最終部「二つの選択肢」【ゆするう】

柚夏「これで、古池さんともお別れか...。」


柚夏「なんかあまり自覚ないなぁ。」


流雨「海とかにも連れて行って貰ったから

   行っちゃうのは淋しい...。」


柚夏「そうだね。」


柚夏「京都の時も一緒だったし...」


  最初こそ彼女の事を嫌がっていたけれど、今となっては居なくなって淋しい人という感情に切り変わっていた。


 最後に生徒会の人達と古池さんの打ち上げしようという事で、私と調理部の皆さんでそれぞれ得意料理を作っていた。


柚夏(なんか私、料理してばかりだな...)


奈実樹「柚夏はんの料理はやっぱり美味いな」


樹理「後世に残したい味」


柚夏「そんな事ないですよ。皆さんの方が

   美味しいですし」


 日本料理は奈実樹さん、スイーツはルシェルさん。それぞれ得意料理があって私には到底敵わなかった。


柚夏(というか、二人共作るの早っ)


柚夏(私も急いで作らないと、油淋鶏でも

   作るか)


樹理「でも、行っちゃうんだね。古池さん...」


奈実樹「うちらもそろそろ卒業やしな、

    これが最後のパーティとも言えるで」


樹理「私達はいつでもパーティ出来るけど...」


雀「皆さん、、大変です!!」


奈実樹「おぉおぉ、どないしたん。雀ちゃん」


雀「古池お嬢様が金賞をお取りになった

  そうで!!、、」


雀「お別れ会じゃなくて親睦会に変わります!!」


樹理「美紗ちゃん達、【金賞】取れた

   って!!」


柚夏「その話、本当ですかっ!?」


柚夏「良かったぁ...。」


柚夏(昔の私とはまるで別人みたいだな。)


奈実樹「まぁ 此処からプラスで作ってこか、

    それにしてもこうゆう事もあるん

    やなぁ...」


樹理「まさしく『奇跡』だよねっ、私も

   美紗ちゃんが悲しそうな顔見たく

   なかったもん。」


※スライド


瑞撫「今日は雪音お嬢様の引っ越しお別

   れ会...、」


瑞撫「の、はずでしたがっ!!」


 くす玉の紐を引っ張ると金賞、おめでとう!!という文字と一緒に沢山の紙吹雪が舞う。


瑞撫「コンテストで最優秀賞をとったの

   で、『優勝おめでとう会』を決行

   しますッ!!」


奈実樹「今回は沢山作ったからヘルシー

    路線にしてみたんよ。皆ぎょー

    さん食べてってなぁ」


雨宮先輩「僕達も良いのかい?」


樹理「数は多い方が良いから、」


柚夏「でも本当に美紗が【金賞】をとっちゃう

   なんて、凄いよね。後でちゃんと話。

   聞かせてよ」


柚夏「投稿されてる動画、流雨に

   見せて貰ったけど凄かったから」


美紗「あの時はとにかく必死だったから。

   最終的に晴華さんに全部持ってかれ

   ちゃったけど、でも」


美紗「今は、凄い幸せだな」


※スライド


 パーティも終わりを迎えて、私達は片付けを始める。


柚夏(パーティは片付けが終わるまでが

   パーティだもんね。お皿洗いとか

   もう慣れたもんだよ)


