①海編【晴朝】
カンカンカン....。※SE
...後輩に誘われたので折角だから行くけど、ぼっちの海は普通に辛い。
朝乃(後輩に誘われたから行くけど、同い年
だったら絶対断ってたわ。一人で海行く
とか)
朝乃(はぁ、晴華ちゃんと一緒に行きたかった
なぁ...まぁお仕事だし仕方ないか。)
朝乃「あれ、奈実姉ぇ。」
奈実樹「朝ちゃんも誘われとったんか」
朝乃「奈実姉ぇも誰かに誘われて来たの??」
奈実樹「美紗ちゃんにな。樹理のご機嫌とりに
たまにはこういうのもえぇと
思ってな」
朝乃「彼女も一緒か、奈実姉ぇも大変だね...。
私も嫉妬されないように気を付けな
きゃなぁ...」
という奈実姉ぇの彼女の視線が刺さる。
他の視線は彼女のものだというのに(そのくらい綺麗)、なんかそれくらい視線を感じるのはなんでだろう
朝乃(美紗ちゃんって結構友達多いのかな。)
でも、奈実姉ぇと一緒なら別にそんなにも悪くないかも。材料があったら料理も作ってくれるしだろうし 多分そういうのもするだろう
彼女はそういうのが趣味だから。
朝乃(まぁ海の家でイカとか食べるのも悪く
ないんだけどね。この数ではそれはない
と思うし)
朝乃「...えーっと、...それ、と...。晴華さんは
お仕事で来れないんだって...。...私、
一人で何か本当、...ごめんね」
美紗「そんな事ないですよ!!私は朝乃、先輩
が良いんですっ。私もヘリで来るって
雪音に言われちゃったんで!!」
美紗「私も一人なんで、先輩も元気出して
下さい!!」
朝乃(柚夏さんとかいるけど...)
朝乃(まぁ、こっちにも奈実姉ぇがいるか。)
朝乃「美紗ちゃん...、...ありがとう、」
美紗「同じハードルの高い恋人同士頑張って
行きましょう!!」
朝乃「恋人同士??」
美紗「晴華さんと」
朝乃「えっ、晴華さんとは全然恋人同士
じゃないよ、、ちょっと秘密の関係を
結んでるだけっ!!」
美紗「"秘密の関係"ってそれ以上にヤバかったり
します?」
朝乃「別にオーガニックな関係よ。友達
みたいな、、」
奈実樹「無添加な関係なんか」
朝乃「私と晴華さんがこ、恋人同士なんて
そんな恐れ多い、、」
美紗「そうなんですか...。」
美紗「仲が良かったから、てっきり...」
朝乃(仲が良かったら好き同士ならもう
私は、結婚してるわよ)
朝乃「そんな夏なのに恋人居ないんだ...って
いう目で見ないで、、」
朝乃(なんか皆他の人と仲良さそうだし、って
いうか私だけ一人じゃない...!?!?)
朝乃「一人でも人生は気楽なものよ。誰にも
気にしないで色んな事出来るし」
朝乃「恋愛だけが全てじゃないもの」
美紗「そうですよね。」
※スライド
ガタンゴトン...
朝乃(なーんて言ったものの、私にそんな事
言う資格なんてあるのかしら。)
朝乃(偉そうなこと言ってはみたものの
ただのぼっちのヒガミなんだよな...)
朝乃(別に恋人欲しいとは思わないけど、
ただ今は晴華ちゃんを推してるだけで
幸せだし...。)
朝乃(...恋人が出来たらもっと幸せになるの
かな。でも、それで晴朝ちゃんの愛が
なくなると思うとちょっと寂しい...)
朝乃(このまま窓見ながら晴華さんの画像
漁っててもいいけど、なんかそれだと
一人で遠出するのと変わらないから)
朝乃(誰かと話そう。)
朝乃(誰と話す??)
