第二十一部「夢野世界 〜惨状ショコラ編〜」【ゆずるう】


 かつて、何度も鏡で見た顔。でもそうじゃない。...そこには左頭部に赤い角の様なものを生やした"幼い頃の私"が立っていた。


 自らの事を門番と答えた少女はステッキから真剣を取り出して威嚇する


門番「風魔法は使えなくても"剣"は使えるよ」

柚夏(構え方が不安なんだけど、、)


疑心暗鬼

「"美紗"も所詮お母さんと同じ。そもそも美紗が私の事を本当に親友だと思っていると思ってるのですか?」

疑心暗鬼

「美紗にとっては私は『ウザい人』かもしれませんよ」

門番「まぁそういうとこもあるけどそれは人だし」

疑心暗鬼

「貴女は黙っていて下さい。私だって信用してないんですから」

疑心暗鬼「これは『私達の問題』です」

疑心暗鬼「部外者は"引っ込んでて"」

とその瞬間、口元に赤いバッテンのテープがつく門番さん

門番「んー!?!?、、」


柚夏「大丈夫なの??」

疑心暗鬼「それはあなたが一番知ってる」


疑心暗鬼「...美紗と居たいのはあなたの

     一方的な願い。...違う?」

疑心暗鬼「また"人"を不幸にさせるのですか??

     あなたといると"皆不幸"になる」

疑心暗鬼「お母さんも 流雨も、美紗も」


 子供に見合わない淡々とした口調で敬語を話すかつての幼い私。あの頃の私はお父さんとお母さん以外誰もいなかった


 あの人の中にはいつもお父さんがいて。私と一緒にいても いつもつらい表情をしてた


 私がどんな言葉を掛けても、


 離婚した後でもその生活は変わることなくお母さんが本当に好きだったのはいつでも側にいた私じゃなくて


 昔、お母さんを愛してくれた誰でもないあの人だった。"もうその人はどこにもいない"


それなのに 母さんは最後まであの人を選んだ


 子供だった私はそれが分からず お母さんに対して喧嘩しないでほしいと


 お父さんが追い出さなかったのはお母さんの事が今でも好きだから、だからいつかまた3人で暮らせると


 新しいお母さんと一緒に暮らせるからって


それが、母さんを苦しめてるとも知らずに


柚夏「....」


疑心暗鬼

「無条件に愛してくれる人なんていない、信じられるのは自分だけ。お母さんだって結局はお父さんを取ったでしょう??」


柚夏「それは...」


疑心暗鬼「傷つけられる前に"いなかった"ことにする。そうすれば貴女は傷つかずに済む」

疑心暗鬼「そもそも最初から会ってさえいなければ辛い思い出もない」

疑心暗鬼「美紗と仲良くしてたの(あれ)は

     一時(いちじ)の儚い夢だったの」

疑心暗鬼「貴女みたいな人がほんとに好かれるわけない」


 誰の『一番』にもなれない...、私は...此処に、居ちゃいけない存在なの...??


 好かれるために色んな事をして、


どうせ似合わないって 自分で決めた事なのにそういう人に対して、なんで私は自由じゃないの??って 嫉妬してる。


《それで手に入ったものは何??》


 全部無駄だった、、カッコよくしても可愛いものが好きだったお父さんを思い出させないように大好きだったものを全部捨てても


 私の努力は全部、、""無駄"" だった...。


...もう、疲れたよ...。『誰か』に愛されるのも


柚夏『私は...』


...その瞬間、門番さんの手が私の手のひらを握る。


《私は此処にいるから》


美紗...


美紗『汝、いかなる時も柚夏を友として

   迎え入れるか。我らが友情は不滅!!

