<第六話>魔王討伐作戦その4「魔族との交流 第二世代」
魔族第二世代への取り組み
・人間と魔族との交流を一気に進める。
魔族第二世代は子供の頃から人間と交流をしてきた世代なので、人間に対する警戒心はほとんど無い。
人間との交流を積極的に進めて、友好関係を築く。
これから十年で第二世代を相手に取り組むこと
・魔族用レストランの建設
人間に対する敵対心が無い種族から『魔族用レストラン』へ招待する。
「人間と魔族の交流」と「種族間の交流」が目的で、人間だけではなく魔族同士とも交流を深めていく計画だ。
人間に対して警戒心が強い種族は、別の種族に対しても警戒する傾向があった。
その場合は専用のレストランを別に設けて、ストレスなく食事ができるような環境を整える。
食料の生産体制も整い、魔族用の食事を提供する仕組みはほぼ完成している。
これからの十年で魔族用レストランを一気に拡大させていく。
・イベント開催
人間と魔族、種族間の交流イベントを積極的に開催する。
表向きはイベントを通じて交流を深めてもらうことが目的なのだが、種族別の生態・性格を詳細に把握することが真の目的。
また、子供向け (第三世代)に対するイベントは、定期的に開催するようにする。
・魔族向け心理カウンセリング
魔族専門のカウンセラーをレストランに配置させる。
人間の言葉を話せる種族に対しては、魔族の不満を聞いてあげてストレス解消・メンタルケアに努めるようにする。
人間界に触れて交流を深めるうちに、魔族界に対する不満が浮き彫りになるはずだ。
彼らの不満をうまく吐き出させてやれば心理的に人間との距離を縮めることができる。
ただし、人間界の良さは必要以上にアピールしない。
人間界と魔族界の線引きはしっかりしておく。
・魔王についての情報収集
魔族界の不満を話すという体で「魔王の情報」を聞き出す。
魔族界の不満をたどっていけば、必ず魔王に行き着くはずだ。
魔王に関する不満を吐かせることで、魔王に関する情報をまとめていく。
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カウンセラーを設置して数年。
魔王の情報は比較的簡単に集まった。
【魔王とは?】
・魔族の頂点に君臨する種族が存在する
・その種族のボスが【魔王】と呼ばれている
・魔王は全ての魔族を支配・統括しているわけじゃない
・魔族で一番強い種族、その種族のボスなだけ。
・基本的に雑食だが、肉を好んで食べる。
魔王が属する種族を【魔王族】と呼ぶ事にした。
【魔王族】を人間のコントロール下に置くことができれば魔王討伐は達成したと言える。
魔王族の生態を詳しく調査することが今後の課題だ。
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