奈実樹「...なぁ、柚夏はん」


奈実樹「お願いがあるんやけど」


柚夏「...お願い??」


柚夏「どうしたんですか、そんな真面目そうな

   顔して」


樹理「うん、あのね...」


奈実樹「うちらな、卒業したら新しい店を

    始めようと思っとるんや」


樹理「"和洋折衷"っていうお店」


樹理「どんな料理も食べられて、お客さん

   が"懐かしい"と思える味になりたいの」


柚夏「随分素敵なお話ですね。応援しますよ」


樹理「そうじゃなくて...、」


奈実樹「うちが言うわ。柚夏はんは料理で人を

    幸せに出来る才能がある。だから

    その才能が潰れてしまうのがうちには

    惜しい」


奈実樹「だから、うちら柚夏はんを引き抜き

    たいんや」


柚夏「私を引き抜く...??」


樹理「一緒にお店やろって事。」


柚夏「私が??」


→A「奈実樹達と新しいお店を始める」

 B「他にやりたいことがあるので断る」


Aの場合。


→A「奈実樹達と新しいお店を始める」


柚夏「...ほんとに私なんかで良いんですか」


奈実樹「"私なんか"やない。うちらが

    柚夏はんを選んだんや」


樹理「うんうん。」


柚夏「でも、後悔しても知りませんよ。そんな、

   大切なお店を任されるなんて...」


奈実樹「柚夏はんだからこそ任せられるんや」


 高校卒業後。私は料理の腕を見込まれて、資金が貯まるまで奈実樹さんの旅館でお世話になった。


柚夏「ワン、ツー、スリー」


 と宴会やたまに常連のお客さんの前でマジックショーもやってりして。私は忙しいけどこの

素朴な生活をわりと気に入っていた


 私はそんな大層な夢を持ってなかったから、夢のある奈実樹さんや樹理さんを良いなと思いながら配膳や料理のお手伝いをしている。


柚夏(やっぱりアルバイトとは違うな)


柚夏(たまに流雨が来てくれるけど...、

   それでも毎日が忙しいから)


柚夏(充実はしてるけど。中々会えないん

   だよなぁ)


柚夏(お金が貯まったら同棲でもしようって

   提案しようかな。そのためにも、旅館の

   仕事を頑張らなきゃ)


柚夏(お給料は申し分ないんだけどね)


そんな事を思いながら机を拭いていると、お客さんが話しかけて来る。


お客さん「サイン下さい。」


柚夏「いえ、そういうサービスは行って...」


柚夏「って、あの時の」


お客さん「サインを書いてもらった生徒です。

     だから言ったでしょう、貴方は

     人気者になると」


お客さん「お久しぶりですね。」


と部長さんが笑う。


柚夏「またそれですか」


部長「新聞社で働くようになって趣味と同様に

   写真撮ってます。此方の取材をさせて

   頂いても宜しいでしょうか」


部長「ほら、あなたも挨拶して」


藤奈「是非ともお願い致します。」


柚夏「あなたも夢が出来たんですね。」


部長「イケメンが働く旅館として」


END「旅館の長」




→B「他にやりたいことがあるので断る」


 私は奈実樹さん達の誘いを断ってアルバイトのマジシャンとして働くようになった。


ファイアーバード「ポロッポ!!」


 人に夢の世界を見せる仕事。危ない事もあるけど、私があの時マジックで救われたように


 マジックで多くの人にこの世界を見せたいと思ったから。観客の声援が聞こえてくる


ブラックウルフ、ブラックウルフと


柚夏「レディース&ジェントルマン。今宵は

   私(わたくし)と共に素晴らしい世界を

   体験しましょう」


柚夏「ワン、ツー、さん、はいっ」


と帽子をステッキで叩くと沢山の鳩が飛び出す。


 師匠程ではないけど 助手として一生懸命頑張っています。一方流雨はというと、その彫刻の才能が買われて芸術大学に進学しました。


アトリエで日々集中力を切らしながら限界まで頑張る流雨はまるで生きる彫刻のよう。


 私達は一緒に同棲しながら共に暮らすようになった。たまにお菓子をくれたり、頑張ったご褒美にスイーツを作って振る舞ったり


 退屈しない日々を送ってる。流雨のために樹理さんから教えて貰ったババロアでも作りながら流雨と一緒にお母さんが残した遺書を見る


最後のページに「貴女はどうか幸せに暮らして下さい」と書いてあった。


柚夏(ゆっくりゆっくりお金を貯めて

   いこう。もっと流雨に幸せになって

   貰うために)


柚夏(私にも幸せな生活が出来るのかな...。)


END「私は、マジシャンガール」




※クリア後


 お昼休みにいつも通りご飯をあげると、食べ終わった後私の膝の上にごろんとお腹を向けて横になる流雨。


お日様の光に当てられて眠そうな瞳でうとうとと眠ってしまう。その光景に思わず頬が緩んで撫でてしまうが


気持ち良さそうな顔が猫みたいでたまらない。このまま触ってしまおうか、でもこれはこれで起きたらちょっと申し訳ない


そう思ってたら、カリカリと私の第二ボタンを弄り始める流雨。


柚夏「ボタンが好きなの??」


流雨「なんか、触りたくて」


流雨「...甘えてるって」


流雨「言わないと分からない...??」


と、はっとする。


流雨「藤奈とばかり話しててこっちには

   何もないの?」


 藤奈さんとADHDの事を話しながらどうしたら良いか考えてたんだけど、別にゲームを盗んだ覚えはないという


 どちらかと言うとゲームに興味はなくて。雑誌系のモデルが好きみたいでそっちの方に行ってしまうらしい


柚夏(あれは本当に誇張した世界だったんだ

   な。いくつかある世界線の一つとか??)