   祝盃じゃっ!!、、』

美紗『一回やってみたかったんだ。兄弟盃』


美紗『一生、友達だよ』


美紗『がんばれ!!、、柚夏なら勝てるっ!!』


美紗『これ前ガトーショコラ作ってくれた

   お礼、、リボンとかちょっと下手くそ

   だけど一生懸命頑張ったんだよ』


柚夏「そのリボン...。美紗がくれた"ガトー

   ショコラ"...」



門番「思い出してくれたの!?!?、、私の事っ!!」


そして勢いよく、びりぃっとテープを引きちぎる門番さん


柚夏「大丈夫なの...??そんな勢いよく千切って」


門番「柚夏が私の事、思い出してくれて力が強まった

   から大丈夫。あと普通に湿気が溜まれば

   外れやすくなるし」


疑心暗鬼「...やっぱり邪魔ですね。 あなた」


疑心暗鬼「私と柚夏さんの二人きりの空間に

     入って来ないで頂きたい。」

門番「私にとってはあなたの方が邪魔なんだけど」

疑心暗鬼

「先に友達になったのは私なのに随分な言い草じゃないですか。何が友達ですか、私を捨てて一人だけ幸せになろうとした癖に」

疑心暗鬼

「どうせあなただって古池さんと付き合ったらどこかに行っちゃうんじゃないですか」


 首元に包丁を突き刺す疑心暗鬼。その瞬間、"彼女は完全に私の敵になった"


柚夏「ハイッ!!、、」


 彼女の持っていた仕込み刀をとって、ピッとレイピアのように振り払う形で"疑心暗鬼"の持っている包丁に当てる。


包丁はガランガランと音をたてて飛んでく


疑心暗鬼「くっ、、」


その隙を狙って私は包丁を拾い上げた。


柚夏「傷害事件は慰謝料とか掛かるんだから

   『包丁は人に向ける物じゃない』」

柚夏「"あなたが私なら"分かってるはずだけど」


疑心暗鬼

「此処はあなたの言う通り『夢』ですよ。現実のルールなんて関係ない」


疑心暗鬼「例えこの世界で美紗の記憶が消えようが、私には関係ない事」

柚夏「それでも見ず知らずの子に手を上げていい理由にはならない」


疑心暗鬼「そいつは"裏切り者"なのに。どうして私なのに分からないのですか、、そいつは裏切っておきながら人の心にズケズケと入ってくる害虫」

疑心暗鬼「害虫に手を出して何が悪いの??」


柚夏「私の友達に手を出すなら容赦しない。

   例えそれが"自分自身でも!!"」




 門番さんの刀を構えていつでも振りかぶれるように準備する。いつ相手が襲ってきても対応できるように


 ...まるで自分の嫌なところを見ているようで。そうやって人を勝手に疑って、自分がいざ傷付くと


 さも自分が被害者かのように傷付かないように言い訳してる


 親がいなくて"寂しいから"。それを全部の言い訳にして


柚夏「そんなんだから友達が出来ないん

   だよ!!、、もっと信じる事を覚えたら

   どう!?!?」


疑心暗鬼「....」

疑心暗鬼「見事なブーメラン...」

疑心暗鬼

「仕方ありませんね。...今日はこのくらいに

 しておきましょう」

疑心暗鬼

「友達が出来れば良いってもんじゃないんですけどね」


疑心暗鬼

「貴女がそうしてる間にも、 "るーちゃん"は一人ぼっちなんですよ」


そうして彼女はそう一言残して


深い霧と共に消えていった。


柚夏(...あんなに怖かったのに、今は不思議と

  怖くない。ずっと捨てたことを恨んでると

  思ってたのに...)


柚夏「るーちゃん、」


門番「るーちゃん...??」

柚夏「私が本当に大切にしてた人形」


 霧が晴れて、地面に置かれた人形を拾う。日本人形のようで抱きしめるととても懐かしい その人形を私は花畑の上に置いた


柚夏「いつか絶対買い戻すから」

柚夏「忘れた訳じゃないって。覚えておいて...」

柚夏「絶対買い戻すから。」



柚夏「...これで、良かったのかな」

門番「柚夏ちゃぁぁっぁぁあああん!!!