A.美紗ちゃん
B.柚夏さん
C.奈実姉ぇ
D.話さない
Aの場合
朝乃「美紗ちゃん、今ちょっと良い??」
美紗「全然良いですよ」
朝乃「柚夏さんもいると思うけど」
美紗「2人はいちゃいちゃしてるから...」
と遠い目をする美紗ちゃん。
柚夏「別にいちゃいちゃしてないけどね...。」
朝乃「美紗ちゃんは恋人といちゃいちゃ
したいの?」
美紗「私にそんな度胸はないですね。恋人で
居てくれるだけでありがたいです...」
朝乃「美紗ちゃんの相手って誰??」
美紗「雪音だよ。生徒会長の」
朝乃「うそっ、あの古池様!?!?」
朝乃(モテそうだと思ってたけど、こんな子
が好きなんだ。というか付き合ってる人
いたんだ、あの人!!)
美紗「あの古池様です。」
朝乃「凄い人と付き合ってるんだね...。」
Bの場合
朝乃「腕の怪我は大丈夫??」
柚夏「お陰様で。」
朝乃「私が余計な事しなかったら怪我して
なかったかも...」
柚夏「向こうも向こうの事情があって
したんでしょう。でも、私達もあぁ
ならないように注意したいですね」
朝乃「そうだね。絵の具は買えた?」
柚夏「お陰様で良いところを見つけまし
たよ。あそこのおじいさん人が
良さそうで本当に良かったです」
柚夏「その節はお世話になりました」
朝乃「芸術だけあってたまに絵画大会(そう
いうのも)あるから良いよね。」
Cの場合
朝乃「奈実姉ぇ。」
奈実樹「どうした」
朝乃「いや、奈実姉ぇがこっちに来てて
本当に良かったなぁって。奈実姉ぇが
居なかったら私一人ぼっちだったから」
朝乃「今んとこ晴華ちゃんの画像ばっかり
漁ってる変な人だからね。私」
樹理さん「再従姉妹(はとこ)だからって、
今日はナミとのデートだから
邪魔しないでね」
朝乃(なんか悪役令嬢系の王子様の隣に
いる令嬢みたいなこと言ってくるな??)
奈実樹「そんな事言ってやるな。樹理は
朝ちゃんのお姉ちゃんなんやで」
樹理さん「お姉ちゃん...、、でも血は繋がって
ないし...。」
樹理さん「私の方がナミと会ったのは先
なんだからね!!」
奈実樹「そういう事言ってると朝ちゃんに
乗り換えるぞー」
樹理さん「それは駄目!!折角仲直りしたのにっ」
朝乃(樹理さんの前ではあんまり奈実姉ぇに
近付かない方が良さそう...)
Dの場合
朝乃(画像漁るか。)
雨宮「ちょっと良いかい?」
朝乃「あっ、」
朝乃(雨宮さん。私に何か用かしら)
雨宮「僕のフィアンセは心臓病でね。
念の為に電波は遠ざけて欲しいんだよ」
雨宮「彼女は身体が弱くてね。」
朝乃(心臓病...)
朝乃「あ、あぁ。分かったわ」
朝乃「ちょっと離れてするわね」
雨宮「助かるよ」
朝乃「ん?」
ブブッ
朝乃「晴華さん、」
海に行けなかったお詫びに、今度カラオケ行こ♪と晴華さんからシーウェが来た。
朝乃「やったっ、、」
奈実樹「なんて??」
朝乃「海に行けなかったからカラオケ一緒に
行こだって」
奈実樹「良かったやん」
お仕事で忙しい中メールを送ってくれるのほんと天使かな。
※キャプション
ザザッ...
