第3明「晴華ちゃんの双子の妹」【晴朝】

晴華「朝乃ちゃんっ」


朝乃「ひゃっ、、」


と突然後ろから、抱きついてくる晴華さん


朝乃「ど、どうしたんですか??」


...と心臓を掴みとられたくらいびっくりして思わず固まる。


晴華「私、朝乃ちゃんがいつも応援して

   くれてる事知ってるよー♡」


朝乃(ファン名利だけど、本人から言われると

   恥ずかしい...///)


晴華「それより昨日、何か変わったこと

   なかったー??」


朝乃「変わったこと...」


朝乃「あっ」


→A「本当の事を言う」

  B「多分気のせい」


Aの場合


朝乃「えっと...昨日、晴華さんに会ったん

ですけど 何時もと様子が少し

違っていて...」


 偽晴華さん事件の事かな...というかそれくらいしか思い付かない。


Bの場合


朝乃「うーん...」


晴華「昨日私そっくりの人に会わなかった?」





晴華「...その事で、朝乃ちゃんにお願いしたい事

   があるの」


朝乃(推しのモデルからの行き成りのお願い!?!?

   聞く聞く、なんでも聞く!!)


朝乃「なんですか...」


晴華「朝乃ちゃんには、"麗夜"と仲良くなって

   ほしくて...。」


朝乃「麗夜...?」


朝乃(聞き慣れない名前。)


晴華「私の姉妹...、というか"双子"としか

   言えないんだけど、その子とどうしても

   仲良して欲しくて...」


晴華「私じゃあの子の事をよく分かって

   あげられないから...。」


朝乃「私が??晴華様の妹と???」


朝乃(...というか晴華さん相手で無理だったら

   私とかもっと無理じゃない?)


朝乃「...その"麗夜さん"とは仲が悪いんですか?」


晴華「そういう訳じゃなくて、物理的に

   麗夜と話す事が出来ないの。」


晴華「...ある事情があって、麗夜とはまともに

   話せないというか」


朝乃「まともに話せない...?」


晴華「あの子学校にも行ってなくて、人付き合い

   が壊滅的に下手というか...私にはどう

   にも出来なくて、、」


朝乃「晴華さんでもお手上げなくらいですか」


朝乃(晴華さんの双子の妹、、通りで可愛

   かったはずだけど...)


朝乃(双子とはいえこの私がそっくりさんと

   晴華さんを見間違えるなんて)


朝乃(ファンとして失格...。綺麗な白髪だった

から...)


晴華「悪い子じゃないんだけど。ちょっと

   癖があってね...、」


朝乃「"癖"っていうか...まぁ...」


 あれを目のあたりにすれば、晴華さんだってこうなるだろう。


朝乃「1年にいるんですか?」


晴華「1年??」


朝乃「いや、1−Aに行きたがってたので」


晴華「ノート、ゆっきーの所だね。その話は

   ゆっきーから聞いてるよ」


朝乃「ゆっきー??」


朝乃「他校にいるんですか?」


晴華「ううん。事情があってその...学校には

   通ってないの」


朝乃(他校にも通ってないのか。夜間とか

   色々あるんだけどな)


朝乃「学校に通ってない??」


晴華「このことはちょっと話せなくて...」


朝乃「あっ、無理に話さなくても大丈夫

   ですから、、」


晴華「ほんとにごめんね...」


朝乃「そんな顔しないで下さい、私も晴華さん

   の妹さんと出来るだけ仲良くしたい

   だけですから、、」


朝乃(晴華ちゃんに妹がいるなんて初耳だ)


朝乃(家族構成のこと話さないからなぁ。)


朝乃(姉か妹か知らないけど...)


晴華「ほんとにっ!?、、凄い助かるよっ」


朝乃(推しの手、、繋ぎ、、ファッ...、、)


と、晴華さんは立ち上がって私の手を握りながら笑顔で何処かに連れてかれる。


晴華「じゃぁ今から私に付いてきて」


朝乃(まぁ、顔は綺麗だしな...。初対面はあれ

   でも)


晴華「朝乃ちゃんなら 麗夜とも仲良くなって

   くれるかなって」


朝乃(んー、可愛い。)


??「始めまして。」


と上機嫌な晴華さんに連れて来られたのは生徒会室。その後ろでは格式高い生徒会長の古池様が椅子の上に座っていた。


朝乃「貴女は、生徒会会長の古池様...、、」


なんでも偉い人の会長だとか。この人に気に居られれば将来は安泰、仕事を斡旋してくれるとか色々な噂がある。


朝乃(私でも知ってる人。)


古池様「折入ってご相談したい事があります。」


朝乃「あっ、はい」


古池様「篠崎様、貴女には"麗夜のお友達"に

    なって頂きたくて...晴華さんに呼出して

    貰いました。」


朝乃「あっ...それ晴華さんからも言われ

   ました...」


朝乃("麗夜さん"ってあの人の事であってる

   よね?昨日会った)


朝乃(ちょっと口が悪いけど、顔が良い人)


朝乃(初対面で犬扱いされたことはいまだに

   よく覚えてるわ。)


雪音「あの子は諸事情により学校に通えて

   いません。ですから、彼女にその...」


雪音「"常識"を教えて頂きたいのです。」


朝乃「常識...」


朝乃(古池様のこんな表情初めてみた)


と、何故か生徒会長とシーウェを交換する私。


雪音「これで麗夜さんが来た時に、もう少し

   まともになれば良(よ)いのですが...」


 会長と親しくなるのは良いんだけど、何か凄い面倒事を押し付けられたような気がするのは何でだろう...。


※キャプション

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る