   やぁぁぁぁーーっと、、やぁぁぁーーー

   と!!、、私の事...思い出してくれ

   たんだねっ!!」


 すっかり色味を取り戻した少女は私に思いっきり抱きつく。まぁずっと夢の中だからって忘れてた私も悪いけど


でも 悪い気はしない。


 家に帰ってきて思いっきり飛び込んでくる犬みたいで


 ぶんぶんと振るう門番の尻尾からガトーショコラの甘い香りがふわっと漂う


柚夏「...まぁね。『生焼け』だったけど」

柚夏「さっきより匂い濃くなったね」


門番「生チョコ風味ってことで。でも、美紗

   ちゃんは凄い頑張って作ってくれたん

   だよ!?!?」

門番「指ちょっと切ってたけど(小声」

門番「柚夏ちゃんが思い出してくれたお陰で、

   微かからはっきりした存在になったの」

門番「臭くなったって訳じゃないからね」


 それよりなんかさっきから抱きついた拍子に胸元がチラチラ見えてるんだけど、まぁ直してあげる。


このままじゃちょっとあれだし


柚夏「リボン、...はだけてるよ。...あの子

   ちゃんとリボン縛らないから...」


門番「なっ////?!」


 と門番ははだけた服を急いで結びなおす門番さん。


門番「見た...??、」


柚夏「はははっ...本当に美紗とそっくりだね」

柚夏「男女ならともかく、女同士なんだから

   別に気にする必要ないでしょ。美紗は

   どっちかというと子供だし」

門番「胸はそこそこあるから」

門番「柚夏はまな板だけど」

柚夏「ほんと一言余計なんだよな」


門番「...私は美紗ちゃんの思いによって

   作られた存在だから、」

門番「現実ではこうやって喋れないけど」

門番「それでも私は美紗ちゃんの...柚夏ちゃん

   と"仲良直りしたい"と思う人格から形成

   されてる。」

門番「私は"柚夏ちゃんを慕ってる"

   美紗ちゃんの人格なの。その一部が

   与えられた存在」


門番「でも、本当に柚夏ちゃんの笑顔が

   見られて良かったよぉぉぉ...!!!、、

   私を貰った時と同じ顔だね」


 美紗から貰った贈り物なのか美紗より凄い素直


柚夏「...私に、何かして欲しい事があるん

   でしょ?」


門番「え? 何が?」


柚夏(おいおい、自分の言ってた事を

   忘れるな...)


