最終品「そしてこれからも」【なみじゅり】


奈実樹「まさか最後に作るのが後輩の祝い

    事とはな」


樹理「コンテストの試合に向けて頑張ってた

   もんね。古池さん」


樹理「ね??柚夏さん」


あの時、樹理が誘いたいと言ったのは芽月はんやった。


奈実樹(まぁ、料理も上手やし来てくれたら

    そりゃ即戦力になるけど...)


奈実樹(こんな料理が上手い人がうちらの

    店に入ってくれるやろうか)


柚夏「私、今までやりたい事とかなくて

   美紗に付いていく形で此処に来ました

   けど」


柚夏「...なんかそんなにも料理をやってって

   言われると。その道を進んでも良いのか

   なって思います」


柚夏「そこまで私の料理が求められるなら」


樹理「ふぅぅ、断られたらどうしようと

   思ったよ。良い返事が聞けて私も

   嬉しい」


柚夏「先輩達となら働いても楽しいと思い

   ますし」


柚夏「知り合いと仕事をするのも良いです

   よね。仕事を斡旋していただいて

   嬉しいですし」


美紗「ぶっちゃけ柚夏はそっちの方が合ってる

   と思う絵とかより」


柚夏「まぁ、私みたいに特に何もなく絵を

   描いてる人と才能もあって本当に

   やりたい人には私も敵わないよ」


美紗「良かったじゃん」


美紗「ほんとの夢を見付けられて」


柚夏「そうだね、ありがとう」


柚夏「私は誰かの補佐とかした方が向いてる

   と思うし」


柚夏「そう言って頂いて嬉しいです」


※スライド


樹理「その中にね。居酒屋バーみたいな

   お店を作ろうと思うの」


柚夏「良いじゃないですか。夢があって」


樹理「思い出の味っていう名前。和洋折衷も

   良いと思うんだけどどうしようかな」


 と受験に最近は柚夏はんに料理を教えて貰ったりと忙しい日々を送ってる。


柚夏「個人的には和洋折衷の方が呼びやすい

   なって思いますけど」


樹理「そこではナミや柚夏さんが話を聞いて

   くれてお酒とか作ってくれるんだよ。」


柚夏「私もですか」


柚夏「カクテルとか完全にバーですね」


樹理「でも、お店の雰囲気に合うように煙草の

   ない居酒屋みたいな感じが近いかな」


樹理「夜のお店みたいな」


樹理「だって綺麗な人とかナミに相談乗って

   貰ったら最高じゃん、」


樹理「仕事で疲れた夜に悩みに乗って貰いたい

   人とか色々いるよ。絶対!!」


奈実樹「樹理がやりたいなら文句は言わんけど

    ガチ恋されそうやなぁ...」


柚夏「私ももう恋人がいるので、」


樹理「そういう人って大抵高校生のうちに

   恋人出来てるよね。ナミの事を色んな

   人に知ってほしい反面、そういうのは

   やだなー。」


奈実樹「でも、そんな事言ったら店なんて

    出来んしな」


奈実樹「売上が上がるなら。それくらいなら

