第11品「写真と盗撮魔とお気に入りの写真」【なみじゅり】
※スライド
樹理「なぁみぃ...ムニャムニャ...」
奈実樹「起きたわ。休みだからとはいえ、
結構寝とったな」
奈実樹「旅館やったら致命傷やったな」
樹理「旅館の仕事してるじゃん...」
と器用に寝言を言う樹理。寝てまでも話したいか
奈実樹「はいはい。起きろー」
樹理「もう文化祭だね」
とシャワーを浴びて降ろした樹理の姿を見る。
奈実樹「やっぱ金髪綺麗やな」
奈実樹「ラフな格好もえぇな。うちの姉はん
が飛んできそうやわ」
樹理「ナミのお姉ちゃん?」
幹白「呼んだ??」
奈実樹「帰って来とったんか」
幹白「呼ばれた気がして」
幹白「きゃーー、、可愛いぃーー♡」
と樹理を背中から抱っこする姉。
幹白「綺麗!!!、、」
樹理「えっ??」
幹白「こんな妹なら大歓迎!!樹理ちゃん、
うちの養子にならない??」
奈実樹「あー...もうそれは決まっとるから」
幹白「えっ。やっと!?!?」
幹白「というか、なんでお姉ちゃんがいる前で
しないの!?!?」
幹白「豪華な料理作って待ってたのに」
奈実樹「そんな派手な真似するわけない
やろ。」
急に抱きつかれてよーわからん事になっとる樹理
幹白「樹理ちゃんはやっぱりいつ見ても
可愛いわ♡」
奈実樹「樹理はあんまり構われるの好きや
ないからな」
樹理「こういうときどんな反応したら良いの」
奈実樹「姉はんの胸でも味わっときや」
樹理「なんでちょっと冷たいの!?!?私なんか
したナミ、、」
樹理「私が好きなのはナミの胸だけだよ!!」
奈実樹「いや、普通にやることあるからな...」
幹白「お店のこと??それならうちが全部
しといたで」
奈実樹「流石 姉はんハイスペック...」
幹白「何かある日突然何もかも面倒臭く
なって、手を抜く方法を考えてたら
誰よりも早くなっただけやで」
奈実樹「そういうときはずっと無言やけど」
幹白「絶対舞台裏(厨房)から出ない」
奈実樹「姉はんはアップとダウンの差が激しい
んよ...テンション高い日は高いし、
低い日はまじで低い」
樹理「ちょっと見てみたいかも」
幹白「テンション無い日は虚無だよね。虚無」
幹白「それより樹理ちゃん。折角お姉ちゃんに
なったんだからモデルの仕事やって
みない??」
樹理「モデル??」
幹白「うちの服のモデルが欲しいの。
ポスターとか貼って、可愛い女の子の
今時フェスとかしたいのよ!!」
幹白「悔しいけどナミちゃんだけでは飽きら
れる時代、二人の可愛い女の子が居れば
うちの店も将来安泰!!」
幹白「奈実ちゃんの今までのポスターとかも
あげるから!!」
幹白「等身大の樹理ちゃんマネキン作って
良い??」
樹理「それは、ちょっと...」
奈実樹「やってみるか??」
樹理「お姉さんにはいつもお世話に
なってるし...」
奈実樹「最終的に樹理がやりたいかどうかや」
樹理「ナミのポスター欲しい...。」
樹理「モデルはやる気ないけど...」
と、言うわけで姉はんに言われて撮影場所に来た。
幹白「うちでも良いんだけど、やっぱ写真は
専門家に任せた方が良いのが撮れる
のよ」
幹白「でも私も後で個人的に撮りたい」
奈実樹「あまり樹理を困らせたんなや」
樹理「撮ったら写真くれるんですよね?」
幹白「勿論、好きなのをあげる」
幹白「こんな感じでポスターがあるんだけど」
と前撮った写真を広げる姉はん。
奈実樹「なんで持ち歩いてんの」
幹白「お気に入りの写真だから」
写真屋さん「お店のポスターに使う写真
ですか、それにしても写体良い
ですねぇ」
写真屋さん「うちにも娘がいるのですが、
中々撮らせて貰えなくて」
生徒E「当たり前でしょ」
生徒E「あっ、推し。」
奈実樹「まさかこんなとこで会うとはな」
樹理「あ、盗撮mっ」
写真屋さん「とうさつ??」
生徒E「やだなぁ、先輩私達の仲じゃない
ですか、、」
と急いで樹理の口止めをする盗撮魔。
生徒E「母親には言わないで下さい(小声」
幹白「なんや知り合いなん??」
奈実樹「知り合いというか、なんというか...」
生徒E「そんな事どうでも良いじゃん」
生徒E「それよりお客さんを撮らないと」
写真屋さん「そうね。それが仕事だからね」
生徒E「奈実樹さんですか♡」
幹白「いえ、樹理ちゃん」
生徒E「あー、見た目良いですもんね」
生徒E「資格もあるので、今度奈実樹さんを
撮るときは私に任せて下さいっ」
写真屋さん「今日はやけにノリノリね」
写真屋さん「いつもこんな風だと助かるの
だけど」
幹白「やっぱり金髪碧眼少女は絵になるわ♡」
幹白「どんなポーズでも可愛い...」
パシャパシャ
幹白「林檎を持たせて白雪姫風」
幹白「あ〜、背徳感」
写真屋さん「清楚なフリルワンピースも
似合うわ」
樹理「沢山着る服ありますね...」
幹白「流石に疲れちゃった?」
樹理「いえ、可愛い服が着れるのは嬉しい
ですから」
樹理「ナミも見てくれるし...///」
パシャパシャパシャパシャ
写真屋さん「これは爆売れ間違いなしだわ、」
幹白「来週の売れ行きが楽しみ。」
写真屋さん「さぁ、そろそろ終わりよ」
写真屋さん「最後に一緒に撮りましょう」
樹理「三人で??」
幹白「私は良いのよ。ナミちゃんと二人
っきり」
樹理「いえ、三人で撮りたいです」
写真屋さん
「ちゃんとお洋服もレンタルあるわよ」
奈実樹「姉はんも散々樹理を撮ったなら
撮らんとかんよなぁ??」
幹白「...くっ、、可愛い妹の頼みなら仕方ない」
幹白「写真撮られるのそんな好きやないん
やけどなぁ...」
と三人で写真を撮る。家族写真
樹理「やっと、終わったー...」
幹白「疲れてても可愛い」
奈実樹「ふんふん」
奈実樹母「三人で撮ったの??みっちゃんが
入ってるの良い写真ね」
奈実樹母「家族、って感じで」
奈実樹「そうやろ」
※キャプション
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