第4明「背の高い1年生」【晴朝】
朝乃(メールはまだ来てない、か...。)
"麗夜さん"については、向こうの都合があるそうで古池様の返事を待ってる。
朝乃「そろそろ合同授業だね。流雨さん」
静谷さん「そうだね...。ぼっちには辛い大会...」
朝乃
「相手探し 人見知り同士、お互い頑張っていけたら良いね。...あぁ〜、モデルの晴華ちゃんと一緒に絵を描けたら凄い幸せなのになー」
朝乃
「晴華様は同じクラスにいるだけで、華だもの/////人気者だし、私が一人占めするのもなんかあれだし...」
朝乃
「私は一(いち)ファンとして彼女を遠くから見つめるのに全力を掛けてるから。晴華ちゃんの顔を描くことが出来るなら、殺到するっ...///」
朝乃
「と妄想するのは良いんだけど...。リアルでやったらそれはそれで心臓が持たないっていうか。」
朝乃(晴華ちゃんが誰かと話してる)
晴華さんに気づかれて、笑顔で手を振られてる黒髪の綺麗なイケメン1年生が羨ましい...。
1年生「あの人がモデルさんと組みたいって
言ってますよ」
晴華「えっ、朝乃ちゃんが?」
朝乃「はっ"////!?!?、、へぁっ//////、、、
いやっ...///、、」
朝乃(いきなり知らない1年生に晴華さんを
ぶん投げられた、、)
と、1年生はいきなり私の近くに来て、静谷さんの方に話し掛ける。
朝乃(あっ、静谷さんね。なんか喧嘩売られた
と思った)
朝乃(背高いし)
1年生「流雨って合同授業って誰かとする?」
朝乃(ナンパかな...)
流雨「ううん」
1年生「じゃぁ一緒にやろうよ」
流雨「良いよ...」
1年生「というかあの人知り合い?」
朝乃「同じクラスの人です。」
晴華「私も丁度朝乃ちゃんを誘おうと
思ってたんだー♡、朝乃ちゃんもそう
思ってくれてたの?」
朝乃(あぁ、1年生にだしに使われたのは
良いけど、可っ愛いぃぃ...♡)
朝乃「いや、晴華様と一緒に絵を描く
なんてっ、私っ...////、、」
晴華「折角同じ芸能系のところなんだし 一緒に
やろうよっ。朝乃ちゃんは何が専門
なの?」
朝乃「えっと、歌手です。歌手系の学科の
カリキュラムは取ろうと思ってて...///」
晴華「歌手?、なら今度カラオケに行く??
朝乃ちゃんの歌聴きたいなぁ〜♡」
朝乃「ぐっ、攻撃力が...高いっ!!、、」
朝乃(晴華ちゃんから、一緒にカラオケは
どうですか。だって...!!)
朝乃(行かない訳が無いっ)
朝乃(晴華さんの歌っ!!)
晴華「ついでに合同授業もする??」
朝乃「良いんですかっ!?!?」
晴華「朝乃ちゃんの事凄い気になってた
から」
朝乃「ちょっと待って!!」
と颯爽と帰っていく1年生の肩を掴む。
朝乃
「あなたのお陰で晴華さんと合同授業が組めたっ、、ありがとう!!、、ほんとに、ありがとうっ!!」
1年生「んっ?」
朝乃
「いや、もう本当にありがとう!!、、」
柚夏「...良かったですね。」
朝乃「あなた 名前は??」
柚夏「..."柚夏"。芽月柚夏です。」
朝乃
「あなたのお陰で、憧れの人と、一緒に組める事になったの。私あの人の大ファンで、、ずっと憧れててっ、、」
朝乃「流雨さんも」
朝乃「柚夏さんを連れてきてくれて
ありがとう、」
と知らない1年生の両手を握る。
流雨「....?」
朝乃
「...そろそろ、私のこと静谷さんにも覚えて 欲しいんだけど...。委員長の篠崎 朝乃(しのざき あさの)だよ...。」
朝乃
「委員長には全然向いてないんだけどね...。
誰か代わりに手をあげてくれれば良かったのに...」
流雨「確かそんな名前だったはず...」
朝乃「確か」
流雨「人の名前覚えられなくて...ごめんなさい」
流雨「塩崎さん?」
朝乃「ちょっと似てるけど違う」
柚夏「その代わり私が覚えましたから。
篠崎先輩ですよね?流雨がいつも
お世話になっています」
柚夏「その前髪。犬みたいで可愛いですね。」
朝乃
「私は犬じゃないわっ!!!この毛だって
