第七部「白い兎とピンクい犬」【ゆずるう】

柚夏「先輩」


先輩「あー、芽月さん。この間はシフト

   変わってくれてありがとう」


 なんとなくただ流雨を捜すのも変だったので、アルバイトの先輩に会いに来た


先輩「急にコンサートのチケット入ってさ。

   ど〜っしてもその日行きたくて、というか   

   その日しか空いてなくてさ」


先輩「ほんとに助かったよ」


柚夏(シフトは空いてませんでしたけどね)


柚夏(まぁ私の用事が何も無かっただけ

   だけど...)


柚夏「学校の帰りにコンサート...って

   元気ありますね」


先輩「そんなんゴーストタッチに比べれば

   全然余裕だよ。」


 何が余裕かは分からないけど その余裕をバイトにも活かしてほしい。具体的には大変な時に補充じゃなくて接客の仕事を優先してほしい


 あと自分のミスを人に押し付けないで頂きたい


柚夏「...それと聞きたい事があるんですけど、

   水色の髪をした女の子って知って

   ますか?目が緑色の女の子なんですけど」


先輩「なに?知り合いなの?」


柚夏「まぁ、"ちょっと"した...」


先輩「まぁいいけど...。その子なら

   2−F組にいるよ」


先輩「....。」


柚夏(.....)


柚夏(あんまり反応良くないな... 何か

   仲良くなって欲しくない理由でも

   あるのかな)


柚夏(まぁ、...答えは待たないけど。)


 流雨が何かを隠してるのは分かるけど別にそれを私が知る必要はない。というか別に何があっても私には関係ない


 人から何を思われてても所詮はそれは『噂』でしかないから。流雨が例えそれが事実と異なってると言っていても、噂という物は


 それが本当でもそうじゃなくても広まるだけ広まってくもんだ。話した当人がそれを"話したい"だけなんだから


 しかも話を広めた本人には罪の意識も何もあったもんじゃない。広まってこんな反応されてる流雨も流雨で可哀想だよな...


 あぁいう人は驚く程口が軽い。あと真実味が信用出来ない 『嘘、噂』広め発見器だ


 上辺の噂だけ信じて実際の人物を知らないほど酷い迫害もない。


その人の生きる世界は虚実で作られた物でしかないのだから


柚夏(まぁ"信じたい物だけ信じる"っていう

   のも幸せな事なんだけどね。)


柚夏(情報収集も大事なんだけど。

   実際その人を見て判断するのも

   大事だよ)


柚夏(この人、流雨とあんまり深い関わり

   持ってなさそうだしなぁ...。関わった

   上で言ってたら申し訳ないけど。)


柚夏(この人とあんまり関わりたくない

んだよなぁ...なんか頼みやすい人と

   して認識されてるし)


柚夏「ありがとうございます」


柚夏(というかやっぱりこの人と話すの

疲れるわ...。癒やしが欲しい、

   癒やし、、)


柚夏(というか

人に対してそんな顔するな...。)


※スライド


 学校の授業が始まる前にまだちょっと時間があるから流雨の姿を捜していると。


 ピンクの髪の先だけが繊維を失ったように白く目立った 大型犬を擬人化したような人が流雨と親しげに話していた


柚夏(友達いるんだ、という事は私が誘っても

   断られる可能性高い...?人が良さそうな

   人だし...)


柚夏(二年生だから 優しくして仲良くなった

   のか...?私も流雨と組みたかったのに。

   二年生...。 年の功...、)


柚夏(気弱で優しそうな人だし、先に合同授業

   に誘われたら勝ち目がない...。流雨とは

   最近友達になったばかりだし...)