柚夏(兎に角不思議な夢だった...。)


 それがどうしても聞きたくて藤奈さんと話してたんだけど どうやら流雨はそれが気に食わなかったみたいだ。


流雨「夢を見たの」


柚夏「どういう夢?」


流雨「柚夏に助けて貰う夢。」


流雨「私はライオンで、猫でもあるの。

   ...不思議だよね。捕まってた所を柚夏に

   助けて貰って」


流雨「ずっと迷ってた。障害者の私が柚夏と

   付き合うこと」


流雨「でも、その夢を見たら自然と良いと

   思えたんだ。"この人は悪くない人

   だから"」


流雨「神様が付き合いなさいって言われた

   みたいに」


 まるで猫みたいな理由にふふっと笑う二人きりの時間、春に照り付ける風に流雨の額に髪を結って軽く口づけをする。


柚夏「ほんとに不思議だね。」


流雨「ほんとに不思議。」


EX「ずっと一緒だよ」


おしまい 




おまけ↓



お父さん「柚夏、私が悪かった。」


柚夏「お父さん...」


 なんでまた急に、お父さんは他の女性と結婚してその場から離れたんじゃ...。


お父さん

「今度はちゃんと彼女と向き合って、バック

 や車。なんだって買ってやったのに」


お父さん

「最終的には会社の資金源に手を出されて

 バイバイだったよ。やっぱり最初から

 彼女を"選ぶべき"だった」


お父さん

「なんで私はあんな女性が良いと思ってしまったんだろう」


お父さん「会社の信用も失って、彼女を解雇

     させてようやく許してもらった」


柚夏「それを言いに私に近付いたの。」


お父さん「生きてる内に謝っておきたいと

     思った。お前も俺も」


お父さん「でも、もう遅い。俺は大切な物を

     失ってようやく気付いたんだ」


お父さん「俺が母さんを"殺した"と」


柚夏「....」


お父さん「許して欲しいとは言わない。だが、

     俺はお前を幸せにする義務がある」


お父さん「会社も必死に立て直すから、

     どうかお前はちゃんと生きてて

     くれ」


お父さん「父さんが望むのはそれだけだ」


 かつて私の父親だった人は大人げもなく、私の前で赦しをこうように泣く。


柚夏「...謝るなら私じゃなくて、お母さんに

   謝ってよ。」


柚夏「どうしてずっとそのままで居られ

   なかったの」


お父さん「若いお母さんの方がお前にとっても

     良いと思ってたんだ。かつては...」


柚夏『新しいお母さんはどんな人なんだろう』


 かつて子供だった私は理由(わけ)もわからず新しいお母さんが増えると喜んでたけど、お母さんが死んでようやく分かった。


 お母さんに酷いことを言ってしまったと。この世界は一夫一妻制で、お母さんが二人いるのはおかしい事だと中学生になってようやく分かった


柚夏「娘より子供っぽい事しないでよ」


柚夏「どうすれば良いかは自分で考えて。

   もう大人なんだから」


お父さん「...そうだよな。金のない俺なんて

     生きる価値すらないよな」


柚夏「...そういう事じゃない。だったらそんな

   娘を持つ私にだって生きる価値ないよ」


柚夏「あんたのやったことは絶対に

   許せないけど、お母さんに出来る

   限りの贖罪をして欲しい」


柚夏「私はあんたと暮らすつもりもないし

   あんたより幸せな生活を送ってる」


柚夏「だから邪魔しないで」


お父さん「分かってる。父さんは職場で暮らす

     事にするよ」


お父さん「必死に働いて皆の信頼を取り

     戻すんだ。「俺が子供でした」

     って」


柚夏「....。」


お父さん「それだけが言いたかったんだ。」


柚夏「最低な回答をありがとう。ただ

   あんたまで死んだら私は許さないから」


お父さん「うん。分かってる」


お父さん「お父さんはお前を置いて死なない」


柚夏「そんなんじゃないよ。ただずっと

   生きて天国にいるお母さんに少しでも

   誇れる男になって」


柚夏「私もそうして生きてくから。また浮気

   したらただじゃおかないよ」


お父さん「もう女性はこりごりだよ。お前を

     含めてな」


柚夏「つまりそういうこと」


お父さん「分かった。お前が後悔するくらい

     立派な会社に立ち上げてやる」


お父さん「だから見ててくれ。柚夏」