なりたくてなってる訳じゃないのっ!!、、先端脱色症なの!!!地毛ぇぇぇなの!!」
柚夏「地毛ですか、」
朝乃
「だから公的な場では髪の先端をわざわざ
染めなきゃいけないっていうね、染めて
ないのが不良っぽいってどういうこと??」
朝乃
「...あなたには恩があるからあんまり言わない
けど、"犬みたい"って言われるのあんまり好きじゃないの。」
朝乃
「お父さん譲りだから仕方ないけど...」
朝乃
「なんかアホっぽいじゃない?『犬っぽい』って」
柚夏「"ほんとに可愛かったので"すみ
ません。生まれながらのはどうしようも
ないですもんね」
朝乃「本当に悪気がないなら良いのよ...。
今度から気を付けて貰えれば...」
朝乃
「私を助けてくれた神だし、」
柚夏「神じゃないです」
朝乃
「私は篠崎 朝乃(しのざき あさの)。
朝乃先輩で良いよ、でも本当にありがとう
柚夏さん」
柚夏「いや、こちらこそ。というか私が
何もしなくとも普通に仲良く
なれてたと思いますよ...?」
朝乃「『立つ鳥跡を濁さず』な所も素敵だわ。
柚夏さんの事は"一生忘れない"から」
友達「良かったね。朝乃ずっと晴華さんと
一緒になりたいって言ってたじゃん」
朝乃「ありがとう、青山さん」
パチパチパチと周りから拍手を贈られる。それにつられて周りの人が柚夏さんを尊敬の眼差しで見ていた
朝乃「本当に嬉しいわ。」
朝乃「柚夏さんは一年生なのよね。
靴がなんかそんな感じ」
朝乃「全体的に新しいっていうか。」
柚夏「というか二年生...?」
と流雨さんを見て言う柚夏さん。そうだよね。1年生に見える身長してるよね
朝乃(私も最初はそう思ったし)
朝乃「私は今から喜びの感情に浸ってくるから
また後でね。次の授業で」
朝乃「ふんふふーん♪」
晴華「ご機嫌そうだね。朝乃ちゃん」
朝乃「そうなのよ。だってあの憧れの晴華
ちゃんと一緒に授業が出来るなんて」
朝乃「って せ、せいかちゃん...!!」
晴華「"晴華さん"です。」
とピースで返事する晴華さん。ファンサもしっかりしてるとかどんだけ
朝乃「...そういえば麗夜さんの件はどうなった
のですか」
晴華「麗夜と予定が合うまでもう少し時間が
掛かりそうでね」
晴華「何か、ごめんね...。」
朝乃「晴華さんが謝る必要はないですよ、、
私は晴華さんのファンなんですから
好きに使って下さい」
朝乃(結構掛かるな。それだけ何かやってる
ってことなのかしら??)
晴華「合同授業は一緒に頑張ろうねっ。」
朝乃(はぁーーー、可愛い、、)
※キャプション
奈実樹「はい、これ昨日の予備」
朝乃「いつもありがとう。ママもいつも
美味しいって喜んでるわ」
奈実樹「まぁ余った食材なんやけどな。
つまり残り物の残り物」
朝乃「奈実姉ぇの筍料理は凄い美味しいから
今日も楽しみ」
奈実樹「そう言ってくれると助かるわ」
朝乃「っと、これは何??なんか、粉??」
奈実樹「よう気付いたな!!」
奈実樹「自分で出汁取るのが難しい。
作ってみたけど、薄味で味が
足りない」
奈実樹「添加物いっぱいの味噌汁なんて
子供に食べさせるの不安だわ。」
奈実樹「そこで、添加物が気になる
お客はんに!!選べる出汁、鐘鏡自家製
ブレンド出汁シリーズ!!」
奈実樹「自分で好きな材料選べてその人
好みの粉末出汁が買える!!」
奈実樹「ってのをやっとってそれの試作品」
奈実樹「感想聞かせてな」
朝乃「色んな出汁が詰まってるのね」
奈実樹「そういう事や」
奈実樹「そして、ゴミ出し掃除の時間やぞ!!」
朝乃「行動が早い」
朝乃「ちょっ、行き成り上がらないでよ」
奈実樹「早くしないとゴミ出しの人が行って
まうやろ」
朝乃「せめて片付けてから、、」
奈実樹「なんかまた増えとるな」
朝乃「ぐっ...」
奈実樹「こういうのが好きなんか??」
朝乃「晴華ちゃんが好きなの。」
朝乃「あの子を見てると、嫌な事を忘れると
いうか...」
と、第2のお姉ちゃんに晴華ちゃんのポスターやグッズを見られた気分...