 というか美紗には先に合同授業他の人と受けたいって言ったからどうしようかな、多分もう作ってるよな...。


犬みたいな人

「人見知り同士、お互い頑張っていけたら良いね。...あぁ〜、モデルの晴華ちゃんと一緒に絵を描けたら凄い幸せなのに。」


犬みたいな人

「晴華様は同じクラスにいるだけで、華だもの/////人気者だし、私が一人占めするのもなんか違うし...」


犬みたいな人

「私は一(いち)ファンとして彼女を遠くから見つめるのに全力を掛けてるから。晴華ちゃんの顔を描くことが出来るなら、殺到するっ...///」


犬みたいな人

「というか妄想するのは良いんだけど。リアルでやったらそれはそれで心臓が持たないっていうか。」


 どうやらこの人は流雨ではなく、その"晴華さん"っていう人が気になるらしい。


 犬みたいな先輩の視線の先には、


 まるでウサギのように太陽に照らされて真っ白に光り輝く髪は ルビーのように赤い瞳を持つ女性をより一層強く引き立たせていた


柚夏(なんか凄いキラキラしてる...。)


柚夏(兎をそのまま美人に擬人化した

   みたいな人だなぁ...。まぁ組みたいのも

   分かる、他の人も集まってるし)


 私には無縁の人だけど。あぁいう人はカーストクラスで底辺の下の方にいる私達とは無縁の存在というか、


 まぁぼっちにはあんまり関係ない人だ。というか住んでる世界が違う


柚夏(多分あの人だよね??あの人が好きな人)


 確かに凄い可愛い。駅とかで横に居たら真っ先に目に付く人だろう 


 でもあぁいう完成された人はわりと断り事に弱い所がある。お願いしたらワンチャンいけるのでは??


柚夏(だったらあの女性とこの人を近づけ

   れば、私が自然に流雨を誘える形になる...)


 その人は私の視線に気づいたのか、笑顔でこっちに手を振ってくる。覗き見にもファンサを送る姿勢... さてはプロの方だな(志(こころざし)が)


 モデルと言われてるだけあって確かにモデルのオーラ、というか雰囲気があった


柚夏「あの人が組みたいって言ってますよ」


晴華「えっ、朝乃ちゃんが?」


朝乃「え"っ"////!?!?、、へぁっ//////、、、

   いやっ...///、、」


柚夏(よし これで流雨を良い感じに誘える)


柚夏(『公開処刑』という感じになった

   けど...好きな人に話し掛けられたと

   思えば、プラマイ0みたいなものでしょ)


柚夏(...難しそうなら私からお願いするか...

   でも、そんなに雰囲気も悪そうじゃ

   なさそうだし...)


柚夏「流雨って合同授業って誰かとする?」


流雨「ううん」


柚夏「じゃぁ一緒にやろうよ」


流雨「良いよ...」


柚夏(意外とあっさり、)


柚夏(あれ...今まで悩んでた苦悩って)


意外とあっさり受けてくれたのでちょっと嬉しい。流雨は普通に言ってくれたんだろうけど、 なんで今まで話し掛けられなかったんだ...


柚夏「というかあの人知り合い?」


晴華「私も丁度朝乃ちゃんを誘おうと

   思ってたんだー♥、朝乃ちゃんもそう

   思ってくれたの?」


朝乃「いや、晴華様と一緒に絵を描く

   なんてっ、私っ...////、、」


柚夏(そこで断るなよ...!?!?

   折角舞台(流雨と私が話す口実)を

   作ったんだから)


晴華「折角芸能系のところなんだし 一緒に

   やろうよ。朝乃ちゃんは何が専門なの?」


朝乃「えっと、歌手です。歌手系の学科の

   カリキュラムは取ろうと思ってて...」


柚夏(そういえば此処芸能コースなのか)


柚夏(声優とかフードコーディネーターとか

   女優とか 二年生から分かれるんだっけ)


柚夏(芸術コースとか色々分かれてたけど

   私はそっち系になる気はないなぁ...。

よく見たら確かにここの人達)


柚夏(皆小綺麗っていうか...、"声優"とか

   そういう人達か)


流雨「いや...そんなによく知らない。なんか

   よく話し掛けられるから...」


流雨「なんとなく話し返してた」


柚夏(それは、友達というのでは...?)