見渡すは一面、青い海。透明な海に水面が静かに揺れていた
朝乃「おぉ、めちゃめちゃ綺麗な海...。」
柚夏「綺麗な海ですね、今でもこんな綺麗
な海なんてあったんだ...」
朝乃「本当ね。実際、行ってみると海面が濁
ってて写真と違った。」
朝乃「だ、なんて、よく雑誌の書き込みに
書いてあるのを見掛けるからそうと
ばかり思っていたけど」
朝乃「映(ば)えそう。」
海が近いからか磯の匂いがする。砂もちゃんと整備されてるし...なんかモデルの撮影とかでありそうな場所だなー
ビーチバレーを持って笑顔で手を振る晴華さんの幻覚が見える。それくらい綺麗な海だった
美紗「んーと、雪音の別荘は...」
朝乃(今回の件は古池様主催なのか)
ブブッ...。
とメールを見る美紗ちゃん
美紗「うっそ!?あれ、全部別荘!?」
美紗「宿泊ホテルかと思った...。私、そんな
人と付き合ってたんだ...」
朝乃「日帰りとはいえ、あんな高そうな所
を使えるのね」
奈実樹「流石古池嬢やなぁ」
朝乃「本物のお嬢様って感じよね...」
朝乃「ホテル内も素敵」
奈実樹「内装も綺麗やなぁ」
朝乃(付き添いとはいえ、良いところに
来れたわね。)
朝乃(メイドの人達もいるし...)
朝乃(パパが居ればこういう所にも来れたの
かしら。)
朝乃(まぁ、普通の生活してそうだけど)
??「いらっしゃいませ、お嬢様の御友人の
方々ですね、お待ちしておりました。」
※スライド
柚夏「下に着替えてると思った」
美紗「流石に高校生になってからそれは
卒業したよ。それに、身体見せたく
ないし」
美紗「柚夏のえっち」
柚夏「なんで。別に美紗の身体に興味は
ないよ」
美紗「なら流雨さんのはあるんだ」
柚夏「あったとしても、つるペタ寸胴だと
思う...」
美紗「見た目小学生だもんね...」
流雨「そんなはっきり...気にしてないけど...」
柚夏さんはもう着替え終わったようで、個別に用意されているカーテンの外から声が聞こえてくる。
奈実樹「朝ちゃん、水着は忘れてへん?」
朝乃「流石に海に来て水着忘れるような
真似はしないわよ。あんな綺麗な
海なら入ってみたいし」
メイドさん
「宜しけれは、無料で水着の貸し出しも
行っておりますが」
朝乃「自分の水着も持ってるし、」
朝乃「元が高そうだから良いわ」
メイドさん
「左様で御座いますか。水着を貸し出ししたいお方は遠慮なくこのメイドにお申し付け下さいませ」
樹理さん「私はちょっと気になるから行って
みようかな」
樹理さん「良いのが無かったから、ナミに
選んで欲しいし...////、、」
奈実樹「えぇんやない??うちは別に着替えへん
けどな」
奈実樹「モデルさん誘えんくて残念やった
なぁ...久々に何かするか?朝ちゃん
は何かしたい事とかあるか?」
朝乃「奈実姉ぇも、過保護過ぎよ...。また
樹理さんに嫉妬されちゃうわよ?私は
スマホで遊んでるから、大丈夫」
朝乃(というか皆相手が居るのに私だけ
誰も居なくない...??)
奈実樹「折角来たんやし海で遊びたない?」
朝乃「ごめん、奈実姉ぇ...。ほんとそんな
気分じゃないの...、二人で遊んで
来て...」
朝乃(そう考えると途端に寂しくなるなぁ...。)
樹理「むぅ....、ナミぃ!!朝乃さんが良いって
言ってるんだから。...義理の従姉妹だから
って構い過ぎっ!!」
奈実樹「樹理はうちが居るからえいけど、
朝ちゃんは寂しいんやよ?」
朝乃「ぐっ、、」
朝乃「さ、寂しくなんかないわ。別に」
朝乃「奈実姉ぇ、めっちゃ刺さるからそ
れ...。お仕事だから仕方ないのよ、
それに海も綺麗だから良いの...」
美紗「三角関係かな?」
樹理「ナミと付き合い長いからって、
絶対渡さないんだからね!!ナミは私と
結婚するの!!」
朝乃「晴華さん...、、」
美紗「なんか、カオスだね。」
柚夏「まぁ、すぐに終わるんじゃない
かな...。」
流雨「....」
美紗「流雨さん、海行きたそう...」
柚夏「先輩。早く、海行きませんか?