朝乃(第1のお姉ちゃん居ないけど...)
こういうお姉ちゃんは新しいお父さんの
兄さんの子供だ。名前を鐘鏡 奈実樹(しょうきょう なみき)という
こうやってたまに現れては食材や部屋の片付けを手伝ってくる。
でも最近部屋が徐々に晴華さんに染まりつつあるので、見られるのがちょっと恥ずかしい
奈実樹「ホコリが舞うから出てけ」
奈実樹「プリン下にあるから」
朝乃「追い出された。私の部屋なのに...」
奈実樹「なら分別一緒にやるか??」
朝乃「んー...、今は大丈夫かな...」
奈実樹「なら下におっとき」
奈実樹「グッズは捨てへんから安心しろ」
朝乃「業者のおばちゃんみたい」
奈実樹「若いお姉さんと言え」
奈実樹「戻ったぞ」
朝乃「お疲れ様。今日もありがとう、奈実姉ぇ」
奈実樹「まぁついでやから良いんやけど...」
奈実樹「というかあの姿、どっかで見た
ような気がするんよな...」
奈実樹「そういえば生徒会のメンツで
料理体験教室させて下さいって
言っとったあの子か」
朝乃「なにその話詳しく聞かせて」
奈実樹「というか同じクラスの子の写真集め
とるのか」
朝乃「別にモデルの雑誌から好きになった
だけで、深い意味はないから、、」
朝乃「それよりさっきの話、」
奈実樹「そのまんまの意味やけど。」
奈実樹「なんか生徒会が料理教室の前日に
料理体験がしたいんやと」
奈実樹「料理もかなり手際よかったで。
飾り切りとかもしとったし」
朝乃「晴華さん、料理も上手なんだなぁ...♡」
奈実樹「なんかそれだけ聞くとヒモみたい
やな」
※キャプション
そして、合同授業の日...。
朝乃(晴華ちゃんと合同授業、晴華ちゃんと
合同授業...、、)
晴華「絵を描くのなんて久しぶりだから
緊張しちゃうね。」
晴華「最近有り難いことにお仕事の依頼が
増えて大変だから」
朝乃(緊張してる晴華さん可愛い...)
こっちの方が何百倍も緊張してるけど...、、
晴華「麗夜の方は大丈夫??」
朝乃「でも、あれから結構時間経ってます
よね。」
晴華「あの子たまにしか現れないから
中々都合が合わなくて、、」
朝乃「たまにしか現れない??学校にも通って
ないし、なんか特別な事情でもあるん
ですか」
晴華「此処じゃ言えないけど...」
晴華「嫌がらせとか意地悪で会えない訳
じゃないから、安心してね。」
晴華「本当は会おうと思えば何時でも会えるん
だけど...」
朝乃「それだけ仲が悪いんですか??」
晴華「...凄い危ない目に遭わなきゃいけないの」
朝乃「山の凄い秘境に住んでるとか...」
朝乃(仙人かな??)
聞いてみれば見るほど分からない"麗夜"という人物。今のところ分かってる情報としては学校に通ってなくて身体能力が凄い高い事くらい
朝乃「麗夜さんとは1回お会いしましたが、
なんというか...唯我独尊みたいな
感じでしたね。」
朝乃「よくあんなに自信があるなぁって。」
晴華「私も麗夜を見習わなきゃなぁ。」
朝乃「いや、晴華さんはそのままで良いと
思いますよ??」
晴華さんと一緒にいるとあっという間に時が過ぎる。
キーンコーンカーンコーン
※スライド
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