流雨「眠い...。」


犬みたいな先輩

「あなたのお陰で晴華さんと合同授業が組めたっ、、ありがとう!!、、ほんとに、ありがとうっ!!」


 と、感極まって涙を流しながら、私の両手を握りしめ 祈るようにぎゅーっとする先輩。


柚夏「ん?」


犬みたいな先輩

「いや、もう本当にありがとう!!、、」


柚夏(いや、私ほんとにそんなつもりで

   した訳じゃないので...)


 そのままハグでもされそうな勢いに疑問を持つ。なんでこの人こんなに喜んでるんだ...??


 そりゃクラスのアイドルと一緒に絵が描けるのは嬉しいと思う。それにしても喜び過ぎ...


柚夏(えっ?というかなんで こんな喜ばれて

   るの??、、もしかしてマジもんの

   モデルさん...??)


柚夏(.....、)


 そう思うと急にあの人がめちゃめちゃ凄い人に見えてくる。いや、確かにそんな雰囲気はあったよ??


いや、でも本当のモデルとか思わないじゃん。


 いや、やめて。私ほんとにモデルさんなんて知らなかった。なんか周りがそんな感じで言ってるのかなって 思ってた、、


 そんな綺麗な気持ちで言ったんじゃなくて、ほんとに邪(よこしま)な気持ちだったんです、、


柚夏「...良かったですね。」


私のない、良心が抉られる...。


柚夏(魔が差した と言える雰囲気

   ではない....)


 『ただちょっと先輩が邪魔だったからたまたまいいとこに居たモデルさんを利用しただけです』、、とは言えない....っ、、


犬みたいな先輩

「あなた 名前は??」


柚夏「..."柚夏"。芽月柚夏です。」


柚夏(なんて存在に話しかけたんだ、、

    私みたいにぼっちが気軽に話し掛けて

   良い存在じゃないっ...、、)


犬みたいな先輩

「あなたのお陰で、憧れの人と、一緒に組める事になったの。私あの子の大ファンで、、ずっと憧れててっ、、」


柚夏(ああぁぁぁぁあやめてぇぇぇ

   っ...ッ!!!!!!、、、聞きたく

   ないッ、、それ以上、聞きたくないぃぃぃいっ、、)


 私にはそこまでして喜べるような物もないので普通に羨ましい...。


柚夏(自分を助けた聖人がこんな事思ってる

   なんて 微塵も思ってもいないんだろう

   なぁ...)


朝乃「流雨さんも」


朝乃「柚夏さんを連れてきてくれて

ありがとう、」


柚夏("連れてきた"んじゃなくて、

   流雨に勝手に『付いてきた』

   のは"私"です、、)


流雨「....?」  


 そんな心配とは裏腹に犬みたいな先輩に対して、誰だっけ...という感じで首を傾げる流雨。


犬みたいな先輩

「...そろそろ、私のこと静谷さんにも覚えて        欲しいんだけど...。委員長の篠崎 朝乃(しのざき あさの)だよ...。」


犬みたいな先輩

「委員長には全然向いてないんだけどね...。

誰か手をあげてくれれば良かったのに...」


流雨「確かそんな名前だった」


朝乃「確か」


流雨「人の名前覚えられなくてごめんなさい」


流雨「塩崎さん?」


朝乃「違う」


朝乃「なんで私が励まされてるんだろう...」


柚夏「その代わり私が覚えましたから。

   篠崎先輩ですよね?流雨がいつも

   お世話になっています」

 

 よっぽど犬みたいな先輩の印象が薄いのか、やっと思い出す流雨。それにしても眠そうだね


柚夏「その前髪。犬みたいで可愛いですね。」


犬みたいな先輩

「私は犬じゃないわっ!!!この毛だって

なりたくてなってる訳じゃないのっ!!、、先端脱色症なの!!!地毛ぇぇぇなの!!」


柚夏「地毛ですか、」


柚夏(マズったな)


犬みたいな先輩

「だから公的な場では髪の先端をわざわざ

 染めなきゃいけないっていうね、染めて

 ないのが不良っぽいってどういうこと??」


犬みたいな先輩

「...あなたには恩があるからあんまり言わない

けど、"犬みたい"って言われるのあんまり好きじゃないの。」


犬みたいな先輩

「お父さん譲りだから仕方ないけど...」


犬みたいな先輩

「なんかアホっぽいじゃない?『犬っぽい』って」


柚夏(そういう所が凄く犬っぽい...)