流雨が行きたがってますので、
どうしても、したいのでしたら...」
柚夏「...物理的に止めましょうか?」
樹理さん・朝乃「あ、はい。」
※キャプション
奈実樹「選ばんで良かったんか??」
樹理さん「別に良いよ。そんなにナミが
朝乃さんに構いたいなら」
奈実樹「あー...、完全に拗ねてもうてる」
朝乃「なんかごめんなさい。私が一人な
ばっかりに...」
奈実樹「朝ちゃんの部屋こんなんだから。
別に心配せんでも良いと思うけど」
朝乃「ちょっ///、、何見せてるの!?!?」
樹理さん「あー、晴華ちゃんの写真が
いっぱい...」
樹理さん「...晴華ちゃんのストーカーなの??」
朝乃「全部ちゃんとしたグッズです!!!、、」
奈実樹「同じ教室に居て告白出来んくらい
にはヘタレだからそういう事も
出来へんて」
朝乃「モデルさんに告白する訳ないじゃない!!」
朝乃「晴華ちゃんは皆に愛を振りまいてるから
良いの。私一人じゃなくて、その中の
一人であることが重要!!」
朝乃「なんかその後晴華ちゃんに好きな人が、
とかそれでモデルやめちゃったら私の
せいだし」
朝乃「私は夢を追ってる晴華ちゃんが
好きなの。」
朝乃「私が一方的に好きなだけだから。」
樹理さん「ガチ恋勢じゃん...」
樹理さん「晴華ちゃんが好きなのは分かった
けど。むぅ...でもナミに掃除手伝わ
させてるのはちょっと」
奈実樹「朝ちゃん生活力ないからな」
朝乃「それはいずれ身に付く予定だから...。」
※スライド
朝乃(あー、海か。綺麗だなぁ...)
朝乃(と、いっても日陰の下で寝ながらスマホ
いじってるだけなんだけど...)
朝乃(まぁ海とかは後でね。)
朝乃(...その前に日焼け止めクリーム塗らない
とね。後輩達が一生懸命傘を建ててる...)
朝乃(なんか危なっかしいわね...向こうに
行ってみるか)
と、日焼け止めクリームを塗りながらパーカーを着て後輩に会いに行く。
美紗「けども、でもも、ないんだよ。雪音に
良いとこ見せなきゃ!! 柚夏のお菓子食
べてから、雪音かなりご機嫌斜めなんだ
よね...。」
柚夏「え…。もしかして、お嬢様には味が
合わなかったとかそういう...?」
美紗「いや、ご機嫌斜めなのは味のせい
じゃなくて…。や、やっぱ...お、...
重...い...」
朝乃「...余所見、したら駄目じゃないの。
危ないじゃない。それに、こういう事
は一人でするもんじゃないわ...」
美紗「あっ...。先輩」
朝乃「間、一髪ね。...私も一緒に手伝う、
二人なら力もそこまでいらないでしょ」
柚夏「朝乃先輩…」
朝乃「…芽月さんは…私の分も楽しんで…くる
のよ…くッ…」
美紗「朝乃先輩!?重心が!!」
朝乃「…見てて辛いから、…もう…」
朝乃「自分はぼっちなんだなぁって...。」
朝乃「…本当。…行って、お願い…。します…何
でもしますから…、ん? 今、なんでも
って」
美紗「そのネタもう、前にも違う人から聞いて
ますから...!!ネタ被ってますよ!!
先輩...!!」
柚夏「あー、もう!!本当に大丈夫
ですか!?」
※スライド
美紗「大丈夫だよ。こっちは任せて、柚夏。」
美紗「...朝乃先輩っ!!」
朝乃「..助けに来てこれとか、本当に私は役立
たずなのね...、だから晴華さんにも
愛想尽かされるんだわ...」
朝乃(別に愛想つかされた訳じゃないけど、
晴華ちゃんに朝乃ちゃん♡って
頼って貰えない...)