柚夏「このままじゃ門が見えないとか」


門番「あっ!!、そうそう!!すっかり忘れて

   た!!仲直りするためにあの門を通るのが

   必須なんだよ」

門番「私より柚夏の方が門番向いてるん

   じゃない??」


柚夏「門番の役割をちゃんと果たして

   るのか不安になってきたん

   だけど...」

門番「精神体っていうのはね。本人よりずっと

   素直な性格してて」

門番「向こうがおkを出してれば違う人の

   人格でも結構簡単に入ってこれるん

   だよ」

柚夏「そうやって入ってきたのか...」



門番「別に悪さする訳でもないし。柚夏が

   仲直りしたいって思ってるから簡単に

   入ってこれたんじゃん」

門番「あぁ言いながら門の前に

   立たせてくれてるし、」

門番「心の中ではこの展開を望んでた

   のかもしれない」


門番「...開けるには柚夏ちゃんの、仲直り

   したいっていう凄い強い気持ちが必要なの。」

門番「そうしないと諦めてそのまま『疎遠』に

   なる。あのまま"疑心暗鬼"の言葉に

   惑わされてたらそうなってたかもね」

柚夏「....。」


門番「あの子が本当は此処の門番

   だったのかも」

門番「歪んだ感情を持ってるとたまにあぁ

   なるんだよね。私と別れることが一概

   には悪い事とは言えない」

門番「それでも私はずっと疎遠に

   なるより。一時のプライドを

   捨てて謝った方がいいと思う」

門番「美紗には"その価値"があるから」


門番「そうやって、柚夏は自分の事を守って

   来たのかもね」


門番「まぁここはチュートリアルだし、死ぬ

   こともないから大丈夫だよ。」


柚夏「...死ぬ...?」


門番「いつかその内分かるよ。でも今は

   そんな事より、門を開けないとね。」


柚夏「....。」

柚夏「一生、友達だよ...か。」


 あの時の言葉...。...あの時の美紗の言葉が私を導いてくれた。仲良くなるには自分から心を開かなきゃいけない


 かつての美紗が私にそうしてくれたように、自分だけして貰って当然という考え方は 本来の自分を駄目にする


 当時の私はその言葉を信じてはなかったけど


 今日の私は...美紗の期待に添える形になれたのかな。


柚夏「ありがとう。門番さん...でいいのかな...?」


柚夏「...私、今まで美紗に対して疑いを

   持ってた。いつかまた離れ離れに

   なるんじゃないかって」


柚夏「どれだけ優しくしても、いつか

   は私の元から離れて行くんじゃない

   かって」

柚夏「...怖かったんだ。また一人ぼっちに

   なるのが」

柚夏「どうして分かってくれないのって。」

柚夏「美紗の事が好きすぎて、勝手に拗ねてた

   のかもしれない。美紗なら分かって

   くれるって」


柚夏「第三者目線になって分かったよ」

柚夏「私はあんな事してたんだね。美紗には

   関係ないことなのに」

門番「関係なくないよ」

門番「夢乃で伝えられることなら言って。

   ここなら誰も聞いてないから」


柚夏「...これからはもっと自分の気持ちを伝えられるようになるから。だから

   もっと仲良くして欲しい」

門番「現実でも言えるようになったら良いね」

柚夏「そうだね」


柚夏(何か最後に言っておく事は...)


→「何かあった?」


門番「んー...。いや、疑心暗鬼の姿って

   あんな感じじゃなかったから。

   なんか、前見たときはもっと

   怖かったんだけど...」


柚夏「どんな姿してたの?」


門番「こう、和服で...目が蛍光の青色のように

   光ってて...今にも呪われそうな...。」

門番「そう...それは"柚夏ちゃんの後ろに"...」

門番(丁度あの人形みたいな)


柚夏「...嫌ぁぁぁっ!!!、、」


門番「...ん??」

門番「...柚夏ちゃんって...もしかして

   ...お化けとか苦手なの...?」


柚夏「...//////、、」

柚夏「...似合わないなら、似合わないって

   言ってよ。」

柚夏「一人でいる事が多かったから。夜中に

   寝てて白い影が出たとき怖いと思って

   開けたらお隣さんの犬だった」


門番「可愛いじゃん」


柚夏「まぁ...犬はね...。分かってると思うけど

   ...怖いものは怖いから。」

門番「んー、ギャップ萌えだから別に

   良いんじゃない??怖がる柚夏も

   可愛いね」

門番「私はどMだけど」

柚夏「嘘付くな」



門番「じゃぁ、ココロクエストの説明を

   するね。」


門番「門を開けるには、『ココロクエスト』を

   達成すればいいの。"美紗ちゃんの事が

   大好きな柚夏ちゃんが"」

門番「美紗ちゃんをどれだけ思っているか

   が試される試験。神様がくれた奇跡の

   "産物"ってところかな?」


柚夏「かなって...」

柚夏(絶対分かってて言ってるでしょ...)


門番「恋愛だともっと厳しいけど、柚夏ちゃん

   の場合は血湧き肉躍る『友情』だから...