    やってえぇで」


樹理「やったぁ」


柚夏「旅館に、お店にそんな事出来るんですか?」


奈実樹「正直ご飯を出した後は掃除やし、

    そこは従業員を雇えばなんとかなる」


奈実樹「大事なのはそれを上回る収入や」


奈実樹「バーなら上がると思うし、収入と

    支出を比べればやっても良いと思える

    提案なんよな」


奈実樹「旅館のお客さんに飲んで欲しいし、

    お勧めのお土産とか出しても全然

    良いと思うしな」


樹理「地産地消」


奈実樹「といっても京料理やけどな。」


柚夏「二人がやりたいと言うなら私は

   何も言わないですけど」


柚夏「私はその場で対応していく感じなので...」


奈実樹「まぁそんな事突然言われても困る

    わな。」


樹理「まだ入ってすらいないもん」


奈実樹「いずれ分かるようになるで」


柚夏「あと2年で分かるようになるもの

なんでしょうか...」


奈実樹「すぐにとは言わん、大学生になったら

    うちに入ってや」


柚夏「別に2年生からでも良いんですが」


奈実樹「おっ、マジか。それは助かるわ」


柚夏「今のバイトより給料が高ければすぐに

   でもそちらに行きますよ」


奈実樹「...当然高いに決まっとるやないか」


奈実樹「働き次第ではもっと高くしたるで」


樹理「なんか今のナミ、お代官様みたい」


奈実樹「ビシバシ鍛えたるからな」


奈実樹「給料分働いてな??」


柚夏「そこはどうかお手柔らかに...」


※キャプション


 試験やらお店のことやらなんやかんやあって、私達はあっという間に卒業の時期を迎えていた


奈実樹「あおーげば尊し、我が師の恩」


奈実樹「教えの庭にもはやー幾年ー」


奈実樹(もう、この学校ともお別れか。

    早かったなぁ...思えば色々な事が

    あったな)


樹理「無事に大学決まって良かったね」


奈実樹「第一志望合格、樹理なら簡単

    やったろ」


樹理「英語は大の得意だから。数学とかは

   微妙だけどね」


奈実樹「海外のお客はん来たら樹理に

    任せるわ...」


縁蛇「ナミ先輩ー、」


縁蛇「第二ボタン下さい!!」


樹理「それって好きな人が最後に貰うやつ」


縁蛇「like的な意味で好きなのですよ、、

   勿論終わった後は部室に飾っておき

   ます」


奈実樹「恥ずかしいからやめーや」


樹理「私のは??」


縁蛇「樹理ちゃん先輩は他に欲しい人

   がいるでしょう」


樹理「えっ、そうなのかな」


奈実樹「さっき集まっとったの樹理のボタン

    欲しそうにしとったで」


樹理「私のは、ナミに渡すから、、」


はい。と樹理からボタンを貰う。


樹理「裁縫セットはいつでも持ってるからね」


奈実樹「じゃぁうちのも渡しとくか」


奈実樹(何に使うのか知らんけど)