美紗「私、実は橘さんとシーウェしてるんです
けど…この間橘さんが、ボツになった
写真を整理してたらしくて…」
美紗「…橘さんの、NG写真を。あ、これ以上
はちょっと柚夏の前では…、」
朝乃「せッ///、」
朝乃「…晴華さんの非、公開写真っ////!? なにそ
れ美紗ちゃん kwsk(詳しく)!!!」
美紗「ふっ、ふっ、ふっ…wktkですよ」
朝乃「最近晴華さんにシーウェを登録して
貰ったの、なんか晴華ちゃんに見られて
るようで背徳感あるわ」
美紗「先輩も結構Mですよね...。」
※キャプション
美紗「ただいまー、あー...、暑かったぁ...」
雪音「お疲れ様です。杏里さん」
眩しい日差しが差し込む中、大きなパラソルも建て終わって...美紗ちゃんに付いて古池様と奈実姉ぇのいるテントに戻る。
朝乃(おー生(なま)古池様。今日はなんとも
麗しい格好で...)
朝乃(一人でもこの人結構綺麗よね。なんで
モデルとかやってないのかしら、推す人
絶対居ると思うのに)
奈実樹「朝ちゃんもお疲れ様やったね」
朝乃「すぐに終わちゃったから、実際
そうでもよ?それに二人作業だったし」
朝乃「それに良い物も手に入っちゃったしね
ー♡」
樹理さん
「...美紗ちゃんはともかく、...別に朝乃さんは
もうちょっと遅くても良かったのになぁー」
朝乃(まぁ樹理さんにとっては邪魔者でしか
ないのだからそうよねー...。)
奈実樹「樹理、そんなこと言ったら
あかんよ。それにこれ言うん
何回目や...?」
奈実樹「いい加減なぁ...、うちも樹理と
朝ちゃんが仲良うなって欲しい
んやけど...」
樹理「...むー!!、...ナミは朝乃さんに
誘惑されても平気なの!?」
朝乃(別に誘惑なんかしてません。なんか
そのうち見捨てられてもしょうがない
なーとは思ってるけど...)
奈実樹「誰もうちなんか、とったりせー
へん言うとるやん...。それに
朝ちゃん誘惑しとるんはモデル
はんやないか?」
朝乃(誘惑出来てません...。)
朝乃「まぁまぁ...、奈実姉ぇもその辺で...」
と奈実姉ぇの背中に寝転ぶ。普通に仲良いからね。これくらいは樹理さんも許してくれるだろう
樹理「あっ!?、ちょっと...!!」
朝乃「...うへへ///、晴華様ぁ♡」
樹理「ナミから離れてよーーっ!!」
※スライド
奈実樹
「朝ちゃんもうちやのうて愛しの
晴華ちゃんに出来れば良かったのにな」
朝乃「へ、へんな事言わないでよ///、、」
奈実樹「今何を想像したんや??」
朝乃「セクハラよっ///、」
朝乃「せ、晴華さんの背中をマッサージする
とか、そんなの、犯罪じゃない、、」
朝乃(いずれそんな事出来れば良いなとは
思うけど、、別に不純な理由じゃない
し、、)
朝乃(ちゃんと気持ちよくなって欲しい
だけで、あれこれってめっちゃ不純)
奈実樹「うちは別に犯罪やないんか?」
朝乃「奈実姉ぇはただのお姉さんだから」
奈実樹「んっ...やっぱ、うまいね。朝ちゃん」
朝乃「いちいち喘がないで、樹理さんに
殺される」
奈実樹「普通に気持ちいだけやけどな。」
美紗「あっ、オイルマッサージ?」
朝乃「今は機嫌が良いから、たまにはこういう
のもしないと鈍っちゃうのよね」
朝乃「ママからいずれ必要になるからって
教えて貰ったオイルマッサージ。なんか
唐辛子とか身体の老廃物を汗と一緒に
出して」
朝乃「血流を良くするんだって」
雪音「...オイル塗りですか、良いですね。」
朝乃「古池様が良かったらですが、終わった
ら、塗りましょうか?」
朝乃「奈実姉ぇはこれで終わり」
奈実樹「まぁそろそろ朝ちゃんも疲れる
思うしな」
朝乃「やってる方が汗びっちゃよ。」
奈実樹「運動不足には丁度いい」
朝乃「奈実姉ぇはアウトドア過ぎだから」
古池様「お言葉に甘えさせて頂いても宜しい
でしょうか?」
雨宮「なるほど...、小栗君の様子を見に来たの
だけど、どうやら僕の出番のようだね」
??「自分で塗るから貴方の出番はないわよ?」
奈実樹「朝ちゃんのマッサージも終わったし、
塗ろか?」
小栗「良いのかしら?」
雨宮「…冗談だろう?僕の小栗君胸さわり放題の
キャッキャウフフタイムは何処へ行った
んだい?悪い事は言わない、僕に任せて
大丈夫だよ」
??「狛は無理。」
雨宮「何故だい!?僕はこんなにも君の胸を
思っているのに!?」
??「ごめんなさい…貴方の邪な思いには
答えられないの…」
奈実樹「扱いうまあなっとるなぁ。」
??「お陰様でね…」
※キャプション
朝乃「....ふぅ」
朝乃(この身体...マッサージする必要あるか??