   "3つの質問"に答えてね。」


柚夏「えっ、いや... そんな感じなの??」

門番「いや普通のクイズだよ。なんか

   盛り上げようと思って」


門番「あと、最初に説明するの忘れてたけど」

門番「心リンクしてる今。ある程度の恥ずか

   しい情報とか趣味とか容赦なく向こうに

   いっちゃってるからその辺りは頑張って!!」

柚夏「ちょっと今の詳しく」


門番「え?私がどMなのもリンクが繋がってる

   から分かる情報だよ?」

柚夏「え??待って...それって

   私の方にも」


門番「柚夏ちゃんの仲良くしたいっていう

   気持ちが合わさって出来たって言い

   忘れてたっけ??」

門番「勿論起きたら全部美紗ちゃんには

   バレて」


柚夏「起きたくないんだけど...」

柚夏(いや、まさかね。美紗と同じ夢を見てる

  なんて)


門番「ココロクエスト、開始します。」


ーココロクエスト開始ー


門番「第『1門』。美紗ちゃんは動物

   に例えるとどんな動物??」


→「リス」

→「ハムスター」



→「ハムスター」


門番「うん。正解。口の中に唐揚げ入れてる

   姿がハムスターみたいで可愛いよね」

門番「って密かに思ってる」

柚夏「 私が??」



→「リス」


門番「いや、リスはお姉さんの方かな。もう一度聞くね?」


2回目門番「柚夏ちゃんはリス派なの? リスって毒持ってる種類もいるのって知ってる?」



門番「第2門。私(杏里 美紗ちゃん)の恋人は誰だっけ?」


→「古池 雪音」

→「古川 雪音」



→「古池 雪音」


門番「うん。正解。古池グループのお嬢様で

   生徒会長さんだよね。才色兼備で憧れ

   ちゃう」

門番「まぁ私がこんなんだからね、...ところ

   で、何でもできる人に冷たくされると

   なにか、こう...///...興奮しない?///」


柚夏「...」


門番「そう!! 丁度そんな感じ///!!」



→「古川 雪音」


門番「川だねぇ...。水の量がもっと少なかった

   名前だった気がするんだけど...」


2回目門番「川と池の違いって分かる...? 古池さんはカッパさんが居る方だよ?」



門番「ごほん...第3門。最後の質問だよ。これはちょっと難しいかも。杏里 美紗ちゃんの好きなお菓子。何か分かるかな?」


→「ガトーショコラ」

→「マフィン」



→「ガトーショコラ」


門番「正解は私っ!!!、」

門番「ガトーショコラこと"ショコラ"で

   一番の大好物。まぁこれだと自分を

   食べられるのが好きって言ってる

   ようなもんだけど」

門番「ナッツがいっぱい入ったガトー

   ショコラが好き」

門番「はちみつとかも上に掛かってると

   良いよね。たまにガトーショコラの

   上にはちみつ掛けるとそれはもう」

門番「あっ、ゲートが開(あ)いてるよ!! 

   開いてるとこ始めてみた...」



→「マフィン」


門番「確かにマフィンって美味しいけど、マフィンってマフィアになんか似てない? そう思うのって、私だけなのかな...?」


2回目「"ガトーショコラ"食べたいなぁ...」



ーココロクエスト達成ー


門番「おめでとう!!私の名前は"ショコラ"」

門番「どっかの喋る真剣ゼm」

門番「赤い兎と名前はちょっと違う

   から、ちゃんと覚えて帰ってね」

門番「美紗ちゃんが作ってくれたガドーショコ

   ラの記憶。それが、思い出として

   ちゃんと残ってたの。だから...、」

門番「忘れないで。美紗ちゃんと過ごした

   大事な記憶」


柚夏「別れた方が良いなんて言ってごめん」

門番「それは疑心暗鬼さんが言った事でしょ。

   最後には私を選んでくれたから」


柚夏「...この扉に入れば良いんだよね?」


ショコラ「うん!! ほら、早く、早く」


柚夏「また、会えるよね...」


ショコラ「きっとね。柚夏ちゃんが美紗ちゃん

    からプレゼントを貰ったって事を

    忘れなければまた何時だって逢えるよ」


 ドアを開けて、扉が閉じていくと同時に世界が眩しい白に包まれる。


ショコラ「秘めたる思い。...その願いの『友情』に、この出会いの奇跡に魔法の祝福を...。」


ショコラ「またね、柚夏ちゃん。」

ショコラ「あとステッキ返して」


※キャプション


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