樹理「じゃぁ、私の制服に縫い付けとくよ」


奈実樹「頼むから普通に使ってくれ」


樹理「じゃぁぬいぐるみの目にしとく」


縁蛇「そういうとこも女子力高いですねぇ」


樹理「ナミに好かれるために頑張ったもん」


樹理「デイズニーを見まくって恋愛も

   勉強したし、これからもっとドラマ

   チックになってくんだから」


樹理「大人の女性にね」


奈実樹「うちは今の樹理の方が好きやけどな」


樹理「やめて、そんな事言われたら揺らいじゃう」


樹理「というか、なんか私よりナミの方が色気

   付いてない??」


奈実樹「樹理のを吸い取っとるのかもしれん

    な」


樹理「えー、、」


※スライド


樹理「最後に調理部に行きたいな」


と調理室に行くとパパーン、、とクラッカーのリボンが宙に舞った。


奈実樹「なんやなんや、襲撃か」


樹理「料理を教えてた人達...。こんなに来て

   くれたの!?」


生徒E「私もいますよ。」


樹理「その報告は別に要らないけど」


美紗「卒業、おめでとう御座いますっ!!」


樹理「美紗ちゃん!!」


奈実樹「雪音嬢まで...」


奈実樹「皆大集合やないか」


雪音「御卒業おめでとうございます。」


と、花束と折菓子を美紗ちゃんから受け取る。


縁蛇「これで先輩達に会うのもあんまり

   なくなるんですね...。」


奈実樹「一生の別れやないからな」


奈実樹「死ぬわけやないんやから」


美紗「特に先輩達の側に居た縁蛇さんは

   辛いよね」


朝乃「私は普通に会いに行くけどね」


小栗「卒業、おめでとう」


狛「おめでとう」


晴華「おめでとー、これレモングラス

   なんだけどお茶に使って」


樹理「わぁ、嬉しい」


奈実樹「なんか一種のパーティみたいやな」


奈実樹「というか大学に行くだけなんやけど

    な」


奈実樹「うちらがこんな扱いされて良いん

    やろか。」


樹理「高校最後のお土産だもん。良いんじゃ

   ないかな」


生徒達「私達も大きくなったら旅館に

    行きますね」


樹理「Wow!!」


奈実樹「この料理縁蛇達が作ったんか」


縁蛇「卒業、おめでとうございますなの

   ですよっ!!」


縁蛇「此処にいる皆で作ったんですよ」


ビシッと敬礼をする縁蛇。相変わらずこの子はテンション高いな


縁蛇「先輩達よりは凄いのは作れなかった

   ですが。腕に寄りを掛けて作ったの

   ですよっ」


縁蛇「この、ホールケーキとか!!」


奈実樹「まさかこっちが作られる側になる

    とはな」


奈実樹「中々美味しいやん」


奈実樹「...こんなに沢山の人に祝って貰えて

    幸せやな」


樹理「近いうち、ナミの旅館で居酒屋バー

   のお店が出来るから良かったら皆

   来てね」


美紗「居酒屋バー??」


奈実樹「まぁ。喫茶店みたいなもんや」


美紗「成る程」


縁蛇「そうやって出会いが繋がっていくん

   ですねっ」


とじゃれつく縁蛇。いつもそんな事しないやろ


奈実樹「さて、これからの皆の成長に

    乾杯ー」


と言うと皆がコップを持って乾杯する。


奈実樹「こんな集まるのって珍しくないか」


奈実樹「普段はうちらが作る側なのになぁ」


美紗「最後の日なんだから主役は働かなくて

   良いんですよ」


美紗「これは皆のお礼なんですから」


奈実樹「お礼かぁ...。普段働いてるあれなのか、

食事を見てると作りたくなってくる...。」


樹理「それは重症だよ!!」


奈実樹「料理を取られる立場になるとは」


生徒達「先輩のためにクッキー焼きました」


樹理「えへへ、ありがと大事に食べるね」


生徒達「アシェリー先輩、可愛い〜♡」


生徒達「赤ちゃんみたい」


樹理「どこからそれ来たの」


奈実樹「うちもえぇんか」


生徒E「奈実樹さんに受け取って欲しいん

    ですよ」


生徒E「奈実樹さんにしか得られない栄養が

   ありますから。いつか旅館に行きます」


奈実樹「ありがたいけど、食べる側こっち

    やろ」


奈実樹「ほんとに食べて良いんかこれ」


樹理「私も食べるから安心して」


樹理「だから、惚れ薬が入ってても大丈夫」


生徒E「その手がありましたか」


樹理「今後あなたからは受け取りません」


生徒E「冗談に決まってるじゃないですか」


生徒E「私はママが欲しいだけで好きな人を

   無理矢理奪ってくたまじゃないですから

   ね」


生徒E「ママと恋人は別ですから」


生徒E「だから居酒屋バーを楽しみにして

   ますよ」


奈実樹「まぁ...ママになる気はないけどな。」


生徒E「なら、私のママはどこにいるんですかっ!!」


樹理「家にだよ」


END「和洋折衷」



※キャプション



奈実樹「リニューアルしたのが昨日の事の

    よう」