お父さん「お前にもお父さんがいるという

     ことを」


※おまけ『父親との再開』



流雨「お、みーっけ」


柚夏「セクメトさん」


柚夏「もう藤奈の事は大丈夫なの??」


流雨「確かに向こうは謝ってくれたけど、謝ったところで友達に裏切られ藤奈に苛められた事が消える訳じゃない。」


流雨

「許さないっていう事も大切なんだよ」


流雨「そりゃちょっと過激に見えるけど、此処で殺さないで現実で殺したいと思ったらもっとヤバいからね。」


柚夏「此処でそれを消化してるって事か」


流雨「そういう事。」


流雨「ね、柚夏」


柚夏「...え、」


流雨「柚夏だってあんな真面目な堅物

   より、私みたいに甘えてくれる

   女の子が良いでしょ?」


流雨「前にも聞いたけどもう一回聞きたい。」


柚夏(これだけ聞いてるとどっちが

   悪役か分からないなぁ...、、)


セクメト「というかあの子が言ってるのはゾンビゲームで現実で人を撃ちたくなるから、ゲームすべきじゃないって言ってるようなものなんだよね。」


セクメト「元々ゾンビゲームはそうならないように、仮想で満足するっていうストレス発散の為に作られたゲームなのに」


セクメト「あの子はそういうデメリットしか見えてないの。本当は一緒に遊びたいのに」


セクメト「やった事なくて下手だから「他の出来ない子が苛められるといけないから」ってゲームを廃止すればいいって発想のタイプ」


セクメト「柚夏はゲームしない人だからサスペンスドラマを見ても人殺しをしたいと思わないって感じだよ。」


柚夏「確かにサスペンスドラマを見ても人を

   殺したいとは思わないね」


セクメト「というか、人殺しするような人は昔から愛を知らずに育ったから。人を思いやるのが分からないだけで」


セクメト「ゲームはその切っ掛けに過ぎないの。」


セクメト「一番ヤバイのはあぁやって自分の意思を殺してるような奴だよ。あぁいう人が自殺とか他殺をしやすいの」


セクメト「"楽しみを共有出来ない"から、他人と自分の不幸を共有したいんだよ」


柚夏「そういう人いるよね...。」


セクメト「まぁ、目が悪くなるっていうのもあるけどその分良いこともあるからね。」


柚夏「良いこと??」


セクメト「ストレスが回復する。」


セクメト「ストレスたまってると人ってついつい喋りたくなるんだよ。でも、愚痴聞いてくれてあんがとね」


セクメト「柚夏はネガティブだけどそういう優しいところとか好きだよ。因みにこういうのも余裕があるから言えること」


セクメト「柚夏を信じてるから」


柚夏「勉強になります...、」


セクメト「考え方次第なんだよ。なんでも」


柚夏「それよりちょっと、ぬいぐるみ状態が

   気になるんだけど...」


セクメト【あぁ、良いよ。これね】


とぼふんと背中に釘が付いたライオンが出てくる。デザインはちょっと狂気的だけど、意外に可愛いデザインしてるんだよなこのぬいぐるみ


 というか、等身大のぬいぐるみが喋ってるだけで夢があるというか...


柚夏「あれ、マントがない」


セクメト【今日はラフな格好だからね】


 前に身に着けていた豪華な衣装のフードがないと雌ライオンのような格好で凄いつるつるしてる。


セクメト【ちょっとだらしない格好だけど

     許してよ】


柚夏「いや、そっちの方が自然な感じがして

   良いかな」


セクメト【人間って女の子の格好の方が

     良いんじゃないの??】


柚夏「そういう人もいるけど、どっちの

   姿でも流雨は素敵だよ」


セクメト【その台詞天然ジゴロみたい】


柚夏「ジゴロって何」


セクメト【柚夏は知らなくて良い単語だよ】


柚夏「そっちの姿の時は甘えて来ないんだね」


セクメト【ライオンが急に乗ってきたら危ない

     でしょ。それにこの姿の方が有名

     だし】


柚夏「そういうの気にしてくれてるんだ」


柚夏「ぬいぐるみだから大丈夫でしょ」


柚夏「なんか実際軽そうだし」


セクメト【釘とかあるから危ないよ】


柚夏「大丈夫だって、よいしょっと」


と両前足を掴んで立たせる。


セクメト【こんな凶悪な顔、嫌でしょ...】


柚夏「可愛いと思うよ。そういう所が可愛い」


セクメト【普段は言わない癖に。】


だからあの時来るのが遅かったのか。先に行ってたのに後から来たもんな


柚夏(私にあんまり見せたくなかったからか...)


