俺が歩けばヤンデレに当たる

はい、男として死にそうです

「いひひひひひひひひひひひひ…………」

　これどうしよう……

「あれ？先輩じゃないですか、ここで何してるんです？」

「あ、海月」

　ちょうどよかった！

「佳南運ぶの手伝ってくれない？」

「佳南先輩？どこにい………」

　ぐにっ

「あ…………」

「え？」

「うひひひひひひひひひひひひひ…………」

　踏んでる！佳南の事踏んでるよ！

「あ、ここにいたんですか」

　ぐりぐり

「…………………気づいたんだったらふむのやめない？」

　可哀想なんだが……

「え？道に寝てるのが悪いんですよ？」

　いやまぁ、その通りなんだが……

「……………おいぶりっ子、足どかせや」

　あ、戻ってきた

「あれ〜？いたんですかぁ？そこ、邪魔ですよぉ？」

　いや、とっくの昔に気づいてたろ！

「あ？」

　ヤバい！また喧嘩が…………！

「…………………ふん、まぁいいわ」

　あれ？

「……………珍しいですね、怒んないなんて」

「今は最高に機嫌がいいのよ」

「…………………先輩？なにしたんです？」

「え？いや、なにも……」

　なにかした覚えは…………

「植付くんの植付くんが反応してるの見たからね♪」

　なんで言うの？！

「は？」

「あれぇ？見た事ないのぉ？かわいそ〜」

　煽るなよ！そんな事したら………！

「………………先輩？なんで反応してるんです？」

　あれぇ？！これ俺が悪いの？！

「悪いですよ？私以外で反応するなんて……………有罪（ギルティ）ですね」

「……………しょうがないじゃん」

　生理反応ですもの、つか、また思考読まれたな………………もう慣れたな

「しょうがなくないですよ？生理反応なんか抑えればいいんです。なのに抑えないって事は」

「私の事が好きだから抑える必要が無いって事だね！」

　佳南ぃ！なんで火にガソリンを注ぐんだバカやろう！

「先輩」

「………………はい」

「去勢しましょう？」

「はい？！」

　なんつう事言ってくれちゃってんの？！

「だって私以外に反応するモノなんていらないですよね？」

　いやいりますけど？！