<第五話> 魔王討伐作戦その3「魔族との交流 第一世代」
魔族第一世代への取り組み
・人間に対する警戒心を解くことを目的とする
食事を与え続けて、人間に対して警戒しなくても良いことを魔族に理解させる。
これからの十年で第一世代を相手に取り組むこと
・引き続き、食事を与え続ける。
魔族には毎日食事を与え続け、人懐っこい魔族に対しては積極的に交流する。
特に子供(第二世代)は、子供用の食事を与えながら積極的に交流をする。
警戒心が強い種族・個体には無理に近づかない。(餌だけは与え続ける)
・魔族用のエサの生産体制を確立させる
魔族用の食事を毎日与え続けられるように、大量生産化の仕組みを作り上げる。
また、品種改良などをしてより美味しい食事を提供するようにしていく。
・自然環境の保護と遊歩道の設置
魔族が住む森林を保護し、育てる。
無闇に森林を伐採しない。積極的に植林をする。
そして、森を育てながら森の奥地まで人間が安全に出入りできる道を作る。(安全に魔王に近付けるようにすることが目的)
・村人たちの説得と理解
当初、魔族に餌を与える事に対して、村人たちは猛反発していた。
魔族に餌を与える事によって、村への被害が拡大すると思ったからだ。
村人は日々魔族を警戒し怯えた生活を続けてきた。
家族や友人を殺された人もいる。
魔族との交流は簡単に納得してもらえる問題では無かった。
現在、村への被害がゼロになったことで村人たちも協力的になってきている。
否定的な意見の人もまだまだ多いが、村人に関して言えば全ての人に納得してもらう必要はない。
それに、魔王討伐作戦の全てを説明する必要もない。
『魔族に食事を与える事によって、村が襲撃されなくなる』
このことだけを理解してもらえれば十分なのだ。
・村人へのお願いは二つ
『もし、人懐っこい魔族がいたら積極的に交流すること』
『魔族に対する攻撃・虐待は禁止。厳しい罰則も設ける』
魔王討伐作戦を成功させるためには、村人の協力が不可欠となる。
実際に魔族と交流するのは村人なのだから。
全ての村人に対して魔族と仲良くしろとは言わないが、足を引っ張る行為だけは禁止させなければならない。
三世代(30年)かけて魔族の意識を変えていく作戦だが、それと同時に、同じ時間をかけて村人たちの意識をも変えていく。
どちらも魔王討伐作戦に含まれているのだ
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