柚夏「"ほんとに可愛かったので"すみ

   ません。生まれながらのはどうしようも

   ないですもんね」


朝乃「本当に悪気がないなら良いのよ...。

   今度から気を付けて貰えれば...」

  

 先輩は犬みたいな髪が気に入らないのか、先の白い前髪を人差し指でいじいじと弄り回していた。


柚夏(可愛いんだけどな...。)


犬みたいな先輩

「私も急に驚かせちゃってごめんなさい...、

 普通の人にも言われるし褒められてるの

は分かってるんだけどねぇ...」


犬みたいな先輩

「あなたには誤解されたくなくて。」


犬みたいな先輩

「私を助けてくれた神だし、」


柚夏「神じゃないです」


 けど、...その様子が、まるで漫才のようにも思えて。


ちょっとだけ面白かった。まぁ私はその「当事者」なんだけど


 それに流雨にも仲が良い人が居るんだって分かっただけでも 良かったかもしれない。


柚夏(私みたいに一人になる必要はない

   から。)


柚夏(流雨は他の人に対しても変わらない

   のかな それが分かっただけでも

   良しとするか)


犬みたいな先輩

「私は篠崎 朝乃(しのざき あさの)。

 朝乃先輩で良いよ、でも本当にありがとう

 柚夏さん」


柚夏「いや、こちらこそ。というか私が

   何もしなくとも普通に仲良く

   なれてたと思いますよ...?」


朝乃「『立つ鳥跡を濁さず』な所も素敵だわ。

   柚夏さんの事は"一生忘れない"から」


柚夏(寧ろ今すぐ忘れて下さい。周りの人の記憶

   ごと)


周りの人「朝乃ずっと晴華さんと一緒になりたい

     って言ってたじゃん」


朝乃「ありがとう、青山さん」


 パチパチパチと周りから拍手を贈られる。それにつられて周りの人が尊敬の眼差しで見てくる


柚夏(そういうのほんといらない)


朝乃「本当に嬉しいわ」


柚夏(というかさっき流雨に人見知り同士って

   言ってたじゃんっ、、)


柚夏(裏切り物め!!!!、、友達いる

   じゃんっっ!!!、、、喜びを分かち合える

   っていうのは友達じゃん...ッ!!!!)


 だからこういう人は信用できない。もうそれは褒められれば友達だ。仲間だと思ってたのにとんだクラス委員長だ。


朝乃「柚夏さんは一年生なのよね。

   靴がなんかそんな感じ」


朝乃「全体的に新しいっていうか。」


 ネクタイはおさがりみたいな物だけど、それでよく分かるもんだな...。結構人を見る目があるのかもしれない


柚夏「というか二年生...?」


朝乃「私は今から喜びの感情に浸ってくるから

   また後でね。次の授業で」


柚夏(まぁいい...、私は明日流雨と一緒に組める事

   になったんだ。だからこっち見ないで)


柚夏(もう終わったから)


 鋭い目付きでそっちを見ると皆注目をやめる。ふふん怖かろう。こちとらこれでずっとぼっちだぞ


柚夏(全国大会一位を舐めるな)


二年生「あんな一年生もいるのね。(ひそひそ声」


二年生「素敵、芽月柚夏って言うんだ(ひそひそ声」


二年生「ふーん...記事にしたら面白そう(ひそひそ声」


 そう、次の授業。もとい明日の合同授業は全クラスの一二年生が交遊を深めるため好きな相手と一緒に絵画の勉強をする事が出来る。


 最初の授業で受けたい教室を選んで主に一緒に描いたり授業を受けたり、『そういう青春真っ只盛』みたいな体験が出来るのだ。


柚夏(中学生ではあんまりそういう体験

   出来なかったから 楽しみだなぁ。)