この肌、でもストレスは溜まってる
みたいだから)
朝乃(ちょっとほぐし甲斐はあるかもっ)
朝乃「....、」
美紗「やっぱり、マッサージって結構体力とか
使いますか?」
朝乃「んー...、私は専門家じゃないから、
慣れてないってのもあるだろうけど。
正直なところ結構腰に来るっちゃ来る
かも...」
朝乃「...マッサージするって言っても、
疲れたママにしてあげるくらい
だからね」
朝乃「最初は私も母さんと同じように芸能人
の人にマッサージしたいなって思って
教えて貰ったんだけど」
朝乃「完全に母さんの趣味でしてあげてる
みたいで、それが仕事じゃないって
知ったときかなり驚愕を受けたっけ」
美紗「へぇ...、このマッサージってお母さん
直伝(じきでん)ですね。凄い
なぁ...」
朝乃「あはは...別にそうでもないよ、」
朝乃(あっつ、、)
古池様に汗掛からないようにしないと
美紗「朝乃先輩も奈実樹さんの後で大変そう
だから、私が朝乃先輩に教えて貰い
ながら雪音にするっていうのはどう
ですか?」
朝乃「えっ...、美紗ちゃんがしたいのなら
私は全然構わないけど...」
古池様「触れるのですか?」
古池様「...私の身体に、...触れるおつもりなの
でしょうか?」
美紗「...」
古池様「....」
美紗「...ど、どうぞ、ごゆっくりおくつろぎ
下さいませ、...ゆ、雪音様」
朝乃「あはは...、私は大丈夫だから...。古池様
にはいつも晴華さんがお世話になってる
から何かしたいと思ってたし、もう少し
頑張るよ」
朝乃(色々聞きたい話もあるし)
古池様「....。」
朝乃「あれから晴華さんの方はどうですか」
古池様「...私だけお祖母様に会いに行くのも
悪いとは思いますが、仕事で来れ
なかったものですから」
古池様「別の日でも良かったのですが、
彼女にはほんの少しだけ心の距離が
あるようです」
古池様「家族以前に、私は恩人で彼女に
とって私の存在は荷が重いのでは
ないかと」
朝乃「そんな事ないですよ。古池様を目の前に
した瞬間、彼女は本当に嬉しそう
でしたから」
古池様「...そうですか」
古池様「あなたがそう仰るのならそうなの
でしょう。」
古池様「...私には分かりません」
朝乃「古池様は、晴華さんの事好きですか」
古池様「好きですよ。家族として、隣人と
して...彼女には幸せになって欲しい
と思っています」
朝乃「....。」
古池様「....」
※スライド
樹理さん「ナミ、これ...」
朝乃(嫉妬の声が聞こえないと思ったら。貝殻
拾いに行ってたんだ樹理さん。)
朝乃(見られてなくて良かった...)
樹理さん「見てたよ」
朝乃「はっ、、」
奈実樹「樹理の作るものはいつも可愛いな。」
貝殻のブレスレットを見ながらそう微笑む奈実姉ぇ。
美紗「...あれ?そのブレスレット、確か
朝付けてましたっけ?凄く可愛いです
ね」
奈実樹「いや、さっき樹理が作ってくれて
な。朝ちゃんがオイル塗ってる時に
作ってくれたんよ」
美紗「作ったんです!?これを!?...こんな
事、手作りで出来るんだ。へぇ...!!、
樹理先輩っ、すごく器用だったんですね!」
樹理さん「そうかな。」
朝乃(美紗ちゃん、ナイス!!!)
