はい、結局全員にバレます
え…………?なんでみんなにバレてんの……?
「「「盗み聞き」」」
ぬかった………!教室で話すべきじゃなかった……!
「ちなみに私は教室の掃除用具入れに入ってました」
「私は教卓の内側にいたぞ」
「私はベランダにいました」
「うおい!最後のはともかく上2人!おかしいだろ?!」
なんで掃除用具入れと教卓の内側にいるんだよ!予想できるか!
「そんな事はどうでもいいんです」
「海って」
「どういう事?」
「えーと、それは…………」
い、言えねぇ………!佳南の水着姿に引かれて海行くって言ったなんて………!
「つられたね?お兄ちゃん」
ギクゥ!
「大方、あの雌猫に、エッチな水着見たくない?って言われたんでしょ?」
「す、寸分違わずあっております………」
なんで分かんだよ……………
「いかにもこの女が考えそうな手口だね………お兄ちゃんを誘惑するクソ女が………!」
ひいぃぃぃぃ………殺意がすごいよぉ………
「で、お兄ちゃん(先輩)(植付)(植付くん)」
「………………なんでございましょう」
この後の展開が予想できる…………!
「「「「私も海、行ってもいいよね?」」」」
「いや、その…………」
ここで頷いたら後で佳南に殺される………!
「そもそも、どこの海に行くのか決めているのかい?ここは内陸だから、海はないだろう?」
あ……………
「そういえば、考えてなかった…………!」
「なら、私のプライベートビーチに来るといい、人もいないから思いっきり遊べるぞ」
「ほんとですか!ありが…………」
待て、俺は一体誰と話してるんだ?
「水臭いじゃないか、植付、私を呼ばないなんて」
「か、会長?!」
いつの間に?!
「い、いつから…………」
「最初からいたぞ?まぁ、中で寝てる雌猫を始末するために影を薄くして先に侵入していたが………」
不法侵入!
「あの女、寝ていても厄介だな、殺そうとしたら寝たまま反撃してきたぞ」
すげぇなおい!というか、
「そんなホイホイ人を殺そうとしないでください!」
「何を言っているんだ?あれは泥棒雌猫だから人じゃないぞ?」
「なにその謎理論!というか、会長はどうやって海の事を………」
「教室に盗聴器を仕掛けてあってな、それで聞いてた」
もう教室行きたくない!
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