柚夏(というか、先輩。腰の鞄についている

  キーホルダーが余計犬みたいに見えてる

  ことに本人は気づいてないのだろうか...。)


...けど、悪い人じゃなさそうだったな。 


柚夏「良い人そうな人だったね。流雨の

   友達じゃないの?」

流雨「...ん、違う。委員長だから...」

柚夏(委員長は友達になれないのか??

   私で言うモデルさんみたいな※目立つから)


柚夏(結構重要なポジションに居るのに、流雨

   に忘れられる先輩が段々不憫に思えて

   きた...。)


 ...それにしてもこの学校、大分服装が自由の校則だから正直 学年が凄い分かりづらい。


 大体雰囲気とか、格好とか、バックのバッジの色とか話してる会話とかで先輩かどうか判断するんだけど...。


 ...流雨が2年生の先輩と親しく話してるってことは...。いくらなんでも一年生にしては堂々と席に座ってる気はする


柚夏(まさか 二回目はね。)


柚夏「流雨ってこのクラス?」


流雨「そうだよ」


柚夏「えっ、、」


柚夏「 ...ってことは、先輩に対してずっと

   タメ口だったって事?!」


 いくら、知らなかったとはいえ、失礼過ぎる...!!


流雨「ん。」


と流雨は返事をする。...自信満々ですね


流雨「というか柚夏が先輩だと思ってた

   あまりにも堂々と話すものだから」 


柚夏「......なんかそれは すみません」

流雨「別にどうもする必要ない。このままで

   良いよ」

流雨「...見下した呼び方じゃなかったら

   それでいい。」

流雨「柚夏のは"嫌なため口"じゃないから」


 と肘に手を当てて丸くなりながらうつ伏せになってる流雨。会話の節々に気になる内容はあったけど


あんまり詮索されたくなさそうだった。


柚夏「というか芸能コース...?

   流雨は芸術とかの方が似合うんじゃ...」

流雨「お母さんがそうだから そうしてるだけ。

   柚夏の言うとおり芸術クラスのが

   向いてると思うけどね...。」

流雨「一応学校にだけはいけって言われてる」

流雨「いつも帰ってこないけど」


流雨「...でも柚夏は良いの?私と一緒で」

柚夏「合同授業?」

流雨「『私は嫌われてるから』」

柚夏「こんなに可愛いのに??」

流雨「そう思うのは柚夏だけ」

柚夏「友達に断ってまで選んだからね。

   むしろ断られなくて良かったって

   いうか。」

流雨「....」

 でも流雨の表情は嬉しそうっていうより、不安げな様子だった


流雨「分からない」

柚夏「何か思う事があるの?」

流雨「いや、こういうときいつも残される側

   だったから。まさか自分から誘われるとは

   思ってなかった」

流雨「柚夏は私を可愛いというけど、

   私より可愛い人なんていくらでもいる」

柚夏「少なくとも私より可愛いよ」

流雨「だったらこのクラス全員当てはまるね」

柚夏(私そんな不細工なのか...)


流雨「柚夏はかっこいい系、というより美人系...?

少なくとも"可愛い系"ではない」

柚夏「自分が可愛くないのは分かってるけど...、

   面と向かれて言われるのは結構堪えるね...。」

流雨「私と付き合うということはそういうこと」

流雨「柚夏は性格は可愛いのにね。」

柚夏「性格が...、可愛い...??」

柚夏(初めて言われたんだけど。)

流雨「失礼だった...?」

腕を顎に付けながら顔を上げて首を傾げる姿はもう、そりゃ可愛い。


柚夏(か、、可愛い....////)

柚夏「大丈夫、ただちょっと口元が気になった

   だけだよ」

教室に来て良かった。本当に来て良かった。明日が楽しみだな


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