樹理さん
「文化祭で、そういう小物を作って
売ってるんだよー。縫いぐるみとか、
いらなくなった布で作ったり、ね」
美紗「文化祭!!初めてなので凄く楽しみ
です!!どんな事するんだろう...」
樹理さん
「美紗ちゃんは一年生だもんね、クラス
と部活で主に活動するんだよ。綿飴とか、
安くで沢山食べられたりするよ」
美紗「それは凄く楽しみですね!!えへへ、
文化祭かぁ...///」
朝乃(文化祭、か...)
美紗「あ、でも奈実樹さんはこのブレスレット
、腕に付けないんですか?折角こんなに
可愛いのに...」
奈実樹「今、日焼け止めで手がベタベタや
からね。それにさっきまで小栗はん
を触っとったから貝殻で傷つけても
あかんかったんよ」
美紗「あ、だから此処に置いてたんですね」
奈実樹「そういう事やね。それに壊れやすい
もんやからなぁ...後で預けに行こう
思うとるよ」
奈実樹「折角、樹理に貰うたもんやしな」
奈実樹「...それにしても、小栗はんは綺麗な
肌しとるね。これは雨宮はんが
触りたくなるんもよう分かるわ」
??「もぉ、...恥ずかしいからよして頂戴///
狛以外の人にまでそう言われると
何だか、むずがゆいわ...///」
樹理さん「ナミは胸がやっぱり大きい人のが
良いんだ、」
奈実樹「重いだけやからな...」
樹理さん「胸の大きい人はいつもそうやって
いう!!」
朝乃(この人、ほんと胸でかいな。奈実姉ぇも
だけど)
??「...?どうしたの?」
美紗「...いえ、...色気が。その、凄い
なぁと...。私、胸そんなに無いですか
ら」
??「えっ///!?」
??「...あ、貴女もそう思うの...///?」
雨宮「ただいま、さっき樹理君が奈実樹君に
貝殻を渡していただろう?」
雨宮「僕はそれを見て、うにをとってきたよ」
??「...いや、なんでよ。」
雨宮「美味しそうだから」
??「いや、だからなんでよ。」
奈実樹「はは、花より団子やね…」
雨宮
「プライベートビーチだそうだから、食中毒
の心配はないそうだよ」
雨宮「海にいるのは、安物の寿司屋の味よりも
全く違うものだからね。騙されたと思っ
て一口食べてみるといい」
雨宮「不味かったら、目の前で捨ててくれても
僕は何も思わないよ?」
??「狛、最後のは要らないわ...。一年生の
子もそんな事言ったら食べづらいじゃ
ない...」
雨宮「けど、食べてるよ?」
??「...本人がそれで良いのなら良いの
だけれど...。」
美紗「なにこれ...、口の中が、甘い...!!」
狛「だろう?身が詰まっていて此処のうにや
牡蠣は本当に美味しいんだよ」
朝乃(漁業権とか大丈夫なのかな。まぁ
古池様の管轄内だから大丈夫か)
美紗「こんなに美味しいなら、私とりに行こう
かな...」
奈実樹「うちは次はマッサージに入るから。
薄めには塗ったんやけど、このまま
やとまだ日焼けるんよ。やから、
もうちょい此処におるな」
??「なる程、さっきの子とは塗り方が
違うのね?」
奈実樹「うちが塗っとるのはただの日焼け止め
や」
奈実樹「朝ちゃんのは朝ちゃんのお母はんが
配合しとる特別なやつなんよ。うち
のは市販のやつやからねぇ」
??「...へぇ、そうなのね」
朝乃「別にそんな凄いものでもないけど、」
奈実樹「いやでも気持ち良かったからなぁ」
樹理「私もナミを気持ちよくする!!」
奈実樹「なんかエロいからやめや」
※キャプション
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