はい、殺意マシマシです

 今回は葛家視点です



 ▂▂▂▂▂▂▂▂▂




「んぁ………痛ってぇ……」


 なんだ……?俺はどうしたんだ?


「確か、いつものように美人に声掛けて、それから……」


 記憶がねぇな………本当に俺はどうなったんだ?


「とりあえずここがどこだか把握す……!なんだ?!手足が動かねぇ!」


 ガチャンガチャン


 クソっ!鎖か?!縛られてやがる!


「ああ、目、覚めたんだ」


「誰だ!出てこい!」


「は?てめぇに命令される筋合いはねぇんだよ、調子乗んなクズが」


「ちょっと、そんな事で怒んないでください。佳南先輩は手がすぐ出るんですからやめてください、私達も殺るんですから」


「こいつがお兄ちゃんを……!この世の苦痛という苦痛を味あわせて殺してやる……!」


「ほうほう、こいつが私の可愛い可愛い生徒を虐めてくれた野郎か………海に沈めてやろうか?」


「全く………皆さんは血の気が多いですね…………でも、私の未来の夫の心を傷つけた罪は大きいですよ?………………五体満足で帰れると思わないでね?」


「ひぃぃぃぃぃ!!!」


 なんだこいつら?!全員目に光がねぇ!イカれてんのか?!


「ふっ、ふざけんな!なんで俺が死ななきゃならねぇんだ!」


 俺はまだ女を食い漁りてぇんだ!


「はぁ………この状況でまだそんなに欲望に染まった目を出来るんだね」


「なに?!」


「大方、女を食い漁りてぇ!とでも思っているんでしょうけど」


「な………」


「なんで分かるのかって?貴方の目にありありと浮かんでるわよ」


「くそっ!」


 イカレ野郎共が!


「ふふふ…………覚悟しろよ?好きな人を傷つけられた女達の怨みを、怨念を、憎悪を、舐めんなよ?」


「一体誰のこと言って…………ちょっと待て……まさか、お前ら!」


 こいつら!中学の頃狂気の野郎といつも一緒にいた女共!


「やっと思い出した?クズくん?」


「はっ!今頃復讐かよ!しかもあいつ自分で来ないで囲ってた女共にやらせてるとかとんだ根性無しだな!」


 俺にいじめられていつも泣いてたしな!


「「「「「「………………殺す」」」」」」


「やれるもんならやってみろ!」


 絶対生き残って、こいつら全員ぶっ殺してやる!








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