...今気付いたんだけど、こうやって個室の中で推しと二人っきりで歌歌ってるのってなんか凄いえっちじゃない??
なんかそう考えてみると晴華ちゃんの香りがしてきた。
朝乃「声が可愛い...、天使の歌声。」
と、邪魔にならないようにエア拍手を送る。
朝乃(これが、推しの歌声...、、)
晴華「泣いてる!?!?」
朝乃「晴華さんが、あまりにも可愛かったの
で...」
朝乃(録画したいけど、流石に失礼すぎか。)
本当はペンライト持って応援したいけど、流石に友達同士の関係でペンライト使って応援するのはなぁ...。
朝乃(歌も上手いとは流石晴華ちゃん...♡)
晴華「...、」
晴華「そっか...、ありがとう///。」
は〜???可愛いーーーーーー////♡♡♡、、、
晴華「私達、友達だよね...?」
朝乃「友達です////!!!!」
晴華「友達ってこういう事するの??」
朝乃「そ、それは...///」
と、スマホの壁紙(晴華ちゃん)を見る晴華さん。
晴華「別に良いけど、朝乃ちゃんはこうやって
スマホ越しに私の事を観るのが好きなん
だね」
晴華「等身大が此処にいるのに」
朝乃「実際の私に触ったらマズイですから
ね///!?!?」
晴華「...触って良いよ。朝乃ちゃんなら...」
晴華「私に出来る事があったら、朝乃ちゃんの
願いを叶えてあげたいの。」
晴華「それで朝乃ちゃんが喜ぶなら」
朝乃「ぶふっ、、(私が)気持ち悪くなるん
でやめて下さい...。」
晴華「私も言う事聞いてもらったし、」
朝乃「いくら麗夜のためだからって自分を
安くしちゃいけませんっ!!!」
朝乃「晴華さんめちゃめちゃ可愛いん
ですから」
晴華「でも、私が出来るのってこれくらい
しか...」
朝乃「晴華さんは可愛いんですから。お願い♡
の一言で良いんですよ」
朝乃(意外と真面目な性格なんだなぁ...、、
びっくりしたけど私がそんなヘマする
訳ないじゃない。もう、、)
朝乃(だから静まれ、私の心臓。)
晴華「じゅ、ジュース入れてくるね。」
※スライド
晴華「...朝乃ちゃんは本当に私のことが
好きなんだね。」
晴華「私は私の事好きじゃないから...」
晴華「...私一人で森の中に居たから、山の中に
捨てられて。お父さん達にもしかしたら
嫌われてたりしたら滑稽だなって、」
晴華「一生懸命モデルして迎えに来なかった
結果がそうだったらどうしようって...」
晴華「此処までして迎えに来ないって事は
そういう事なのかなって」
朝乃「そんな事ないですよ、こんな可愛い
娘置いて何処かに行くわけないじゃない
ですか」
朝乃「晴華さんの両親はかならず晴華さんを
迎えに来ます。」
朝乃「きっと今頃一生懸命捜してますよ。晴華
さんのこと」
晴華「そうかな...、」
晴華「私、もっと頑張って良いのかな...。」
すかさずその間に晴華さんが好きそうなケーキを頼む。
朝乃「晴華さんと一緒にいると嫌な事も忘れ
られるし、晴華さんは私にとって
憧れのヒーローなんです。」
朝乃「嫌な事があった時 貴女の顔を見て忘れ
られる人がいる。貴女の笑顔を見て、
良かったと思える人がいる」
朝乃「それってとっても素敵な事だと思い
ませんか」
晴華「....そう、だね」
晴華「ごめんね。こんな話するつもり
じゃなかったのに...」
晴華「仕事でミスしちゃって...」
晴華「朝乃ちゃんの求める晴華像とは全然
違うね。」
朝乃「人間弱いところもありますって」
朝乃「麗夜の話をしましょう!!」
朝乃(晴華さんは麗夜の話が好きだから。)
晴華「...麗夜は私が怖い時に現れてくれる
優しい心の持ち主なの。」
麗夜『晴華に無理矢理呼び出されている
ようなものだ』
朝乃(大分晴華さんと麗夜の間に壁を感じる
わね...)
朝乃「でも、怖い目に遭わないと麗夜と
会えないなんて...。」
晴華「そうだね。麗夜が現れるのは私が
"危険を感じた時"だから」
晴華「危険を感じた時、ふと浮かび上がる
感じがして気付いたら寝てるの。」
朝乃「それが入れ替わりの時、ですね。」
晴華「そう、本当に麗夜が双子だったら
良かったのに」
晴華「私を守ってくれるお姉ちゃん。」
朝乃「"お姉ちゃん"っていうより妹って感じ
ですけどね」
晴華「そうなの??」
晴華「皆麗夜のことあんまり話してくれない
からそうだと思ってた」
朝乃(まぁ、どうやって説明したら良いか
分かんないよね。晴華さんが意識を
失ってる時どうなるか...)
朝乃「交換日記とかはどうでしょうか」
晴華「交換日記かー、麗夜が書いてくれるとは
限らないし...」
晴華「私麗夜から嫌われてるから...。」
晴華「ゆっきーや椿様に助けて貰った時の事も
思い出したくても全然思い出せなくて。」
晴華「記憶って本当に曖昧だなって。」
朝乃「その辺は私が麗夜から聞いておきます
から」
朝乃「私から言えば多分書いてくれますよ」
朝乃「それか古池様に言えば」
晴華「ゆっきーは駄目。ただでさえ居候
させて貰ってるのに、あんまり
迷惑掛けられないよ」
店員さん「失礼します、ケーキとジュース
お待たせしました。」
朝乃「ありがとうございます」
晴華「ケーキだ。」
朝乃「私の奢りですからどうぞ」
晴華「私が話を聞いてもらったから私が
払うよ」
晴華「私もお金稼いでるしっ」
朝乃「推しにお金は出させません。その為に
私達は生きてるんですから」
朝乃(それにしてもケーキを目の前にする晴華
さんも可愛い。やっぱりこういう可愛い
子が似合うもんだなぁ)
朝乃「それに天使の歌声も聴けて私は幸せ
です。」
晴華「天使だなんて、そんな...」
朝乃「晴華さんが食べてる姿が素敵なんです。
私は貴女に幸せになって貰いたい」
朝乃「心の底から。それくらい晴華さんは
素敵な女性なんですよ」
晴華「心の底からそうやって言える朝乃
ちゃんも素敵だよ」
晴華「私、もっと頑張るから」
晴華「皆の為にも。朝乃ちゃんの為にも」
晴華「もっと有名になって見せるから。」
晴華「もし見つかったらお父さんとお母さんを
紹介させてね。」
※キャプション
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