はい、策略します(結局バレる)
「じゃあ植付、明日は私の家が所有するプライベートビーチに来てね?」
「いや……あの……」
「来てね?」
「でも…………」
「来てね?」
「…………………………………………はい」
「よし、予定は追ってメールで送るから、明日は楽しもうね?」
俺はそもそも明日まで生きてるかすら不安だよ………………!
「やっと帰ったか、あの雌共、お兄ちゃんと私の愛の巣に無断で入り込んできやがって……」
「魅空ぁ!どうしよぉ!佳南にそっくりそのまま事実を伝えたら殺されそうだよぉ!」
「じゃあ言わなきゃいいじゃん」
…………………………え?
「え?じゃなくて、明日海に行くまで何も言わなきゃいいんだよ、予定とか場所は雌猫が寝てる間に全部やっておいたからとかなんとか言って誤魔化せばいいんだよ」
……………………………その手があったか
いや、でも、待てよ?
「明日結局バレるじゃん」
「だから?私は結局お兄ちゃんと海に行ければそれでいいし、着いちゃえば勝ちでしょ?」
「その場合、明日俺は殺されるのでは?」
「そんな事私がさせると思ってるの?」
「魅空好きぃ!」
なにこの妹!カッコいい!好き!
「おっ、お兄ちゃんが私に好きって………でへへへ、こりゃもう結婚までいくしか………」
よし!あとは佳南が起きても普段通りに装えば大丈夫だ!
結局、明日になって土下座する事になる事に気づいていない植付だった
▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂
──話は47話(はい、キュンとします)に戻る──
「ねぇ?私言ったよね?2人っきりって、言ったよねぇ?」
「誠に申し訳ありませんでしたぁ!」
ヤバい!過去最大級にキレてらっしゃる!
「これはもう私に2度と逆らえないように調教するしか…………」
「全く、器の小さい女ですねぇ」
海月よ!なぜ火にガソリンをぶちまけるんだい?!
「あ″?」
「そうやって先輩を縛り付けるから先輩は貴方の事を好きにならないんですよ、まぁ、私にとってはそっちの方が願ったり叶ったりなんでどんどんやってくれてもかまわないんですけどね?」
そうすると俺の自由が消えるんだが?!
「そうやって耐えきれなくなって逃げ出した先輩を私が優しく介抱して………そこから2人は……………きゃっ♡」
……………………俺の周りには腹黒いのしかいねぇのか………………
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