樹理「お店も慣れてきて大分経ったね。

   学生の時の子達も来てくれるし」


樹理「人気があるお店で良かった。」


奈実樹「最初の頃ずっと心配しとったもんな。

    お客さんくるかなーとか」


縁蛇「なんか前よりラブラブになってません??」


奈実樹「大人になると恋人の有り難さが

    分かるいうか、こういうとこに

    居(お)るとねぇ」


奈実樹「結構重い話とか聞くんよ。子どもが

    欲しくても中々出会いがなったり、

    子どもに恵まれん身体しとったり」


樹理「私はそんな話あんまり聞かないよ?」


奈実樹「樹理には言い辛い話とかある

    からな。」


奈実樹「樹理は皆から可愛がられとるからな。

    そういう話がしづらいんやと」


奈実樹「そういうのはうちの方が向いとる

    らしい」


奈実樹「なぁ、女性No.1さん」


柚夏「ホストじゃないんですけど、、」


柚夏「昔の知り合いに会えて良かったですね」


奈実樹「柚夏はんは調理部やなかったからな」


柚夏「アルバイトづくしでした。でも高校生

   は良い生活をしてたと思いますよ」


奈実樹「縁蛇。巫女はんの修行は進んどるか?」


縁蛇「巫女修行と言ってもただの占いですから

   ねっ」


縁蛇「滝に打たれたり、座禅をしたり色々

   してます。焼酎で」


奈実樹「また渋いもん頼むな」


縁蛇「蛇はお酒が大好きですからねっ!!」


代茂枝「お久しぶりです。」


奈実樹「話せるようになったのか」


代茂枝「...男性はまだ難しいですけど、女性相手

    なら縁蛇ちゃんのお陰で 大丈夫に

    なりました」


奈実樹「やるやん縁蛇。」


縁蛇「それほどでもないですよっ」


樹理「一番頑張ったのは代茂枝さんだけどね」


奈実樹「こうやってまた調理部が集まる日が

    来るなんてな」


縁蛇「私達の絆は不滅なのですよっ!!」


代茂枝「そうだね。縁蛇ちゃん」


樹理「なんかこうやってちびちび飲むのも

   良いなぁ〜」


EXエンド1「重い出の味」


※キャプション


ラビリンス「って、なんか私達の話短く

      ない!?!?」


ラビリンス「選択肢もほぼ小説だし、、」


奈実樹「それこそ選択肢が迷子になっとった

    のかもな...。」


奈実樹「迷子力のラビリンスの力で」


ラビリンス「え"ぇ...。私ぃ...」


ラビリンス

「見てくれてる人はもっと私達が

 百合百合する展開を期待してるのに!!」


ラビリンス

「私達遊んでキスしただけじゃん、」


奈実樹「大人になってからバブみが発生

    したけどな。お風呂に入ろ、とか

    もっと甘えん坊になった」


ラビリンス「今の話はどうでもいいよ///、、

      というか、ばらさないで、、」


ラビリンス「もっと、こう狛さんと私とか

      ナミと小栗さんの話とか」


ラビリンス「朝乃さんとの関係性とか!!」


奈実樹「その辺は色々やったしなぁ...」


奈実樹「多分その辺りは他の人達目線で

    あるかもしれんしないかもしれん」


奈実樹「うちらが書いとる訳やないからな。」


奈実樹「ぶっちゃけ、うちら他の人達に

    比べて影薄いし。」


ラビリンス「正論をずばっと、、」


奈実樹「女神様達に比べれば影が薄いのは

    しゃーない」


奈実樹「だから、ある方にお願いして連れて

   来て貰いました。」


セクメト「どうも」


ピグマリオン

「お招き頂きありがとうございます」


奈実樹

「片翼の女神のピグマリオンさんに、

 孤高の獅子王セクメトさんです」


ラビリンス「世界観!!、、違うじゃん!!

      みさゆきとゆずるうじゃん!!」


ラビリンス「というか私達のいちゃいちゃは!?!?」


奈実樹「夢野でもう大分したしなぁ」


セクメト

「まぁ。好きならちゅうすれば良いと思う」


ピグマリオン「帰っても良いですか」


奈実樹「駄目です。折角呼んだんですから」


ピグマリオン

「...結論を言うとなみじゅりは癒し枠として

 必要なんですよ」


ピグマリオン

「次のお話誰だと思います??

 ■■さんですよ。あの■■さん」


ラビリンス「■■ちゃん??」


ピグマリオン

「ワンクッション必要だとは思いませんか。」


ラビリンス

「えっ、待って■■ちゃんのお話ってそんな怖いの??」


ラビリンス「でもでも、、私達の出番もっと

      欲しい」


セクメト「いずれ機会があればそういう事も

     あるかもねぇ」


ラビリンス「それ一生来ないやつ!!」


奈実樹「書いてる人も頑張って書いとるんや

    その辺は許してやってくれ」


EXエンド2「豪華なお客様」

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