セクメト【もう良いでしょ、、ほらさっさと

     行こ】


と2つの尻尾を使って体勢を戻すセクメト


柚夏「はいはい」


セクメト【次はえーっとね、どうしようか

     なぁ】


EX2「セクメトとの出逢い」


※キャプション



バステト「はぁ...、チョコですか。チョコ...」


 エジプトのような神殿に行ってみるとそこにバステトが居た。


バステト「柚夏さんっ///!?!?」


柚夏「チョコがどうしたの?」


と、ばっと姿勢を正し椅子の上で行儀良くお座りするバステト。


柚夏(チョコって流雨の好物だよね。猫が

   食べて良いのか)


柚夏(でも、エジプトの人はチョコが好きで

   よく食べてたっていう逸話もあるな)


バステト

「恥ずかしいながら、この手のせいでチョコに

 毛が入っていちいち手袋を付けないと

 チョコが食べられないのです」


バステト

「スプーンとか持ってこれば良いものを、

 猫の手がどれだけ大変なのか向こうは

 理解出来ていません」


バステト

「まず、包装紙。こう手の平に乗せて...

爪で慎重に包装紙を外して...もう、包装紙の上     に乗せて爪で食べるしかないんですよ!!」


バステト「お陰で、爪はいつもチョコレート

     まみれ...指を舐めようにもちょっと

     汚いのでどうしたものか」


柚夏「はは、バステトもそんな事で悩んだり

   するんだね」


バステト「そんな事ではありません!!、、

     チョコレート好きにとっては

     重要な問題です!!」


柚夏「ごめんて。だったら私が食べさせて

   あげるよ」


柚夏「はい、あーん」


バステト「そんな、普通に///、、」


柚夏(ファイアーバードに餌をあげてる

   みたいだ)


バステト「はむ...、...美味しいです///」


柚夏「バステトはもっと綺麗に食べたいんだね」


バステト「もう人前で食べ方が汚いと言われる

     のは嫌ですから」


柚夏「だからさっきみたいに誰も見てない時は

   寛いで食べると」


バステト「あー、もう今すぐ記憶を消して

     下さい///!!、、」


柚夏「可愛いから嫌だよ。それとお礼に

   なんだけどさ、」


柚夏「お手々触って良い?」


バステト「またですか。人間は、私の手が

     好きですね」


柚夏「いつ見ても可愛い肉球だね...♡♡」


バステト「柚夏さん、もしかして猫派ですか」


柚夏「犬も好きだけど猫の肉球とこの高級感

   溢れる短毛が触れるの最高♡♡、、」


バステト「皮脂が付くー、、」


バステト「お風呂入るの嫌いなのに」


柚夏「そこは猫なんだ」


バステト「面倒くさいじゃないですか、

     シャンプーやリンス毛も重く

     なるし」


バステト「人間はいつもこんな事をしていて

     本当に偉いですね。私は両翼人

     (りょうよくじん)がやってくれ

     ますけど」


バステト「いつも面倒くさいと思ってます」


バステト「そんな時間があればもっと作品

     を作りたいです」


柚夏「作品??」


バステト「お皿ですよ。つぼやお皿を作って

     皆に分けてるんです」


バステト「これなんか凄いでしょう」


バステト「題して、”水瓶の乙女です”」


と水瓶を持った女性の噴水が飾られてあった。


柚夏「すごっ」


バステト「凄いでしょう。力作なんです」


バステト「今度また柚夏さんの為に作品を

     作っても良いですよ」


柚夏「ほんと!?!?、じゃぁ約束ね」


バステト「はい。約束です」


バステト「最高の作品が出来たらいつか

     貴女に差し上げますよ」


EX3「バステトとの再会」


※キャプション

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